NEXT86
36/60
摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?イエットは、アトキンス博士がそうであったように、野菜の摂取も制限していくものなのです。 この言葉の定義がわかっていれば、食事指導はより明確で的確なものになります。避けるべきは炭水化物ではなく、一般的に使用されている砂糖などの糖類なのです。また、白米や精製された小麦粉などは、胚芽部分を削ってしまっているため食物繊維や糖代謝に重要な役割を果たすビタミンB群などが消失されており、到底良質な食品とは言えないため、一般的には玄米や全粒粉の小麦粉の摂取が有効です。玄米や野菜などの良質な複合炭水化物は、食物繊維やビタミン、ミネラルの貴重な摂取源ですので、主食として摂取するべきです。 正しい知識、言葉の定義を知ることで見えてくる真実がたくさんあります。プロフェッショナルとして食事指導をするのであれば、正しい情報を是非伝えていきましょう。炭水化物の摂り方を改めるのは素晴らしい発想なのに、なぜか極端なことをしてしまうケースが多いのです。是非、明日からは、高複合炭水化物ダイエットの指導に切り替えてみて下さい。S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 食事指導の現場でよく聞く「炭水化物は抜いていきましょう!」といった、俗に言う炭水化物抜きダイエット。アトキンスダイエットとも言われ、欧米では最も危険なダイエットのひとつとして知られています。現に、低炭水化物ダイエットの提唱者であり、実践者でもあるロバート・アトキンス博士は心臓病で亡くなっています。死亡時の彼の体重は117kgで、高血圧も患っていたといいます。 ですが、低炭水化物ダイエットで痩せた人がいるのも、低炭水化物で痩せるのも事実です。日本人は平均すると食事総エネルギーの60%前後(理想は65%くらいだと思います)を炭水化物で摂取しているわけですから、それらを抜くことで痩せるのは当たり前。しかし、炭水化物は体内でも特に大切なメインのエネルギー源です。健康に生きていく上で欠かせない栄養素です。 体内には400~750g程のグリコーゲンが蓄えられており、主にこれらのグリコーゲンからエネルギーを生産します。体内に一定量プールされているはずのグリコーゲンがファスティングなどの特別な状況下以外で貯蔵されていない場合、効率的にエネルギーを生み出すことはできません。エネルギーが生み出せないということは、摂取した物をエネルギーに変換できずにそのまま蓄えられてしまうかもしれないということ。つまりここでの答えは、炭水化物を摂りましょうということです。 そもそも、巷で低炭水化物ダイエットを勧めているトレーナーの多くは、炭水化物の定義すら知らない人も多いのが現状です。炭水化物は、単純炭水化物と複合炭水化物の総称です。単純炭水化物は、単糖類、二糖類、三糖類、少糖類から、複合炭水化物は多糖類、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維からなります。単純炭水化物の中でも、単糖類と二糖類をまとめたものが、糖類と呼ばれます。 低炭水化物ダイエットをするということは、食物繊維の摂取も抑えるということになります。炭水化物といえば、ご飯やパンなどをイメージしがちですが、野菜類も水分を除けば構成成分のほとんどが炭水化物ですので、低炭水化物ダvol.15~業界都市伝説その15:「恐怖の低炭水化物ダイエット」の巻~36May,2014 www.fitnessjob.jpLife is Beautiful株式会社image of life代表取締役加圧スタジオLib代表パーソナルトレーナープロデューサートレーナー・オブ・ザ・イヤー2012年最優秀賞フィットネス業界専門コンサルタントとして活動中info@hinohara-daisuke.jpProfi le 日野原大輔評価基準の中にも『目的を持ちトレーニングを行っているか』という項目を設けています。 自分の今年の課題は社員育成です。 自分はいつもスタジオのトレーナーに『自分が行ったことのないトレーニングはお客様に提供するな』と言っています。 トレーナーにはもちろん知識も必要です。しかしトレーナーが実践した感覚と知識等が合わさって始めて商品になると考えています。 トレーナーのトレーニングにはもちろん目的がなくてはいけません。 なぜなら目的を達成するためには知識だけでは越えられない壁が出てくるからです。 その過程がトレーナーの質を上げると考えています。トレーニングの目的は筋肥大、ダイエット、マラソン、パフォーマンス向上等なんでも良いと思っています。 自分自身は現在トレーニングを継続することで、プロテインを摂取し、肩も壊さず、オーバーワークにもならないで18年前より自分の身体を好きになることができました。 通常のお仕事を終えてトレーニングにいらっしゃるお客様よりトレーニングを提供している全ての方がトレーニングを行えば日本のフィットネス人口は増えるのではないかと思っています。 今回でこのコラムは最終回になります。これまでお読みいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。 Life is beautiful このコラムを読んだ方の人生が少しでも美しくなっていただけたら嬉しく思います。 皆様トレーニングは行なっていますか? 自分自身はスポーツクラブでトレーニングを始めてから18年になります。 トレーニングを始めて今までの目的は役者としての身体作りでした。 トレーニングを行っている18年間の間には様々な経験をしました。知識が無い時には、トレーニング前に生卵3個と納豆をコップで飲んでからスポーツクラブに行ったり、毎日ベンチプレスを行い肩を壊したり、毎日トレーニングを行わなくてはいけないという強迫観念に陥りオーバーワークから精神的に病んだりしました。 スポーツクラブ勤務時代からトレーナーにとってのトレーニングの実践とは、レッスンなどの仕事以外に目的を持ってトレーニングをすることだと考えています。現在自分が経営をしているスタジオ社員の人事第6回(最終回) トレーニングの実践
元のページ