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ボディワークで、既存市場の成長をサポートマイナスをゼロに戻すエクササイズ グループで骨格調整ができるプログラムとしてリリースから9年を迎えるビューティ・ペルヴィスが、その確実な成果から、参加者層を広げ続けている。もともと女性をメインターゲットに、ヨガやピラティス、フィットネスへの参加に敷居の高さを感じている層に向けて「女性が女性を取り戻せるビューティプログラム」として開発されたが、近年は産後の女性や、男性ランナーやサーファー、アスリートに至るまで幅広く支持されるプログラムとなっている。 同プログラムを開発したのはスタジオ・ヨギーエグゼクティブ・ディレクターでボディワークプロデューサーのkyoさん。開発のきっかけは、エアロビクスインストラクターとして活躍していた頃に抱いた疑問が出発点だった。フィットネス理論に基づいたプログラムを提供していても、成果が出る人もいれば、出ない人もいる。やり過ぎで怪我をしてしまう人さえいる。インストラクター仲間にも、様々な身体の不調を抱える人が意外にも多いことに疑問を感じていた。そして、その多くの人が痛みを感じると整体に通っていることを知り、インストラクターとしての責任感と使命感から、「整体に任せておけない」とプログラム開発に着手した。 kyoさんは人々がなぜ整体に行くのかと、その理論や手技も研究。その過程で、フィットネス理論に基づいたトレーニングが「心肺持久力を高める」「筋力をつける」など、プラスしていく内容のものばかりであるのに対して、整体は痛みや歪みなど、身体のマイナスの状態をニューログラミングした。関節は重力で押しつぶされたり動きが制限されてしまうことから、レッスンの半分以上を寝た状態でやることで、ラクに確実な効果が得られるプログラムができあがった。kyoさんはそのメカニズムをこう説明する。 「各関節には『関節胞』と呼ばれる受容器があります。関節が重力から解放されるように、寝た状態で各関節を繊細に動かすことで、関節周辺の組織が緩み、関節が本来のポジションを取り戻し、さらに神経の感覚が高まることで、全身の動きの連動が作られていきます。自律神経も整うので睡眠も深くなり、身体が軽く感じられるようになるので、気持ちも明るくなるという効果も得られます。女性にとっては顔やヒップがリフトアップするという嬉しい効果も得られるんです」 当初はその高い効果から4回シリーズで数万円のボディラインを変える有料プログラムとして商品化したが、スタジオ・ヨギーが設立された翌年に、レギュラーレッスンとして内容を再編。指導者も育成してスタジオ・ヨギーでは、ヨガ、ピラティスと並ぶ1つの核となるメソッドとして定着している。 現在は、男性やアスリートにも支“整体通い”から解放されるボディワークビューティ・ペルヴィスボディワーク1トラルな状態に戻すことをしていることに着目。そうして「マイナスから、ゼロの状態に戻す」エクササイズプログラムを構築していった。確かな効果で、アスリートにも人気に 具体的には、筋膜リリースやセルフで行える整体のテクニックなどを採り入れながら、骨盤を中心に身体のすべての関節を動かせるようにプ持者が増えている。たとえば、ウルトラマラソンを目指す50代男性は、それまで60km付近で膝の痛みで完走を断念していたが、ビューティ・ペルヴィスを続けるうちに骨格が整ったことで、痛みなく走り続ける距離が伸び、晴れて100km完走を達成した。また、サーファーの男性も、「骨盤の角度を調節するだけで楽にバランスがとれるようになった」とスポーツでのパフォーマンスアップへの効果も注目されている。kyoさんは、今後もさらに広い層の方々に活用して貰えることを期待する。 「ビューティ・ペルヴィスのレッスンは、道具が要らないので、横になれるスペースさえあれば、どこでも、どなたにでもご参加いただけるプログラムです。今後は特に若い世代に向けたマーケティングをしていきたいと考えています。姿勢が崩れ、体力がないと言われるその世代も、ラクに気持ち良くできることをきっかけに参加して貰えれば、気づきが得られて身体の状態を良い方向に近づけようと思えるはずです。ボディワークの長所である『自身で気づいて、自分で良い状態に近づけられる』ことを多くの人に感じていただけるプログラムに育てていきたいと思います」スタジオ・ヨギー エグゼクティブ・ディレクター/ボディワークプロデューサー保育士の資格と機械体操、ダンス全般の経験を活かしインストラクターに。スタジオ主宰、民間フィットネスクラブスタジオ部門統括などを経て独立。1997年より痩身、体型改善、機能改善のプログラムを様々な分野から学び、従来のプログラムに融合しカルチャースクールにて機能改善、プロポーションメイキング専門の講座を展開。その実績をもとに新トータル・ボディワーク「ビューティ・ペルヴィス」を考案。お話を聞いた方kyoさん身体の状態をニュートラルに戻すボディーワークで、フィットネスやトレーニングの過度疲れや痛みを予防し、継続参加により確実な成果が得られる。一般生活者も参加しやすいボディワークの開発が進んでいる。16June,2014 www.fitnessjob.jp

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