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(株)個のサポーターズクラブ FBL大学学長(株)フィットネスビズ取締役ファウンダー今後の遠藤の活動を知りたい方は以下メディアをご覧ください▼無料メルマガ「FBL大学通信」のご登録http://fbldaigaku.net/mailmagazine.html▼ブログ 「自分の人生をやろう!」http://fitbiz01.exblog.jp/遠藤一佳Profi le現場たたき上げ 創刊以来、続けてまいりました本連載「フィットネスビズ兄に訊け」ですが、私が新会社を設立し、「フィットネスビズ兄」でなくなったことなどの理由から今回が最終回となりました。なので今回は従来の構成とは異なりますが、読者の皆さまにメッセージを送りたいと思います。 本誌をご覧の皆さまはトレーナーやインストラクターの方が多いのでしょう。そういった職業の方々が永続的に活躍し、本人が望む報酬を手にしていくためには「ビジネス能力」が必要です。20歳代、30歳代のうちは接客やレッスンをしていれば楽しいかもしれませんが、それだけであればアルバイトスタッフで十分であり付加価値はありません。企業はそのような能力の人に給料は払いません。 にもかかわらず、多くのトレーナーやインストラクターがマネジメントから逃げ回っています。最近、流行っているフリーのパーソナルトレーナーも同様です。特定のクライアントからは支持を受けるのかもしれませんが、会社組織にもしないでそのような活動を行っていても、それは趣味の世界であって、ビジネスではありません。フィットネス業界の動向にも極めて無頓着ですから、自身の契約クラブが買収や閉鎖の対象になれば仕事ごと消滅します。 また、小型ジムへの転職も散見されますが、これも「数字から逃げたい」、「今の環境で評価されない」といったネガティブな理由に起フィットネスビズ兄に訊け!た職業の方々が永続的に活躍し、本人が望む報酬を手にしていくためには「ビジネス能力」が必要です。20歳代、30歳代のうちは接客やレッスンをしていれば楽しいかもしれませんが、それだけであればアルバイトスタッフで十分であり付加価値はありません。企業はそのような能力の人に給料は払いません。 にもかかわらず、多くのトレーナーやインストラクターがマネジメントから逃げ回っています。最近、流行っているフリーのパーソナルトレーナーも同様です。特定のクライアントからは支持を受けるのかもしれませんが、に訊け!フィットネス・ビジネス・トレーナーになれ!Messageフィットネスの時流を考えると、提供する側の評価視点に戦略や想定との一致度なるものを加えることが必要かなと思います。 例えば、フィットネスクラブやスタジオのグループエクササイズプログラムのヒットについて考えてみましょう。よくある話は、新しいプログラムを導入した際にクラブは〇〇人集客しているから人気があるプログラムになったという評価をしていますが、集客の質を見ると既存のお客様、つまり今まで他のプログラムに参加していた方がシフトしただけ、という事があります。 この場合、クラブ経営のポジションが会員数を増やす必要がなく会員数を維持する事を目標にした場合、既存のお客様に「ヒット」する事は戦略と一致しているため、問題ありませんしこのプログラムの定義「ヒット≒顧客満足」と整理できます。 反面、会員数の増加を目指すクラブにとっては上記の例はヒットとは言い切れず、経営に貢献出来ているかというと不足があります。このようなクラブの場合は「ヒット≒新規市場の開拓」と定義づける事がポイントになります。 またブランドへの貢献を加えると、新奇性だけでなく参加して欲しい層が参加しているかどうかも評価の大事な要素になりますね。 新商品を投入したり、更新する際に ヒットの定義に「誰に消費してもらいたいのか」を整理しておくと、その商品のヒットについて本質的な評価が出来ることになりますね。 提供側や担当者の方は、開発や投入の際に、経営(収益)やブランドへの貢献という軸も考えながら進めるとパフォーマンスの高い仕事が出来ると思います。 では 次回に。(株)ティップネス 都心店営業部長1994年(株)レヴァン入社。2001年合併よりティップネス入社。店舗、人事、マーケティング、開発等を経験し現在に至る。ティップネス丸の内スタイル、TIP.X TOKYO等都心店事業を担当。 上野和彦Kazuhiko Ueno NEXT今回の特集は「ヒット商品、開発の裏側」に関するものでした。 最近のNEXT特集は「トレンド考察」や「コンテンツ自体をフォーカス」する内容が多く、市場への視点や商品開発に関するポイントを私なりの見解を幾つかコメントしてきました。 今回の特集テーマを聞いて まず考えたのは、「ヒットとは何か?」でした。 一般的には、商品であれば販売数や売上が多い(大きい)、プログラムやイベントであれば集客数や参加人数の多さの事だと思います。 そこに、継続性を加えていくことで、ロングセラーや定番化といった評価やポジションが変わり次のステージに昇っていくという事でしょうかね。 上記の整理までは一般的なものだと思いますが、商品やプログラムそのものを収益に寄与させたりブランドに貢献させようと考える第11回 ~ヒットとは? 定義からはじめる~因するものが大半なはずです。現環境で結果を出せない人がどれだけ職場を変えても同じことなので、いつかまた同じような理由で転職を繰り返すことになります。 最近はマイクロジムなどを開業する方も少なからずいらっしゃるようですが、「まっとうな動機」、「ビジネス能力」、「誠実な人間性」の3要件がなければ、仲間を巻き込んで不幸になるだけです。このような状況に陥らないためには、「現場感覚と経営者脳」、「熱い心とクールなスキル」を有した「フィットネス・ビジネス・トレーナー」になることが不可欠です。新聞も読まない、読書もしない、でも、レッスンはできます、現場好きです…。こういうメンタリティの人は年齢の壁、肉体の壁、そしてビジネスの壁に阻まれ、活躍できなくなります。表面的なハウツーや事例を追いかけるのは止めて、ビジネススクールに通うくらいのパラダイム転換が必要です。本メッセージが一人でも多くの方の行動につながることを願っています。March,2014 www.fitnessjob.jp35
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