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バレエとピラティスのフュージョンプログラム リアンでもう一つ進めているのが、バレエダンサーへのピラティスの啓発と、ピラティスとバレエを融合させたプログラムの開発である。 欧米では、ピラティスが身体の軸が安定させられることから、フィットネスの分野より早く、バレエをはじめパフォーマーやアスリートのトレーニングとして浸透している。また、ここ数年、米国ではバレエのバーやバレエの動きを利用したピラティスエクササイズが人気で、「バーエクササイズ」として専用スタジオや各種プログラムが展開されるに至っている。 そうした動向も鑑み、リアンでもいち早くバレエダンサーやバレエ愛好家に向けたピラティスのマーケティングをスタートさせている。リアンディレクターの山岡さおりさんが元バレリーナである経験も活かし、2012年から「バレエのためのピラティスレッスン」をスタート。提供しはじめると、趣味でバレエを始めたり続けたりしている40~60歳の参加者も多く、さらにバレエを始めることは敷居が高いと感じるバレエ初心者層の参加も増えたことから商品化に至った。 また、これをヒントに2014年1月から姿勢づくりに焦点を当てた5人のスモールグループセッション「バーフィット」としても、商品化した。「バレエのためのピラティス」では、特にバレエが上手くなりたい層をターゲットし、「足が上がらない」「ターンが片方しか上手く回れない」といった悩みに確実に応えるプログラムに構成している。一方、「バーフィット」ではバレエに興味を持つ一般生活者にターゲットし、体幹部や下腿のインナーマッスルにアプローチするエクササイズとしている。バレリーナのようなキレイな動きで確かな運動量と成果が得られると好評だ。山岡さんはこう話す。 「バレエダンサーの中でも、自身で『正しい姿勢』だと感じていても、実際にはどこかに無理がかかっていたり、姿勢が崩れていることで、動いた時にアウターマッスルや関節に過度な負担がかかっているケースも多々あります。ピラティスの良さは適切な姿勢と身体の使い方を習得することで、ラクに動けるようになるところ。バレエを入口にして、それぞれの方の目的や興味に合わせてピラティスの効果を実感していただける機会を創っていきたいと思います」バレエダンサーにLIEN(リアン)ピラティスを07LIEN㈱ ディレクター1998年フィットネスインストラクターとして活動。チーフ職を経て、スタジオ部門の統括、スタッフの人材教育に携わる。2003年ピラティスに出会い、少人数にこだわりピラティスレッスンの活動を開始。2008年ピラティス&ヨガスタジオリアンを開設し、ディレクターとして、ピラティスレッスン、インストラクターの教育、養成事業の企画、プログラム開発等で活動中。お話を聞いた方山岡さおりさん14June,2014 www.fitnessjob.jp

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