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December,2014 www.fitnessjob.jp33が)、この時期ジュニアユースのセレクションに行くと、毎度大きい選手に潰されまくっている。岩橋君は決して小さい方ではないのだが、「大きい選手がいるから自分はレギュラーを外された」と言い訳をし、現実から逃げようとしていたようだ。とは言え、滋賀県選抜として国体にも出場するなど、限りなくプロに近いレベルでサッカーをやってきた経験は、今後苦難に直面した時、または大きなチャンスを前にした時に必ず活かされるはずだ。 「僕は案外ビビりなんで、自分のキャパに不相応の大きなお仕事の話を頂くとかなり緊張するのですが、絶対に断らずに『とにかくやってやる!』と思える強い心臓はサッカーで養われたと思います」 そんな岩橋君、この業界に入るきっかけとなったフィットネスクラブを一年で辞めている。 「フリーという活動に魅力を感じ、自分自身が商品となり、いろんなクラブでレッスンを行いたいと思い会社を辞めました」 23歳でフリーになった岩橋君だが、それから約4年間は週に27本ものレッスンをこなし、とにかく実践で腕を磨く事を優先した。結果、担当するクラスは多くの集客を取れるようになり、それなりに自信を持ち始めた時に、大阪で活躍をしている三木侑平くんと出会う。 「三木さんは僕に会うなり、『全てイケてない』と言い切ったんですね。その言葉にショックを受けましたが、それ以上に目が覚め視界が開けた気がしました」 それ以降、三木くんが手掛けるイベントのお手伝いをさせて頂く中で、〝イ選択が吉と出る可能性も十分に考えられると思っている。もちろん、情報の量、スピード、関わる人の数、チャンス等、東京はその他の46道府県とは一線を画すが、必ずしも絶対数が多い方が成功するとも限らず、アイディアや行動力次第で十分補えることも分かっているため、生活基盤のある関西で勝負をすることを選んだ岩橋君の選択を応援してあげたいとも思っている。ましてや、竹ヶ原さん、高田さんのお墨付きがあるのだから、自信を持って関西からどんどん発信して欲しいと思う。 さて、そんな岩橋君のこの業界に入るきっかけを聞いてみた。 「大学まではサッカー一筋ということもあり体力には自信があったので、卒業後地元のスポーツクラブに就職をしました。それが、この業界に入るきっかけです」 小3から毎日サッカー漬けだったという岩橋君だが、高校は滋賀県ナンバーワンの強豪校に入り、大学も名門大阪体育大学にいずれも推薦で入っている。 「本気でプロサッカー選手を目指していた時もありましたが、大学に入って越えられない壁を感じましたね。でも、それに対して言い訳をする弱い自分がいたので、今考えるとあれでは絶対にプロにはなれないと思っています」 私も小6になる息子がサッカーをしているので岩橋君の話はよく分かるのだが、サッカーでは身長が高くてそこそこ足の速い選手と、小さいけどめちゃくちゃ足の速い選手のポジションが被っている場合、身長が高くてそこそこ足の速い選手を使う傾向にある(もちろん戦術で異なるが)。私の息子もクラスで前から4、5番目が定位置と小さく(私は身長180cmなのだ頼できるインストラクターの一人だよ」という言葉をもらっていたのだが、その言葉の真意を理解できる出来事だった。今年で31歳になるという岩橋くんだが、数ヶ月前まで非常に悩んでいたことがあったという。 「お世話になっている竹ヶ原佳苗先生や高田香代子先生から上京を勧められていて、先生方の傍で色々な仕事の経験をさせてもらいたいという思いと、これまで通り関西で頑張りたいという思いもあり、有難いお話ではあったのですが、悩んだ結果、関西で仕事を続ける決断をしました」 私自身、高田さんをはじめ、多くの方にチャンスを頂き育ててもらってきたという経験から、上京という決断も〝有り〟だったのではないかと思うのだが、現在では地方発信のインストラクター、プログラムがブレイクする事も少なくない業界でもある事から、このンストラクターとは何ぞや〟という事を学び、仕事に対する考え方が変わったという。 「若い時は、楽しいことや自分がやりたいと思ったことを優先する余り、周りが見えなくなる事もあり、たくさんの方に迷惑を掛けていたと思います。三木さんや今お仕事をさせて頂いている方々のお陰で、自分の立ち位置や今後やるべきことが見えてきました」 人生のポイントで誰に会うのか、会えるかというのは本当に重要な事で、その後の生き方にまで影響が出ると言っても過言ではない。特に三木くんのように、はっきりと意見をしてくれる人は貴重であり、絶対に大切にするべき縁であることは間違いない。30歳という一つの節目を超え、今後は教育をする側の立場も経験していきたいという岩橋君だが、とにかくフィットネスインストラクターという仕事でこれからもずっと生きていきたいという。 「現在はレッスンの本数を抑えて、一本一本の質にこだわっているのですが、言葉の掛け方ひとつでお客様の動きが変わったり表情が明るくなったりなど、自分のやりたい形がお客様を通して確認できることに、楽しさを感じています。このような経験をたくさん積んで、指導者の育成や教育の現場でも活かせるように活動していきたいと思っています」 この記事をみなさんが読んでいる頃には、岩橋君は人生で初めてワークショップの講師を経験している。既に一ヶ月以上前から準備に取り掛かっているというから、おそらく参加したインストラクターは満足して頂けたことであろうと思う反面、幾ら準備をしても受け入れてもらえない場合も多々あ有限会社スポーツゲイト代表取締役社長有限会社スポーツゲイトホームページURL:http://www.sportsgate.co.jp個人BLOG:http://ameblo.jp/sportsgate2001/取材後記現在勢いのある若い男性インストラクターに共通して言えること。それは、「知ったかぶらない」ところだ。知ったかぶられると、知っているのかいないのか測りずらく話しにくくなり、結果コミュニケーションがうまく取れなくなるのだが、岩橋君は知らない事に対し「教えてください」とはっきり言える素直さを持ち合わせていた。反面、主張すべきことは正直な言葉で表現してくれるため、取材がスムーズに進行し、私自身とても楽しい時間だった。岩橋君はじめ若い世代のインストラクターは、この業界の道を作った先達へのリスペクトを忘れていない。これからは、中堅、そして大御所先生方が彼らの活動を後押しし、業界活性化の為にひと肌脱ぐときかもしれないと思う今日この頃である…。INTERVIEWER 丸山 寛るという事を経験するのも岩橋君のためのような気もする。しかし、どちらの結果であったとしても、今の彼なら結果を真摯に受け止め次に活かしてくれるであろう。 これから10年はこの仕事に集中していきたいということだが、数ヶ月前に負った腓腹筋の怪我の再発には十分気をつけ頑張って欲しい。彼のこれからの更なる活躍を願い、今回の章を終わりたいと思う。

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