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アイトラッキングシステムTobiiアイトラッカーパソコンの前に設置したバーに内蔵したLEDから近赤外線を照射して瞳孔の位置を確認しつつ、内臓したカメラで眼球の傾きを認識(眼鏡タイプはレンズ周りにLED内蔵)。独自開発のアルゴリズムで瞳孔の位置と眼球の傾きを計測することで、中心視野を高い精度で認識することを可能にした。バーから60㎝程度離れた場所でも、1㎝単位でどこを見ているかを計測できる。人の視線をデータ分析できることから、商業広告などのABテストなどで活用されているテクノロジー。接客業などでのベテランスタッフの目配りを測定するなど、暗黙知の可視化によるノウハウ継承にも活用されている。Technology 01スポーツビジョントレーニングスポーツビジョントレーニングを行っている人と行っていない人の視線の違いが分かるデータ。丸の大きさは、そのポイントを見ている長さを表す。ビジョントレーニングを行うことで、視線の動きに無駄がなく、スピーディに動かせていることが分かる。Technology 02い幼少期に行うことが有効なことは、十分に仮説立てできます。当社で行っているビジョントレーニングでは、6ヶ月のトレーニングによって改善が見られており、今後さらにその有用性をデータで実証しつつ、ビジョントレーニングの啓発と普及にも努めていきたいと考えています」10年後のメダリストを目指して アローズジムでは、この視覚能力以外の、精神力、身体能力、走力それぞれの分野でも同様に、テクノロジーを活用した測定と、科学的根拠に基づいたトレーニングによるフィードバックとトレーニングメソッドの研究開発が進められている。現在は、アローズジムの会員の7割が小学生であることから、すべてのスポ音響分析の世界最先端テクノロジーを応用 ソニーといえば、音響機器・映像機器の革新的メーカー。そのソニーが、音響分析のテクノロジーを活用ーツに活きる基本的な体力要素のトレーニングを中心に開発・提供を行っているが、今後は、中学生に向けた、競技別に必要となる体力要素に焦点を当てたトレーニングプログラムも開発していくことを予定している。してテニス界にも革新をもたらそうとしている。 2014年5月に発売された「スマートテニスセンサー」は、専用アプリ「スマートテニスセンサー」と組み合わせて使うことで、テニスのプまた、アローズジムのフランチャイズ展開も計画しており、店舗が増えることでさらに多くのデータが集積できることになる。優れた環境でトレーニングが行える子どもが増えるだけでなく、科学的データに基づいて日本人の子どレイ内容がデータとして分析できる。ショット数やインパクト位置、スイング種別、ボール回転、スイング速度、ボール速度などが記録され、それらのデータを分析することで、スイングやゲームづくりの癖や課題が可視化できる。 例えば、毎回のスイングの速さとボールの速さが計測されることで、必ずしもスイングの速さとボールの速さが比例しないことに気づき、無駄に力むことがなくなり、試合中のスタミナを維持できることになる。 また、ゲーム運びについても、1試合中のストローク数を、バックハンド、フォアハンド、ボレー、スマッシュ、スライス、サーブなど8種類に分けてカウントできることから、もたちにとって最も効果的なトレーニングが開発・提供できることになる。同社が目標とする「10年後のメダリスト」の実現に向けた取り組みは、日本の子どもたちに大きな夢と力を与えるに違いない。ソニー スマートテニスセンサーCASE07お話を聞いた方田島精一朗さんソニー株式会社UX・商品戦略・セールス&マーケティングプラットフォームSE事業室 2課 統括課長音響分析のテクノロジーを応用テニスプレイを可視化して、プレイヤーに新たな楽しみを22February,2015 www.fitnessjob.jp
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