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新時代のフテクノロジーが拓くテクノロジーの進化とともに、革新的なフィットネスサービスが生まれ始めている。テクノロジーを活用することで、これまで難しかったことが可能となり、フィットネスサービスの価値を大きく押し上げる動きが各所で見られ始めている。本稿では、その最新の動きを追う。これにより、トレーナーの力量によるバラつきが少なくなり、一定の妥当性と正確性を持った評価が可能となってきている。評価をもとにした的確なトレーニングメニューの提示 トレーニングメニューの提示の部分にも、テクノロジーが活用されはじめている。メンバーや一般生活者の評価に応じて、テクノロジー用語でいう「アルゴリズム」(計算方法)を組むことで、的確なトレーニングメニューが提示できる。このアルゴリズムには、トレーニングの科学的な原則や、トップトレーナーの経験値をも落とし込む取り組みが始まっており、これまで共有されにくかった「ノウハウ」が「アルゴリズム」として広く共有されるようになってきている。これにより効果的なトレーニングを提供することができ、「成果」という価値が得られやすくなる。「モチベーションサポート」 フィットネスの大きな課題に「続かない」ということがあった。ここにもテクノロジーを活用することで、新たな可能性が生まれてきている。一つには前述した的確なトレーニングメニューの提示による確実な成果がある。また、各種データをリアルタイムで共有できることから、仲間同士で情報共有したり、競い合うなど、新たな楽しみが加わる。さらに、指導者や仲間とオンラインでいつでも繋がっていられる感覚やタイムリーなフィードバックが得られることは、何よりのモチベーションになる。 こうした革新が一部分ではなく、複数組み合わされることで、これまでになかった価値の高いサービス提供が可能になり、それがフィットネスの価値を大きく高めようとしている。今回紹介する事例の多くは、こうした革新の組み合わせで創出されている。今後もテクノロジーの活用で、フィットネスサービスの価値が大きく向上することが期待される。February,2015 www.fitnessjob.jp11
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