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この時にチャレンジしたことはこんなことくらいなのですが、3時間の講習会が終わった時の質問の多さや名刺交換の多さを考えると、参加者と関係をつなぐプレゼンテーションになったのかな?と思っています。 プレゼンテーションは、伝わってこそ成功、伝わらなければ失敗、ということですから自分の想いや考えを相手が受け取りやすいように伝えていくプレゼンテーションスキルは、どんな場面にも必要です。インストラクターの皆さんにとっても、プレゼンテーション力が上がることでお客様との関係、クラブとの関係、自分の身の回りの人たちとの関係が良好になっていくはずです。人との関わりが難しい時代だからこそ、それができる人が求められているのだとも思います。 この本は、実践的な事ばかりが書かれていますので、本を読みながら自分も真似をすることができます。まずは、「守・破・離」の「守」を学んで、その経験を積み重ねるなかで自分のスタイルが出来上がるといいですね。講師力を高めたい人には必見です。 今回は、ほんの少し前に受講した日本マイクロソフト株式会社のエバンジェリストである西脇資哲氏の「プレゼンテーションスキルアップ講座」が私にとって大ヒットの久々感動セミナーでしたのでこの本をご紹介します。私自身は、Kindleで購入して、いつでもipadで何度でも読むことができるようにしている必読本です。 そもそも「エバンジェリスト」は「伝道師」とうことですが、この西脇氏の「伝える」力は、すぐにでも実践して、実験して、体験してみたくなる不思議な力があります。実は、このセミナーを受けた翌日にこの本を購入し、その5日後の講習会に早速実践してみました。講習会の最初に行う自己紹介や挨拶を本に書いてある通り、セミナーで習った通りにやってみたのです。この本に書かれていることすべてを一気に試してみるのには、勇気もいりますし、何よりも不慣れなことは一度にはできません。まずは「つかみ」が大事!ということで、講習会の滑り出しを変えてみました。最初の10分で参加者が笑わなければ、その後も笑わない!と教わったので、関西人らしく笑ネタを仕込み、視点誘導が勝負ということで、思っているよりも大きく動く。スクリーンに目を留まらせるのではなく、自分が主体となる。そして、自己紹介の中に自分の体験を盛り込んで話を進めました。オリンピック招致の猪瀬直樹氏のプレゼンは仕様を伝えているが、佐藤真海氏のプレゼンは体験を伝えているということから、参加者と共有できるような体験を話しながら進めてみました。有限会社アクトスペース企画代表取締役NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会会長Studio fi ve fにて、パーソナルセッションからセミグループレッスンまで指導中。機能改善体操の普及に邁進中!Profile尾陰由美子著者:西脇 資哲出版社:翔泳社第6回エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100 心と身体を磨くオススメ本インストラクターのための出版社:出版社:出版社:翔泳社お子様連れOKクラスSunset performance membersスタッフや大切な仲間30April,2014 www.fitnessjob.jp 受賞から、早一年が経ち、今回で最終回となりました。女性のライフステージ別に書いてきましたが、今回は、会員さんのことや、フィットネスを通してのメンタル面など、トータル的なお話で、締めくくらせて頂きます。 長年の間に沢山の方と出会い、(大げさかもしれませんが、)その方々の人生に関わらせて頂いていると思っています。十代で入会され、一旦、地元を離れるも、復帰し、養成コースを経てインストラクターになった人。二十代でご入会後、長年ダンスやエアロを継続されている人。マタニティビクス、アフタービクス、お子様連れクラスを経て、お仕事に復帰されている人。退職後も、エアロ、ダンス、山ガールとして、イキイキ過ごされている人…。“地獄から救われた”、“人生が変わった”などと、言って下さる人もおられ、長浜の人々が、幸せに過ごされているのを、とても嬉しく思います。スタジオ sunset代表・チーフインストラクターJMFA/日本マタニティ・F協会 MB・AB・MY、JAFA/ADD・代議員、トニーTパルスリズムトレーナー、ACSM/アメリカスポーツ医学会HFI、インストラクター・オブ・ザ・イヤー2012最優秀賞受賞日置智子Profi le さて、ソチオリンピックでは、沢山の感動と涙、そして、学びがありました。この紙面には語り尽くせませんが、自分もやっていたフィギュアスケートが一番印象深く心に残っています。浅田選手はショートが終わった時、おそらく、悪い夢を見ているような気持ちだったと思います。私も血の気が引くような気分になりました。自分の人生と照らし合わせた時、大変な事が起こると、地獄のように感じ、長いトンネルに入ったように思ってしまいます。でも、“あの事があったから、今がある”、と思える時が、必ずやってくるのです。真央ちゃんも、いつかそんな日が…どんな形で来るのか見守りたいと思いました。その答えは、次の日のフリーでした。完璧な出来栄えに、涙が溢れました。一瞬、昨日のショートがよかったら、金メダルだったかも・・・と誰もが思ったことでしょう。でも、いや違うと思いました。ショートが首位だったら、逆にフリーは上手くいかなかったかもしれません。もう何も失うものがないような状況だったからこそ、無欲に、自分のやりたかったプログラムが成功したのでは、と思うのです。 私は、大学時代にスケートを始め、6種類のジャンプを跳べるようになるまでに大変な思いをしました。最後の1種類がなかなか跳べなくて、跳べた時は、指導してもらった先輩と抱き合って泣きました。1つ出来るようになるごとに、壁の向こう側に行く感じでした。この経験が、困難なことに立ち向かい、“絶対に諦めない精神”に繋がっていると思います。羽生選手の、悟りを開いたかのような、強靭なメンタル。震災を経験したからこそ、更に強くなれたのだと思います。人は、辛い経験をした分だけ、強く優しくなれるのです。競技では、高レベルになるほど、技術は拮抗します。最後はメンタルの強さ。これに尽きると思います。羽生選手の、記録に残る金メダル。浅田選手の記憶に残るフリー。私も、いっぱいパワーを貰いました! 会員の皆さんには、“体力と気力は、並行します。体力がつけば、必ず、気力も高くなり、チャレンジ精神も高くなります!”とお話しています。第6回 メンタルフィットネス
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