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〒152-0035 東京都目黒区自由ヶ丘1-4-6 ヒューマン・ハーバー4階 TEL: 03-3725-1103 FAX: 03-3725-1104HP: http://www.j-m-f-a.jp E-mail:info@j-m-f-a.jp協会プログラムにご登録に頂き指導することができますマタニティフィットネスのプロになる!小林香織一般社団法人日本マタニティフィットネス協会理事 前号では、産婦人科医の八田真理子先生に更年期とどう付き合っていけば良いのかを伺いました。今回は、更年期世代の女性に対し、NEXT読者である運動指導者のできる役割とは何なのか、お話を伺いました。小林 更年期世代の女性がイキイキと自分らしく生きるには何が必要でしょうか?八田 まずは、自分を好きになって慈しむことだと思います。身体の変化を受け入れ、自分に自信をもつこと。そんな女性は、傍目から見て美しく、魅力的です。そのためには、運動はとても大切だと思います。小林 自分の変化に目を向けることが大切なのですね。運動してる方は若々しい方が多いですよね。八田 身体を動かすことで自律神経が整うのはもちろん、生活習慣病やがんの予防、改善にもつながります。やはり、運動している方は若々しくイキイキしていますね。小林 だからこそ、健康のお手本となる運動指導者には魅力的でいて欲しいです。コンベンションの講義中に、先生が簡単な運動を行いましたが、あの10分弱の簡単な動きでも運動しない方には充分な運動ではないでしょうか?八田 実際にクリニックでも行っていますが、狭いスペースでもできて簡単な誰でも参加できるプログラムを作りました。小林 特に院内ではそのハードルの低さが必要ですね。運動指導をしていると、動作や展開を難しく考えてしまいがち。しかし運動をしない人にとって、そこは重要ではなく、先生のプログラムの様に気軽にでき、運動が気持ち良いと感じることが大切なのだと感じます。八田 そうですね。どんな施設でもできるように、ビデオなどがあればいいですね。これから協会で作っていきましょうか。小林 運動をしたい人はフィットネスクラブ行くので、そうでない方も、更年期を機会に運動をして欲しい。協会のターゲットは、運動施設に通い辛い方も多く、その方々への指導という観点で考えると、指導者は運動のハードルを下げるテクニックが必要です。八田 運動指導はどこでもできますからね。小林 はい。指導者に知ってほしいのは、更年期は病気ではないけど、知識が必要ということ。正しい知識を知らずに、『自力で治そう!』と指導するのは違います。身体の変化には抗えないですし、診断や治療もあった上での運動ということを忘れないで欲しいです。八田 そうですね。昔は我慢をしていましたが、今は生理痛も更年期障害も我慢することはないという考え方が主流です。せっかく女性に生まれてきたのですから、いつまでも若々しく元気に過ごしていきたいものです。それをサポートするのが、産婦人科医であり皆さんのような運動指導者です。そして、以前からいわれているように、運動は更年期障害だけでなく糖尿病予防や乳がんや大腸がんにも有効とのエビデンスがあります。2人に1人(女性は3人に1人)ががんになる時代。さまざまな治療法があっても、運動と食事更年期世代の女性のために運動指導者ができることの生活習慣が占める役割はとても大きいのです。小林 指導者が運動を楽しませることは、想像以上の役割と価値があるということですね。そして検診の重要性ももっと認識されるべきです。次回は更年期障害などに悩んでいる方が受ける治療の最新情報を教えていただきたいと思います。

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