『フィットネスビジネス』編集部が苦心の末に作り上げたフィットネス(クラブ)に関連した専門用語の大辞典。AからZまで一気にお読みいただくだけで、意味が自然と頭の中に入ってきます。これであなたもフィットネスの専門家。さあ、これでフィットネスクラブのベテランメンバーとでも、フィットネスクラブのスタッフとでも、誰とでも話ができるようになります。
A
- エアロビクス
- K.クーパーが理論化。有酸素運動、ジョギング、水泳、サイクリングなど、持続的に酸素をとりこみながら行う運動の総称。エアロスミスはロッカー。
- アクア
-
トヨタのハイブリットカーを想像する人もいるだろうが、フィットネスクラブの関係者の間では「プール」のことを指すことが多い。
- アクアウォーキング
-
水中歩行。簡単そうだけど、テクニックがいるらしい。多くのアクアウォーキングの指導者がそう言っている。
- アオタケビクス
-
青竹ビクス。大手クラブチェーン「ルネサンス」のインストラクター岡本さんがその昔開発した青竹とステップを使ったシニア向けカンタン・カイテキ・エクササイズ。今はもう日本ではクラス提供していないかもしれないけれど、今後アジアに進出する際には導入するといいかも。
- エー・ディー・エル
- Activities of Daily Livingの略。日常生活能力。高齢者の介護認定などに用いられる。
B
- ビー・エム・アイ
- 走りがいいドイツの車メーカーではない。ボディ・マス・インデックス(Body Mass Index)といって、肥満度を判定する指数。身長(m)×身長(m)×22=理想体重。理想体重に近いほど、早死する確率が低い。
- ビー・ピー・エム
- Beat Per Minuteの略号。曲のテンポを示すもの。
- ビルダー
- ボディビルダーの略。大好きなのは鉄。鉄にさわっていないと不安になる。たまに声を出す。ドリャーッ!
- ブートキャンプ
- アメリカのアーミーたちがしているトレーニングを、スタジオでのグループエクササイズプログラムにアレンジしたもの。
- ベル・カーブ
-
理想的なエアロビクスのクラスを受けたときの心拍数をグラフに書くと、ベルの輪郭のようになることから、この名称がついている。
- ベルトバイブレーター
-
腰のところにベルトをまいて、ブルッ、ブルッってやるリラクセーションマシン。アメリカの業界関係者を日本のクラブに案内して、これをやっているところを見せると、一様に吹き出す。「効果ないのに」っていいながら。でも「人気ある」んだよね、日本人には。筋膜リリースにも効果があるように思えます。
- ベンプレ
-
Bench Press (ベンチプレス)の略語。体育会出身者は、これを趣味にしている人が多い。
- ボディブレード
-
スカイウォーカーならまだしも、誰が買うのかな、これ。そういえば福山雅治はホームフィットネスギアおたくだそうで、これも買って楽しんでるそうだ。でも「効果は×××」っていってたっけ。
C
- クラブマネジメント
-
フィットネス業界唯一の経営情報専門誌。創刊は'95年11月25日。2002年7月25日から『フィットネスビジネス』誌へ移行。
- クラブインクラブ
-
ある1つのスポーツやコンセプトをテーマにフィットネスクラブの一部のメンバーが集ってくる、もう一つのクラブ。「ランニング同好会」とか「マスターズスイミングクラブ」とかがある。英語では、Club within Clubと表記。
- カウンセリング
-
トレーニングの目的と目標、その手段、スケジューリングなどを対話を通して明らかにしてモチベーション高くトレーニングに取り組んでもらうためのもの。大事だが、軽視されがち。
- カロリー
-
14.5℃の水1グラムを1℃上げるのに必要な熱量。脂肪1kgを燃やすのには7,000キロカロリーを消費しなければならない。
- カーディオシアター
-
複数台のTVを前面に設置し、それらを取り囲むようにバイクやトレッドミル、ステップマシンをシアター風に配列し、利用者は一人ひとりチャンネルコントローラー付きの専用イヤフォンをつけることで、トレーニングしながら映像・音響を楽しめるようにしたシステム。米アトランタでコンビニ型フィットネスクラブやインストアフィットネスクラブを展開していたトニー・デ・リード氏(後にフィットネスファーストの地域クランチャイザー)が開発した。
- カール
-
米の陸上短距離選手。または、ウェイトを巻き上げる運動。
- キャリパー
-
つまんで体脂肪を測る器具。正しくは、スキンホールドキャリパー。
- キャンペーン
-
売り込み。年中開催のクラブや「今日だけ特別に」というクラブもある。
- クランチ
-
(1)米国でジェネレーションXに人気のユニークなクラブ。NYを拠点に全米の大都市に展開。グループエクササイズとパーソナルトレーニングが特徴だった。何度かオーナーが替わっている。(2)腹筋 (3)バリバリかむ (4)経済的危機 ※クリンチやクラッチとは違うので、注意。
D
- ダイエット
- 間違った減量法の接尾語。用例「りんご―――」、「こんにゃく―――」、「たまご―――」
- ダンベル
-
昔は音のならないベルを持ち上げていたことからこの名がついた。
- ダンベルタイソウ
-
その昔、フィットネス入門編プログラムと思われていたプログラム。
E
- エクササイズ
- ウンドー。特にフィットネスクラブの中でするもの。
F
- フィットネスオンライン
-
フィットネス関連のおもしろサイト。ここ!
- フィットダス
-
業界で最も信用できるフィットネス用語の大辞典。
- フィットネステスト
-
身体能力他の現状を把握するための測定。テスト直前、妙にドキドキして、それ自体が心肺機能のトレーニングになることも。
- フィア
-
Fitness Industrial Association(一般社団法人日本フィットネス産業協会)。略してFIA。東京・神田にある。
- フリーウェイト
-
トレーニングマシンではなく、ラックやベンチ、バーベル、ダンベルの類。
G
- ゴニオメーター
- 関節角度測定器。
- ジム
- (1)事務。(2)マシンジム。(3)アメリカの男の子の名前、Jim。
- グレープヴァイン
- ぶどう酒やワインの類いじゃない。直訳すると「ぶどうのつる」。エアロビクスの横へのステップで、足をぶどうのつるのようにからませることから、この名称がついている。インストラクターが両手で×をつくったら、このステップが始まるよ。
- グループエクササイズ
- 集団でする各種運動。(例)エアロビクス、ヨガ、ステップ
H
- ハム
- サンドウィッチに挟み込むもの。hamstringを略して「ハム」という人も多い。その場合のハムは太モモの後ろ側についている筋肉群の総称。
- ヒマン
- 体脂肪を測ろう!男性で20%以上、女性で30%以上は肥満。ちなみに日本人の標準は男性で13.0±4.4%。女性で22.3±4.4%。
- ヒロー
- (1)疲れ。筋肉に乳酸のたまった状態。〔形〕つらい。方言に「シンドイ」、「エライ」。(2)六本木の1つ前の駅名。
- フー
- Who?世界保健機関のこと。
I
- アイ
- (1)私。(2)目。(3)ラブ。
- アーサ
-
Intenational Health Racquet & Sportsclub Association 略してIHRSA。世界最大の業界団体で、登録クラブは世界75ヶ国で10,000以上にのぼる。またメーカー・サプライヤーなどで構成されるアソシエイトメンバーも600を越える。登録クラブのメンバーは世界の登録クラブを利用できるという「パスポートプログラム」を利用できる。本拠地はボストン。
- インター
-
インターミディエイトの略。今はないがかつてエアロビクスの中級クラスとされていた。
J
- ジャッキー・ソレンセン
- Jacky Sorensen。エアロビクスダンスの創始者。ケネス・クーパーの理論に基づいて1971年に完成。ついでに言うと、ジャック・ララーニは、'60年代の美容体操のヒーロー。ジェーン・フォンダ、リチャード・シモンズは、'80年代のヒロイン・ヒーロー。”ボディ・バイ・ジェイク”は、'90年代のそれ。
- ジャクジー
- 気泡の出るお風呂。泡から発生する超音波が、身体に効くという。名前は、アメリカの「ジャグジー社」が開発したところに由来している。練馬の「石神井」(しゃくじい)とはまったく関係ない。
K
- カイインショウハッコウリョウ
- 事務手数料、事務手続き手数料、会員カード発行手数料、情報管理料、新規登録手数料、登録料などとも呼ばれる。流れとしては、クラブ側がオフセールで減っているこのところの入会金収入に代わるものとして新たに設けた合理的収入項目。
- カテキン
- 加藤茶と志村けんのコンビでも、ポケモンのキャラクターでもない。滅菌効果のある、お茶に含まれている成分。ポリフェノールの一種。
- キノウカイボウガク
- 機能解剖学。トレーナーとして身につけるべきもっとも大切な知識とスキル。
- キネシオロジー
- Kinesiologyと書く。ダイコンオロシーでも赤色エレジーでもない。はたまた新種の恐竜のことでもない。力学的見地から身体の動きを研究する学問。
- クアハウス
- ドイツ語でKurhausと書く。Kurは保養・治療の意。hausは英語のhouse。温泉を利用した保健・保養施設。リラックスするところなのでトレーニング設備はオーバースペックか。
L
- レッグウォーマー
-
昔なつかしいアクセサリー。その昔冬が近づくと必ずこれをつけて通勤する女の子がいた。登山のストッキングの下がないようなもの。
M
- メッツ
-
(1)ニューヨークに本拠を置く野球チーム。吉井(元ヤクルト)や新庄(元阪神)がいた。(2)運動の強度を示す単位。1METは安静時の代謝量に等しい。
- ミルキングアクション
-
乳しぼりの動き。末梢部の静脈血は、心臓のポンプ作用では中央に戻ってこないため、筋肉を収縮させて戻している。そのしくみのこと。
- モナーク
-
固定式自転車とだけ言っておきましょう。スピニングバイクのモデルなのでしょう。
N
- ナイトカイイン
-
クラブ側が儲けナイトいけないので、使えナイト行けない人たちのニーズに合わせてつくった会員種別。クラブ側は営業終了時間を延長しナイトなどと考えながら導入したが、今はほとんどのクラブがなくしている。
- ナス
-
かつての日本体育施設運営株式会社。略称NAS。老舗のスイミング&フィットネス企業であり、現在は大和ハウス工業が母体のスポーツクラブNASになっている。
- ナイヨウブツ
- ちょっと説明できません。用例「―――が腸を通過する。」
- ニュウカイキン
-
バーチャルリアリティ。あってないようなものと多くの生活者は考えているかもしれない。
O
- オーバーロードプリンシプル
- Overload Pinciple。過負荷の原則。昨日より今日はもっと強くあれ!といったようなトレーニングの原則。そのトレーニングの後はちょっと休むといい。するとこれが「超回復」して、段々強くなっていく。それを漸進性の原則という。
- オフロカイイン
- フィットネスクラブに入会して、お風呂だけ使いにいく会員のこと。最近は「スパメンバー」という会員種別を作っているクラブもある。
- オリエンテーション
- 新入会者の特権。クラブの案内からトレーニングの指導が無料で受けられる期間または機会。新任のインストラクターやフロントスタッフが対応することが多いので、そこで、あまり、あまり、あまり突っこんだ質問は・・・・・。
P
- パーソナルトレーナー
- 1対1でトレーニングを教えてくれるインストラクター。
- ピーティー
- (1)パーソナルトレーナー (2)フィジカルセラピスト(理学療法士) (3)ペアレント&ティーチャー
- ピッチコン
- ピッチコントローラーの略。曲のスピードをコントロールする機能。こわれると、ノーコン。
- ピラティス
- イタリアのチョコレートケーキじゃないよ。それはティラミス。ピラティスは、ドイツ生まれのジョセフ・ピラティス氏によって考案された、しなやかで強く安定した身体をつくるエクササイズプログラム。
- プログラム
- ソフトのこと。フィットネスクラブでは、運動処方箋のこと。パーソナル(個人)向けのものと、グループ(集団)向けのものがある。しばしばメニューとも呼ばれる。
- プロテイン
- 飲みすぎると、知らぬまに通風になってるなんてことも。そう、ゆーいさん(La La Fitness)が教えてくれた。
- プロポリス
- (1)精鋭で組織された警察部隊。(2)ハチの巣から採集する物質。花粉やハチの唾液酵素などからなり、抗菌、抗ウィルス作用などがある。ブラジル産が特に効く。
- ペッテンコーヘル
- スイミング関係者かどうかを知るための踏み絵的専門用語。「水温計」のことであって、決して「ペテン師のコーヘル君」のことではない。さぶっ。
- ポリフェノール
- 酒を飲むときの口実によく使われる物質の名。赤ワインに含まれていて、血圧を下げる効果がある。
Q
- キュー・オー・エル
- Quality of lifeの略。
R
- ラット
- (1)実験用に使われる、かわいそうなねずみ。(2)背中の筋肉。用例「―――マシン」
- ロム
- ROM。読み出し専用の記憶装置。フィットネス用語として出てきた時は、Range
of motionの略で、関節可動域を表す。
S
- サウナ
- 温熱療法のひとつ。水風呂とセットで本来の効果が出る。モラルをわきまえて入るようにしよう!前に、こんなことがあったとさ。入った瞬間、仮面をしてる人がにらみつけるの。その人、マツキヨで売ってる”小顔マスク”をつけてたんだって。「サウナ一回転事件」というのもあったとさ。編集長の友人がサウナに入ってヨイショってすわると、ある人が寄ってきたとさ。それでズレると、また寄ってきた。そしてまたズレると、寄ってきて・・・・。とうとう一回転。そう、その手の方だったとさ。
- サプリメント
- 機能性栄養補助食品。陳列された商品につけられたP.O.Pをじっと読んでいると全部必要に思えてくるもの。
- サムイ
- 体温の下降。原因は主に友人、知人、同僚、上司のくだらないギャグ。
- シンスプリント
- Shin Splint。走りすぎるとなる障害。注意!
- スパ
- (1)欧州のクラブでは、マッサージなどのボディトリートメントやエステティック、ヘアサロン、ペディキュア、ネイルケアなどのエリアをいう (2)温泉、ヘルスセンター (3)雑誌の名。
- スパッツ
- ボディコン半ズボン。
- スタジオ
- グループエクササイズをするところ。
- ステップタッチ
- 昔のインストラクターは「サイドステップ」という。つまり「ソックタッチ」を知っているインストラクターと同じってわけ。
- スカルプト
- 英語で「彫刻」の意。身体を彫刻するように脂肪を落として筋肉をつくるためのグループエクササイズ。
- スピニング
- 100回転/分以上の早さでスピンする固定式自転車に乗って、インストラクターの指導のもと、音楽に合わせてバーチャルツーリングに出るグループエクササイズプログラム。
- ストレス
- 場合によりストレスのない人が、他の多くの人のストレスの主因となることも。
- スリーピングカイイン
- 入会しても、まったく利用しない会員のこと。クラブにとっては、たいへんな宝?「いや、利用してくださいね。」
T
- タイジュウケイ
- 体「軽」計の変化形。いつの間にか「重」に変わっていた。
- タンツボ
- プールのわきにある○○を吐く××。うわっ。
- チキンセンイ
- 鳥の皮のような繊維ではない。筋収縮のスピードが遅く、収縮が小さい筋繊維。赤筋ともいう。有酸素運動で主に使われる。反意語は「速筋繊維」(白筋)。
- ティップネス
- 現代的センスを備えた典型的な都市型フィットネスクラブ。超ブリリアント!経営母体はサントリー。
- テイキュウビ
- (1)クラブに通えない日 (2)研修日 類語にキュウカンビ。意味はお酒を飲まない日。
- トレッドミル
- ランニングマシンのこと。走る機械。
U
- ウンドー
- 運動。フィットネスやエクササイズ、ワークアウトともいう。1998年、あるクラブのキャンペーンのためのチラシで、世界的に有名なコンピュータソフト会社の製品にちなんで「ウンドーズ’98」とかキャッチをつけていたのを見たことがある。
- ウンドウキンキ
- 運動は万人にいいかというと、そうでない場合がほんの少しあります。例えば、呼吸循環器系の疾患を持っている人。運動をしてはいけません。「運動禁忌」と書く。キンキキッズとは何の関係もない。
V
- ヴァーム
- 明治乳業の機能性飲料。トレーニング前に飲むと、トレーニング中ヴァーム!と汗が出てきて、すっきり痩せられる。そして疲れない。不思議?不思議?秘密はスズメバチにあるという―――。
- ヴィ・ドット・オー・ツー・マックス
- インターネットのアドレスではない。最大酸素摂取量(Maximum
Oxygen Intake)といい、1分間あたりの酸素摂取量の最大値を表す。
W
- ウォームアップ
- 準備体操。反意語「クールダウン」
- ウェルネス
- 悪魔の辞典曰く、「イルネスの一歩手前の状態」
- ワークアウト
- 運動すること。
- ワツ
- 「ウォーターシアツ」(水や温泉による指圧)の短縮形。アクアリラクセーションプログラム。
X
- エックス
- へそのこと?
Y
- ヨウツウ
- 腰痛。一生の間に80%の人がかかるという。一番なりやすい年代は意外にも20歳代。普段から腹筋、背筋をやって予防しよう!
Z
- ゼット
-
スポーツ用品卸の会社。筋肉中にも2帯と呼ばれる組織がある。