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近藤寛彰さんは、幼少期からスイミングスクールに通い、競泳選手として活躍。全日本実業団選手権で優勝した実績もある。 「大学卒業後、大学院に進んで体育学を専攻しました。指導も好きだったので、水泳をもっと広めたいと思い、インストラクターになりました。自分自身が試合で成績を残すことも嬉しいですが、最初はまったく泳げなかった人がトレーニングを続けて出来るようになる、ということにも今は喜びを感じます」 入社4年目になる現在は、子どもと成人の水泳指導、パーソナルトレーニングに加えクラブスタッフの教育や管理なども行う。 現役選手がオリンピックや競技会で活躍することで、子供のスクールの会員数が増える一方、プールへの若年層の取り込みについては課題がある。 「子どものスクールは情操教育としても注目されていて、指導者としても、とてもやりがいのある分野です。また、高齢者のお話を聞いた方近藤寛彰さんセントラルウェルネスクラブ能見台インストラクター方は医者に勧められて通い始める方も多いです。今は若年層の取り組みが課題で、気軽に参加できるプログラムをおすすめし、泳げない方もプールに足を運んでいただけるように努めています」 最後に今後の抱負を聞いてみた。 「2020年の東京オリンピックに何らかの形で関わり、フィットネス業界全体が盛り上がるような仕事をしたいです」 YOSHITOMOさんはアクアのインストラクターをはじめて8年。当初、スタジオで格闘系の指導をしていたところ、知り合いの紹介で、オアシスのアクア指導者養成コースを受けて、オーディションに合格。現在は、アクアダンス、アクアビクス、水中ウォーキングなどを中心に週に18本のレッスンを行っている。 「スタジオは、鏡の前で踊っていると自分の姿が丸見えですが、水の中だと見えていないので、間違えても大丈夫。もちろん細かくステップを見ることもありますが、だいたい出来ればOK、そういう空気を作っています。また、浮力や抵抗が得られるので、自分のがんばり次第で強度調整ができます」 アクアを指導しているなかで喜びとなっていることは、高齢の方からの言葉だという。 「田舎暮らしの私の祖母は、ひざの痛みから体を動かさなくなり、悪化してしまいました。都会はクラブが多いし、祖母とお話を聞いた方YOSHITOMOさん東急スポーツオアシス戸塚店同年代の方もいらっしゃいます。たとえばお医者さんに水のエクササイズを勧められて、初めて運動をするような方がクラブに来られます。最初は杖をついていますが、徐々に筋力が向上し、普通に歩けるようになって『ありがとう』という言葉をいただいたときは、本当に嬉しかったです。腰痛や膝痛の人はもちろん、高齢者の寝たきり防止にもつながるのでは、と思うんです」 もともと水にはリハビリの要素があるため、そうした点も知っておかなければと思い、機能改善についても学んだという。 「水に包み込まれる爽快感や動きの自由度の高さをはじめ、アクアの可能性は、まだまだあると思うんです。これからも、たくさんの方々に楽しんでいただくため、好奇心や向上心を忘れずに指導したいです」 オアシスの養成コースを出て、アクアの指導を始めて3年目。現在、武蔵小杉店でアクアビクス、水中ストレッチ、機能改善、パーソナルレッスンなどを担当している菅野美咲さん。 「フリーのインストラクターとして高いところを目指していきたくて。それには人と違うレッスンを持とうと思い、アクアを選びました」 介護予防運動実践指導員の資格も取得し、毎週火曜は65歳以上を対象にした介護レッスンも行っている。アクアプログラムの魅力をこう話す。 「水中では足腰への負担が少なくなり、筋肉のストレッチをかけやすくなり、腰痛などの予防にもなります。お客様のバランスをチェックして、どういうアプローチをかけて体質改善に持っていくかを考えます。また、3ヶ月に一回測定をしますので、変化のビフォー&アフターがわかります」 指導者からは、スタジオに比べてアクアの指導は難しいのでお話を聞いた方菅野美咲さん東急スポーツオアシス武蔵小杉店インストラクターは、と思われがちというが、菅野さんはアクア指導者のメリットと将来についてこう考えている。 「JAFAの資格を取得することができれば、結婚して出産して一旦身を引いても、それを持っていることで優遇されることもあります。アクアの指導人口が減っているので、今はこの道を突き詰めつつ、自分が伸びていける場所を見つけたいと思います」スイミング・アクアの指導で活躍する方法水中指導の可能性を広げ、もっと多くの人に伝えたいスイム業界のリーダー役として盛り上げていきたい独自の「強み」を身につけるためアクア指導者の道へJuly,2014 www.fitnessjob.jp45
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