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お話を聞いた方田中律子さん1995年 ルネサンス入社。スイミングコーチから、フィットネストレーナーに加えて、アクア、エアロ、ダンスインストラクターとして、プログラムを担当。また、ビヨンドマーシャルプロジェクトメンバーとしてプログラム開発、人材育成行う。2002年尼崎クラブ支配人、08年 甚目寺クラブ支配人、09年 ソフト開発部着任、現職に至る。中は水分や栄養分が不足することによる体調や心理上のリスクを軽減するため、ファスティングドリンクの飲用も勧めており、このドリンクも安全と効果をサポートする。ルネサンスでは「ミネラルファスティング」の理論に沿って開発された酵素ドリンクを使用している。 また、ルネサンスではファスティングを提供するスタッフは日本ファスティングコンシェルジュ協会のジュニアファスティングコンシェルジュ認定を受けており、指導者自身もこの研修で、食や身体のメカニズムに関する理解が深められる。これにより、ファスティング担当者が提供するグループレッスンやパーソナルセッションでの集客力が高まるという効果も見られているという。 また、フィットネスクラブの環境を活かして、ファスティングの効果を高める内臓機能を良くするヨガや簡単なエクササイズを紹介したり、運動との相乗効果を狙う指導サービスも提供している。田中さんはこう話す。 「ファスティングで得られる確実な効果はフィットネス継続のモチベーションにもなるので、今後も提案を続けていきたいと思います。食や栄養に関するサービスも拡充し、ヘルスケア分野への展開や、ローソンとの提携をきっかけに広く一般生活者の方々への健康的な身体づくりの提案もしていきたいと計画しています」ファスティングカレンダー出典:ルネサンスファスティングダイエットスクールガイドブック生の食品や発酵食品などは食物酵素が活きていて、口の中で消化を助ける。「事前消化」といって、口に入る前に消化が既に進んでいるものもある。加工食品や、しっかりと加熱された食べ物には、食物酵素が残っていない。口の中で分解・消化のために働くのは、歯と、だ液中のアミラーゼという消化酵素だけ。消化が進んだ食べ物が入ってくれば、胃の負担は少なくてすみ、胃もたれしにくい。一部の食物酵素は、胃酸が強い胃の中でも働いて消化を助ける。口であまり消化できなかった食べ物は胃もたれしやすい。ペプシンというたんぱく質分解酵素が総動員される。発酵食品に含まれる微生物は、大腸にすむ善玉菌の増殖を助ける。悪玉菌は抑えられ、いいウンチができる。未消化のため小腸で吸収されなかったたんぱく質の断片は、悪玉菌の好物。悪玉菌が活発になると善玉菌が抑えられ、便秘や下痢など、お通じのトラブルのもとになる。生や、発酵食品などの酵素を多く含む食事は、食べ物自体が自分で消化されていくため、消化がいい。胃腸や肝臓の負担が少なくてすむ。その分、解毒や排泄、内分泌といったほかの機能がしっかりと行われる。また発行食は、大腸菌の善玉菌を増やす。これも、いいウンチを出すために欠かせない。加工食品や加熱された食べ物は、食物酵素を全く含んでおらず、消化器官(胃、腸など)に大きな負担をかけている。特に脂肪が多い洋風の食事は、脂肪分解酵素(リパーゼ)が弱い日本人の胃腸にとって負担が大きい。肝臓に疲労がたまり、大腸には悪玉菌が増える。解毒や排泄の能力がじわじわ低下するのだ。生の食品や発酵食品は食物酵素を豊富に含む。胃腸や消化酵素に余裕が生まれる。現代の典型的な食事は、食物酵素が少ない。そのため体内の消化酵素がめいっぱい働かなくてはならない。消化酵素は体内でこう働く酵素たっぷり食や発酵食品ごく普通の食事September,2014 www.fitnessjob.jp23
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