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社会に求められるトレーナーとしてリメント製品等はその代表格でしょう。 日本三大美人の産地としても広く知られる我が秋田県ですが、県民性として秋田弁で言うと「しょしがり=恥ずかしがり」で内向的な方が多く、表立って自分を磨き美しくなろうという姿勢の方は多くはありません。 私が地方と首都圏とを行き来する中で差を感じた部分に「何かをしたい、こうなりたいと思った時に、それを達成するビジョンを具体的に想い描ける能力が不足している」というものがあります。 それは美容だけに限らずスポーツ等の分野に関しても同様で、地方では実際になりたいものや目標とする事を間近で見聞きする、または経験出来る機会が少ないというのが大きな原因と思われます。 意思決定や、未来に対する自信の強さに関与する「自己効力感」を高める中に「代理経験」という要素がある事からも、その重要度が図り知れます。自分の今やっている事に自信を持てなければ、思っている結果には辿り着け無いでしょうし、同様の事をやっていたとしても効果は半減してしまいます。トレーニングの「意識性の原則」にも通じますね。 私は『ミス・ユニバース』という誰もが知っている世界的なミスコンという舞台を通して、そういった地方の課題を解決する一助になるのでは無いかと考え、開催初年度からボディメイクトレーナーとして関わらせて頂いております。 トレーナーとして「美」のイメージを明確に共有化していくことも重要な役割であり、それができることで実現にぐんと近づくことができ、トレーナーの守備範囲も大きく広げられると実感しています。インストラクター、トレーナー、治療家の顔を併せ持つ、自称『ハイブリッド・トレーナー』。秋田県内を中心に、ジュニアからアスリート、高齢者まで幅広くトレーニング指導にあたる。ワタナベ整骨院院長・柔道整復師・健康運動指導士・NSCA-CPT。ミス・ユニバース・ジャパン秋田大会ボディメイクトレーナー。NSCAジャパン東北AAD。NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2013。 渡部真吉Shinkichi Watanabe「ボディメイク」「ボディシェイプ」など、昨今業界内外ではただ鍛える・減量するというだけでなく、「見た目を美しく変える」という目的でのプログラムやパーソナルトレーニングを提供している施設、トレーナーを散見する様になりました。 ハリウッド女優やモデルの方々がこぞって体型改善、維持の為に様々なトレーニングをしている様子が発信されている事も一因かと思われます。 辞書的に『美』の定義を紐解けば「視覚的、聴覚的、精神的に綺麗で心を打つ」「細部まで綺麗に整っている」という事になるのですが、『美』というものは実に曖昧かつ主観的であり、一口に「美を作る」と言っても「何をもって美しいのか?」という疑問は常に付きまといます。 その曖昧さから時折、医学的、運動生理学的に根拠の無い、目や耳を疑う様な物も多く見受けられ、誇大広告などで摘発されるサプトレーニングで【美】は作れるか!?ミス・ユニバース・ジャパン秋田大会でのトレーニング指導風景 摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?前日でも安心してきていただけるような安心と信頼があれば、パーソナルトレーニングビジネスは安泰です。 トレーニングと同等のボディケアのテクニックを持っていると言い切れるトレーナーは、そう多くないはずです。私自身はというとそういったことに以前から気づき学んできたつもりはあっはたものの、それでもトレーニングの方が先行傾向にあったと思います。しかし、タイ古式マッサージに出会ってからは陰陽調和のとれたセッション構成になっているように感じています。 タイ古式マッサージは、マッサージ、筋膜リリース、整体を複雑に融合させたタイの伝承医学です。本国タイでは国家資格で、タイ衛生省(日本の厚労省にあたる)は疾病に対して多くの効能効果を認めています。施術者のコンディショニングにも配慮されたそのメソッドは、体幹トレーニングにも通じるところも多々あり、パーソナルトレーナーが修得するセカンドライセンス、メソッドとしては最適でしょう。S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 皆様、こんにちは! 今回のテーマは、パーソナルトレーニングそのものについてです。様々なところでパーソナルトレーナーの指導風景を見ていて気になることがいくつかあります。そのうちのひとつが、トレーニング自体が目的となっているように感じられることです。何をもってそのように判断しているかというと、見ていてトレーニングしかしていない、もしくは極度にトレーニングの比率が高いことからわかります。コンディショニングの一環としてトレーニングを行うのか、鍛錬自体が目的で行うのかによってトレーニングの位置づけ、時間配分は大きく変わります。 正しいトレーニングを行っていたとしても、単なる強化の積み重ねは思わぬ障害の発生を招くことがあります。鍛えた後の筋肉のこわばりをその場で解してあげることは、筋肉痛の軽減といった身体的な側面バランスにとどまらず、気分的な昂揚感からくる次回への期待感まで生み出します。 また、何らかの理由での受傷後や筋肉痛、寝不足などの体調不良の際はアクティブなトレーニングはやりたくないのが普通です。そのような状況でも気持ち良く来てもらえるかどうかは、日頃の指導内容によるところが大きく関わります。鍛えることと解すこと、身体に対してプラスとマイナスの作用のバランスとれた知識や技術の有無が継続率やキャンセルの多少に影響を及ぼします。 個人の動機や目標によって、またその日の体調によって、セッションをダイナミックにデザインできるかが運動指導者の力量のひとつです。その時のコンディションにおいて、トレーニングがベストではないと判断した場合、何をやるのか、何ができるのかが問題です。スポーツマッサージやパートナーストレッチを駆使したコンディショニングができるかどうかは、お客様の健康度の向上のうえで大切であるばかりでなく、ビジネス上も意義も計り知れません。お客様が疲れているときでも、気持ちが落ちているときでも、試合vol.17~業界都市伝説その17:「トレーニング・体力強化の優先指導」の巻~40September,2014 www.fitnessjob.jp

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