NEXT893

16/68

子ども向けプログラムの開発~提供で25年の実績を持つOKJ(団体発足16年)では、0歳児の「赤ちゃん親子」、1~2歳児の「よちよち親子」、2~6歳「わんぱく親子」3~6歳の「キッズビート体操」、小学生の「ジュニアビート体操」など、年代別の成長特性に合わせたプログラムを開発してきており、認定インストラクターは「OKJトータルマスター」として、全プログラムを習得したうえでレッスンを提供している。このことについてOKJ代表の上田泰子さんはこう話す。 「子どもの体力向上については、社会問題の一つとして、大学や企業などでも数多くの研究や解決のための取り組みが進められています。もはやインストラクターが簡単に教えられる分野ではなく、親子エクササイズも相応の研修を重ねて指導に携わる必要があると感じています。そんな中でも子どもの体力向上のためにも大切だと感じるのがママの心身の状態です。そのためOKJでは子どもの成長段階と、ママの心身の状態をともに重視したプログラムを構築し、内容も毎年ブラッシュアップしてきています」 OKJは、もともと2~6歳の幼児向け親子プログラムの提供から事業をスタートし、受講者の成長に合わせて、小学生低学年のプレゴールデンエイジ向け、10~12歳のゴールデンエイジ向け、中学生向けへとプログラムを拡充した。上田さんは、ここで改めて0歳からの親子プログラムの必要性を感じたという。それは、中学生の子どもが持つ心身の課題が、元をたどると生後1年頃のベビーとママとの関係に端を発していると感じることが多くあったからだという。特に現代のママ世代は、体力低下が問題視され始めた時代に幼少期を過ごしており、体力がないママは、ベビーを抱っこする時間が短くなり、ベビーとのコミュニケーションが少なくなりがち。幼少期のママとベビーの関わり不足が、子どもの心身の成長を制限してしまうという仮説のもと、ママとベビーの身体と心両方に配慮したプログラム開発を行ってきた。 「これまで多くの子どもたちと関わってきましたが、小学校3年生頃から子どもたちの体力の差が目に見えて開いていきます。スキャモンの成長曲線でプレゴールデンエイジと呼ばれる小学校低学年では、友達と遊んで多様な環境や動作に触れることで基本的な運動能力が培われるとされています。これが、その後のゴールデンエイジと呼ばれる期間の成長を支えます。この時期(10歳前後)は『即座の習得期』と言われるように、1回見たり体験しただけで、どんどんできるようになっていきますが、その体験を成長に繋げるためには、友達と積極的に関わったり、新しいことにチャレンジしようと思える心の強さも必要です。その心身の基盤は、ベビー期にたっぷりとママの愛情に触れることで培われます。小さい時に、たっぷりママに甘えて、自然にママから離れてお友達との遊びや運動に参加できるようになる経験を持っていると、小学校高学年の心身の成長期に存分にチャレンジを積み、心身を成長させられることに繋がります。この環境をつくるためにも、0歳児を持つママには体力をつけて貰うとともに、ママ自身がハッピーで、ベビーに存分の愛情を注げるサポートが必要だと感じます」 OKJのプログラムは、こうしたママと子どもの気持ちに寄り添うコンセプトが広く支持を集めており、病院や保育園はもとより、中学校からも指導依頼があるという。OKJでは今後も、子どもたちの成長を支えるママ向けプログラムを拡充させていく計画だ。OKJトータルマスターママと一緒にハッピーになるエクササイズで子どもの心身の土台をつくる歩行の意欲・バランス感覚をまねっこ・言葉の刺激などを行いながら促す。この時期の子どもが楽しむ曲を20秒くらいずつに編集し、1クラスで50曲以上を使いながらこの時期に必要な動きに導く。ママには骨盤メンテナンスを含んだボディーメーク、有酸素運動、育児動作に必要な骨格ワークでエクササイズが行えるようにプログラムされている。ママとおでこタッチ。ママとたっぷりコミュニケーション(よちよち親子)子どもに多様な動きにチャレンジ、ママはインナー・アウターともにしっかりエクササイズ(わんぱく親子)プログラム例01CASEよちよち親子(1〜2歳)わんぱく親子(2〜6歳)お話を聞いた方 上田泰子さんOKJエアロビックファミリー代表指導歴30年。幼児体操から指導をスタートし、お客さまからのニーズと社会環境の変化に合わせてプログラムの幅を広げてきた。子どもの成長に大きな影響を与えるママ・パパに向けたプログラムも開発してきている。お話を聞いた方 小池奈々子さんOKJエアロビックファミリー統括マネージャー指導歴18年。自分の子育て経験から親子で楽しく出来る運動と仲間作りの場の必要性を感じ、OKJ認定習得。以来OKJプログラムを実践している。16August,2014 www.fitnessjob.jp

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です