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たりゲームばかりやっていた人の足をクラブに運ばせる仕組みづくりが始まっている。 その一つの例に、米国のゲーム機トップシェアのエックスボックス(以下、Xボックス)がリリースしたフィットネスサービスがある。Xボックスのコンテンツの一つ「Xボックスフィットネス」に契約すると、米国の人気フィットネスDVDや、カリスマインストラクター、カリスマアスリートがXボックス用に開発したエクササイズプログラムが自宅でいつでも受けられる。 Xボックスに連動するキネクトセンサーの前でエクササイズをすることで、自分の動きが画面上のインストラクターの横に表示され、自分の動きを目でも確認できるうえに、センサーが体温や心拍数もキャッチし、画面上に色や数字で表示する。さらに、インストラクターの動きと自分の動きの違いをテクノロジーが自動的に判断し、画面の自分の動きの上に「もっと膝を高く!」「その調子!」「ちゃんと見てるぞ!」といったメッセージが表示される。 ここで、クラブと連動させるサービスとして、取り組んでいるエクササイズプログラムを提供している近隣のフィットネスクラブの場所も画面に表示される。そこをクリックすると、レッスンスケジュールや体験利用の案内、体験チケットのプリントアウトまでができる仕組みになっている。 Xボックスではこのクラブとの連動を進めるべく2年に渡る事前調査の上、米国のクラブでも広く導入され信頼性の高いプレコリオダンスとHIITが2大人気カテゴリー 米国では、バレエエクササイズブームをきっかけに改めて人気を博しているダンスと、クロスフィットブームをきっかけに広がったHIIT(ハイインテンシティインターバルトレーニング)が、フィットネスDVDの中でも、特に人気がある2大カテゴリーとなっている。 フィットネスDVDの市場規模もこの5年間で年平均11・2%の伸びを示しており(IBISワールド調べ)、DVD配信企業は、新商品の開発も積極的に行っており、アマゾンでのフィットネスDVDベストセラーでは、各種HIITプログラムが上位を占めている。DVDとクラブプログラムとの連動 米国のフィットネスDVDのもう一つの動向として、フィットネスクラブで提供されているプログラムのDVD化も増えていることが挙げられる。近年フィットネスクラブがプレコリオプログラムを積極的に導入しており、プログラムの標準化が進んだことで、ホームフィットネス領域ともプログラムコンテンツを共有化しやすい環境が整ってきたこともその背景にある。ホームフィットネスとクラブのプログラムを連動することで、DVD配信企業も、クラブ運営企業も、ともに新たな層への新規顧客開拓と、既存顧客の継続利用を促すことができることも、こうした取り組みを後押ししている。 この動きを受け、日本ではDVDコンテンツをスタジオプログラム化する取り組みが始まっている。米国のホームフィットネス商品を日本で販売しているオークローンマーケティングが、2014年にフィットネスクラブのプレコリオプログラムとしてリリースした「CORE 8 FITNESS」は、米国発のDVD「FIGURE 8 FITNESS」をスタジオプログラムとしてアレンジしたもの。専用アプリ「CORE8 MASTER」内で、難しい動きをレクチャーしたり、出席スタンプを取得できたりと今までにない形でレッスン受講者のフィットネス継続をサポートしている。 今後はスタジオに通う方、自宅でフィットネスされる方のどちらにもリーチすべくCORE 8 FITNESSのDVD化も予定している。 また同社は2015年4月にHIITプログラム「UFC FIT」もスタジオプログラムとして日本にリリースすることを予定している。「UFC」は究極格闘技として知られる総合格闘技ブランドで、空手・柔道・柔術・ボクシング・キックボクシングなどすべての格闘技スキルのある選手を集めてチャンピオンを決める大会とスタートしたが、注目が集まるにつれて「UFC」が「最も強い人物」をイメージさせるブランドとして認識されるようになってきている。このブランドロゴを付した商品展開も好調で、米国ではUFCブランドを冠したフィットネスクラブの展開も始まっている。 「UFC FIT」プログラムは、元MMAファイターのマイク・ドルチェさんによって考案され、世界クラスのファイターが行うトレーニングで構成されている。UFCの象徴とも言えるオクタゴン(八角形リング)を模したマット上で闘志みなぎる音楽でエクササイズをする、今最もアメリカ的なプログラムとして注目されている。(編集部)フィットネスDVD最新事情プログラム「MOSSA」を主要コンテンツ提供源として提携した。「MOSSA」は米国のBTS(日本ではBFS)が改称したブランド名で、2015年より漸次BTS(BFS)プログラムは世界的に「MOSSA」として統一していく。そのうえで、マイクロソフトはこのXボックスフィットネスを世界38ヶ国で展開している。 フィットネスの継続や、Xボックスの利用を継続するうえで、リアルなレッスンに参加し、その楽しさや仲間との一体感を感じることは有効だ。クラブにとっても、メンバーがクラブに来られない時でも自宅で同じプログラムを楽しめる環境ができることで継続率が高まることが期待できたり、Xボックスでクラブの存在を知り新規会員が増えることが期待できるなどメリットも多い。ホームフィットネスとクラブが共存共栄するビジネスモデルとして注目されている。December,2014 www.fitnessjob.jp17

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