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かを見つける機会にもなると思います。北条 他の赤ちゃんを含め、子供を観察する時間を集中的に持てることも良いですよね。そして、子どもを連れて行くことができて、『私がいてもいい場所』とママが思える場所があることは産後のママにとってはありがたいことです。小林 国民栄養調査で20代の運動習慣率は9・5%ととても低い数値が出ています。この世代を運動させていかないといけません。赤ちゃんを連れて出られる場所があると、外に出ていく大義名分になります。だからこそ、『赤ちゃんと一緒』ということに意義があるのではないでしょうか。後藤 賛成です。ただ、赤ちゃん目線だけになり、この時期のママの身体のことを考えないで運動をするのも違うと思うんですよ。ママヨガの持つママの身体のためというコンセプトはきちんと残していきたいですね。北条 本当は妊娠中、もっと言えばそれより前から運動をして欲しい。インストラクターから産後の身体の特徴や何をすべきかを教えてもらい、自分の身体について意〒152-0035 東京都目黒区自由ヶ丘1-4-6 ヒューマン・ハーバー4階 TEL: 03-3725-1103 FAX: 03-3725-1104HP: http://www.j-m-f-a.jp E-mail:info@j-m-f-a.jp協会プログラムにご登録に頂き指導することができますマタニティフィットネスのプロになる!小林香織一般社団法人日本マタニティフィットネス協会理事 日本マタニティフィットネス協会の資格のひとつ、ママヨガが今年1月、ママヨガwithベビーとなり大幅にリニューアル。産後のクラスには赤ちゃん同伴での参加が一般的になってきているため、産後ママへのアプローチという本質は残しつつ、赤ちゃんと一緒に行うという切り口の指導が追加されました。共に新プログラムを作り上げた北条しをりさん、後藤直美さんにお話を伺いました。小林 ママヨガの指導の悩みで、最近とても多いのが「赤ちゃんと一緒のクラスではママが集中できない」ということですね。一般の方からも「赤ちゃんと一緒にできますか?」との問い合わせもあり、1月の講習会から〝赤ちゃんと一緒〞も楽しめる内容をカリキュラムに加えました。後藤 ママにとっては赤ちゃんと一緒に過ごす時間が楽しく、また癒されることが理想ですから、赤ちゃんと一緒だからこそ出来る内容が産後のプログラムに加わることは必要ですよね。北条 レッスンの途中で泣いてしまう赤ちゃんがいるのはある意味、想定内のこと。でも、自分の子が泣いてしまうと、周りは気にしていなくても本人はすごく気にしてしまうこともあるようで、せっかくの素敵な時間が赤ちゃんがいることでストレスになってしまうというのは残念ですよね。小林 せっかくレッスンに来たのに、ママにも赤ちゃんにもストレスを与えてしまう状態にはしたくないですね。北条 赤ちゃんが泣いても全く気にしないママ、周りを気にしすぎてアーサナをやれないママ、対応はママによって違います。新しいママヨガでは、どちらのママにも、あえて〝赤ちゃんと一緒〞の時間を作ることで、ストレスの無い時間を提供したいですね。小林 レッスンを通して赤ちゃんとの遊びを知ることにもなるので、お家でのあやし方も変わってきそうですね。後藤 確かに赤ちゃんの遊び方を知らないママは多いんですよ。おもちゃを買い与えて『はい、遊んで』というママも。ママヨガwithベビーでは、ママからのどのアプローチが赤ちゃんを喜ばせるのか、どういう仕草の時は楽しんでるの新しくなったママヨガwithベビーでママの身体への意識を高める識を高める必要は絶対あると思います。レッスンでそういう学びを得て頂けるとすごく良いですよね。小林 出産後お休みなしに育児はスタートするので自分の体を見つめる瞬間ってなかなか持てないのが現実。赤ちゃんと一緒に出られる場所があって、そこに来るだけで身体に対する意識が高まると良いですよね。NEXT読者の指導者の方々にも、フィットネスクラブでは少し遠ざかってしまう妊娠中や産後ママ、赤ちゃんという部分に運動を繋いでいく指導にぜひ興味を持っていただきたいです。

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