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最先端のトレーニングをすべての子どもに 浜松にあるアローズジムの会員は、地域の小中高校生。スタジオではラダーを使用したグループトレーニングが行われ、トレッドミルには低酸素マスクをして走る姿が並ぶ。その横では、パソコンの画面に向かってスポーツビジョントレーニングに集中する姿がある。 アローズラボと名づけられた研究室に常設されている測定用トレッドミルでは、走りながら最大酸素摂取量が計測でき、三次元モーションキャプチャ(キッセイコムテック社製)でのフォーム解析や、走行面に埋め込まれたフォースプレートでランニングにおける足運びをデータ化するテクノロジーも備え付けられている。筋力測定は等速性筋力が測定できるマシン(BIODEX)で行い、股関節周りの動きに焦点を当てて厳密な測定が行われる。 アローズジムでのトレーニングデータや、アローズラボでの測定結果は全てデジタルデータとして保存され、産学協同の研究にも活用されている。眼を鍛える「スポーツビジョントレーニング」 こうした最新テクノロジーによる体力評価や科学的根拠に基づいたトレーニングの実施は、これまで日本ではJISS(国立スポーツ科学センター)など一部の施設に限られ、国を代表するようなトップ選手しか手にできない環境だった。その優れた環境をすべての子どもたちに提供しようとするアローズジャパン株式会社は、アスレティックトレーナーとして世界大会に帯同するなどトップアスリートをサポートしてきている山下典秀さんが設立。トレーナーとしての知見を活かして、2011年から子どもの運動能力向上に特化したジム経営と研究をスタートさせた。 アローズジムでのトレーニングは、「MVP+Rトレーニング」として、精神力(Mental)、視覚能力(Vision)、身体能力(Physical)、走力(Run)の4項目で構成されており、それぞれの項目において、最新テクノロジーを搭載した機器で測定が行われ、最新の学術研究などを参考に科学的エビデンスに基づいたトレーニングが提供されている。 中でも世界的に見ても珍しいのが視覚能力トレーニング。スポーツビジョントレーニングの分野で第一人者の石垣尚男教授(愛知工業大学)を顧問に迎え、同教授が研究で使用しているアイトラッキングシステム(トビー社製)を導入。総合的に視覚能力が測定できる「ナンバータッチ」や、スポーツビジョントレーニングソフト「ViViT」を活用した測定とトレーニングが実施されている。 アローズジムでトレーナーとして指導にあたりつつ、各種の研究開発にも携わる同社スポーツ医科学研究所責任者の中塚英弥さんはこう説明する。 「スポーツビジョントレーニングでは、視力を『動体視力』『瞬間視』『眼球運動』『周辺視』『眼と手の協応動作』に分けて測定し、その総合的な力を高めることが重要とされています。これまでこうした研究は主に大学などで行われていたもので、子どもについての研究やデータはまだ少ないのが現状です。一方で、スポーツにおける視覚能力の重要性に関する科学的データは多く、視覚能力も体力同様に伸ばしていける可能性は実証されています。特に神経系の発達が著しテクノロジーを活用して、トップアスリートの科学的トレーニングを全ての子どもたちへ。アローズジム スポーツビジョントレーニングCASE06お話を聞いた方中塚英弥さんアローズジャパン株式会社スポーツ医科学研究所 責任者最新のテクノロジーで運動能力を測定科学的トレーニングで、すべての子どもにトップアスリートへの道を拓くFebruary,2015 www.fitnessjob.jp21

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