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摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?とはそのための手段にすぎません。足で早く走ったり、蹴ったり、手で投げたり、打ったり、掴んだりするために体幹が重要になるわけで、最終的な目的地点は手足であることがほとんどです。果たしてその手足の骨・筋・神経などに対して、どれほどの造詣があるでしょうか?当然のごとく全ての骨の名称や特徴、関節の種類や形状、筋肉については最低50以上の付着に対しての知識は欲しいところです。その上で、フットやハンドのコンディショニングのバリエーション(セルフ&パートナーストレッチ、筋膜リリース、レジスタンストレーニングなど)をどれだけ持っているか。それらを知った上での体幹トレーニングであるなら大いに結構ですが、残念ながら世には「体幹限定スペシャリスト」が多いように感じます。『流行の体幹トレーニング』だけではなく、今より少しでも、ハンドやフットなどの軽視されがちな、でも大変重要なコンディショニングに光が当たることを願ってやみません!S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 皆様、こんにちは! 今回のテーマは、未だ衰えを知らず定番の様相を呈している「体幹トレーニング」ブームについて。ずばり、「アンチ体幹トレーニング」です。今回も衝撃十分?! でいきます。 私も流行の兆しが見え始めた10年程前から体幹トレーニングに着目していましたし、著名なトレーナーの方々のセミナーに幾度となく参加し、書籍も読んできました。そして、専門書籍の執筆や編集協力を行ってきました。そんな中で見つけた共通点や、気になったことを書いてみたいと思います。 まず、様々な人の話を聞いているのに「まぁ~同じ内容ばかり!」ということです。数年前の話ですが、異なる二人のオリンピックメダリストトレーナーのセミナーに2ヵ月連続で参加しました。驚いたことに、打ち合わせをしていないはずの2人の指導内容はそっくり!何故なら、同じアメリカ人メジャートレーナーのメソッドの受け売りそのものだからです。つまり、勉強している人なら知っていることなのです。2回共メダリストにまで育て上げたトレーナーの独自の体幹トレーニング法を聞けるのであろうと楽しみに行きました。そこにはオリジナリティに満ちた創意工夫がいっぱいだと思い込んでいましたが、そのような話は一切出てきませんでした。興味津々で参加したので非常に残念だったことを良く覚えています。 一般的に「体幹トレーニング」は、欧米特にアメリカ、ドイツ発のメソッドが多く目につきます。ずっと武道をやってきた人間からすると寂しい限りです。僕自身は、通常とは異なる形と型で行っています。基本的に「マットではなく、止まらず、ドローインしない」。「立って、動いて、ブレーシングまたは脱力」といった方法です。何故なら、日常動作も運動もスポーツも立位が基本、動いてナンボ、ドローインなんてしてない、という極めてシンプルな理由です。しかし、効果は抜群です。 もう一つ気になることが…。それはより根本的な問題として「何故、体幹?」ということです。実際の動作では、目的のほとんどが手足の操作です。大切なのは実際に動作を行う手足であり、体幹を鍛えるこvol.16~業界都市伝説その16:「体幹が一番?取り敢えず体幹?」の巻~社会に求められるトレーナーとして事を考慮すると、最も近接する業種は「医療」になるかと思われます。 そこで質問ですが、何らかの疾患(主に運動器)を持ち通院しながらもトレーニングを希望される方への対応は、皆さんどうされていますでしょうか?「痛みの無い範囲で、無理ない程度に行いましょう」と一辺倒になっていませんか? 言うまでも無く、トレーニングには「有効限界」と「安全限界」が存在し、その閾値内で各変数を変化させながらクライアントの望むゴールへと導くのがトレーナーの仕事です。特に競技スポーツの世界では、メディカルとストレングスの境界が極めて薄く、職域の分類が非常に難しい場面が多く存在します。その様な状況に備え、理学療法士や鍼灸師、柔道整復師等を持ちながらアスレティックトレーナー(JASA-AT、NATA-ATC)を保有している方の割合が近年増加しています。看護の世界でも「健康運動看護師(健康スポーツナース)」の資格制度が始まり、メディカルチェックや運動指導の現場へと進出しており、スポーツやトレーニング指導の現場にもHybridの波は押し寄せている様です。 今後益々「医療免許×運動関連資格」の保有はスタンダードになっていく事でしょう。 しかし、医療免許を持たないトレーナーが淘汰されるという事では無く、各疾患に対するトレーニングのエビデンスを十分に把握し、職域を明確にしながら指導にあたる事で、クライアントに対して安全かつ効果的なプログラムを提供出来、またそれがひいてはトレーナーの社会的地位向上に繋がっていくのだと思います。インストラクター、トレーナー、治療家の顔を併せ持つ、自称『ハイブリッド・トレーナー』。秋田県内を中心に、ジュニアからアスリート、高齢者まで幅広くトレーニング指導にあたる。ワタナベ整骨院院長・柔道整復師・健康運動指導士・NSCA-CPT。ミス・ユニバース・ジャパン秋田大会ボディメイクトレーナー。NSCAジャパン東北AAD。NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2013。 渡部真吉Shinkichi Watanabe トレーナー・オブ・ザ・イヤー2013を受賞致しました渡部真吉です。これから1年間、お付き合いの程どうぞ宜しくお願いします! さて、昨今自動車産業を中心として、『HYBRID-ハイブリッド』という言葉を多く耳にします。辞書から引用すると、Hybrid=「異質の掛け合わせ」「雑種」「混成物」「長所を合わせ生産効率を高めたもの(品種改良)」という意味になります。 今トレーナーに求められるニーズは実に多種多様です。スポーツ競技力向上や健康維持・増進、痩身、アンチエイジング、介護予防に至るまで、幅広い知識と技術が求められます。そこで考えなくてはいけない事は「トレーナーの職域はどこまでなのか?」というところなのですが、残念ながら日本には運動指導やトレーナーに関する国家資格がありません。という事は、社会的にトレーナーの職務範囲は明確にされていないという事になります。トレーニング指導が身体機能に影響を及ぼす第1回 時代はHYBRID!?運動指導の現場でも「痛み」の解消などに対する要望は多い。July,2014 www.fitnessjob.jp39

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