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パーソナルトレーニング市場に付加価値を 大きな転機となったのは、2011年に米国で先進的なトレーニングやプログラムを強みに成長してきていたイクイノックスチェーンへの導入が決まったことだ。パーソナルトレーニングを中心に、スモールグループトレーニングにも活用したことが、販売本数を伸ばすと同時に、イクイノックスの付帯収入を大きく高めた。さらに、パーソナルトレーナーの雇用と収入増加にも繋がった。イクイノックスでは収益面に大きな効果が見られたことから、ミショルさんが、エグゼクティブミーティングに正式に招待されたほど。サプライヤーでは史上初めてのエグゼクティブミーティングへの参加だったという。 またViPRの人気を支えるのが、9,000種類とも言われる豊富なトレーニングメニュー。アスリートからリハビリ、ミリタリー、消防隊から低体力者、子どもまでに対応できることを強みに、世界へと広がりを見せている。当初はミショルさんが開発していたトレーニングコンテンツも、現在では様々な分野のスペシャリストである約20人のマスタートレーナーチームが年に数回のサミットやオンライン会議を活用して、ViPRをより良いものにするために開発を続けてきている。 商品の改良も続けられており、2013年には、それまでゴムだった素材を樹脂に変え、さらに耐久性を強化した。イギリス工場でのみ製造していたが、現在需要に対して供給が追いついておらず、中国工場も稼働をスタートさせている。 今後は、ローデッドムーブメントトレーニングを浸透させ、様々な分野に対応する教育カリキュラムをさらに整備し、一人でも多くの人がViPRを手にとれるよう拡大していく予定だ。パーソナルトレーニングの付加価値を高めるものとして米国トップチェーンのグループエクササイズで採用されたことがヒットの契機に原型はタオルを丸めた「オマタオル」 ひめトレの商品開発がスタートしたのは約4年前。JCCAの講師を務める副島理子さんの指導上での悩みがきっかけとなった。副島さんは、自治体で尿漏れ予防のセミナーをする機会が増える中、骨盤底筋群の悩みは高齢者だけでないことを感じ始めていた。セミナーでは参加者に骨盤底筋群を意識して貰いやすい方法としてタオルを筒状に丸めたもののストレッチポールの実績とネットワークを背景に1年で2・5万本超のヒット商品が誕生Hit File05財団法人日本コアコンディショニング協会(JCCA)は、独自に開発したコアコンディショニングメソッドが支持を集め、3,000人超の会員を擁するネットワークを築いてきた。同協会の3名の講師を中心に発案~商品化されたひめトレが、2013年春の発売以降急速に浸透し、1年も経たずして発売本数は2万5千本を超え、メソッドの指導者は800名超を数えるまでになっている。開発者 一般財団法人日本コアコンディショニング協会株式会社LPNお話を聞いた方 江川雄一さんひめトレMarch,2014 www.fitnessjob.jp17

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