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NESTAの資格認定では、基本的なトレーニング理論である、ストレッチングや筋力トレーニング、有酸素トレーニングの原則を踏まえたうえで、スペシャリスト資格を提供している。フィットネスの分野では、様々なニーズや要望を持つクライアントがおり、スポーツパフォーマンス向上という明確な目的に向けたトレーニングだけでなく、トレーニング自体に楽しみを見出したい人も多い。齊藤さんは、特にフィットネス分野でのトレーナーとしては、ファンクショナルトレーニングのコンセプトや価値を認識しながらも、広く学び、広い領域のサポートを提供することの重要性を強調する。 「トップアスリートになるほど、競技スキルの向上を担当するコーチ、ストレングスを担当するトレーナー、リハビリや障害予防のコンディショニングを担当するトレーナーなど役割が細分化され、それぞれに高い専門性が求められることになります。一方、一般生活者の場合は一人のトレーナーが、フィジカル面だけでなく、スキルや食、メンタルをはじめパフォーマンスに関わる部分を広くサポートできることが求められます。ファンクショナルトレーニングは有効であるものの、トレーニング自体はあまり楽しく感じられないものもあり、目的が明確でない一般生活者の方には、モチベーションに合わせてアレンジすることも重要です。継続を促すことで成果に繋げられる場合もあるので、より広い視野と柔軟な考え方が必要です」 NESTAでは、今後もファンクショナルトレーニングも含め人々の様々なニーズや要望に応えることのできるトレーニング指導者の育成を行っていく方針だ。ングsec2NESTAのファンクショナルトレーニングマーケティング株式会社SAWAKI GYM代表取締役adidas パフォーマンス トレーニング教育ディレクター1991年から、大手フィットネスクラブにてトレーニング指導を開始。その後、整形外科病院スポーツトレーナー課主任としてリハビリ後の患者様からトップアスリートまで、幅広くトレーニングを提供。現在はパーソナルトレーナーとして活動する傍ら、NESTA JAPAN理事としても後進の指導や、セミナー/メディアを通じて健康情報を発信し続けている。お話を聞いた方澤木一貴さんアディダス パフォーマンス トレーニングアディダスが、米国のファンクショナルトレーニング理論発祥の地であるEXOS(アスリーツパフォーマンス)社と提携して教育プログラム化したアディダス パフォーマンス トレーニングが、日本のフィットネス分野へのファンクショナルトレーニングの浸透を加速させている。 セッションの基本構成①コレクティブエクササイズ:ストレッチ・筋膜リリース、アクチベーションエクササイズなど②各関節の「安定性」「可動性」の機能を向上させるエクササイズ:スプリットアッパーローテーションなど安定すべき部位の安定と、可動性を高める部位の動きが出せ るトレーニング種目を行う③目的に応じた動作(連動性)をつくるエクササイズ:Bボールワンレッグブリッジ&トルソローテーション→ステーショナリーサイドランジ→ステップサイドランジ→サイドウォーク→サイドステップへの展開など④目的に応じたストレングス&エラスティク(弾性)トレーニング:ベーシックなレジスタンストレーニングから、ARKE・キネシスなど多面的な動きのエクササイズ、 または、クイックリフト&プライオメトリックトレーニングへ発展させる⑤クールダウン:低強度でのカーディオエクササイズを数分行った後、ストレッチや筋リリースなど14July,2014 www.fitnessjob.jp

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