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February,2014 www.fitnessjob.jp11 2011年のルーキーコンテスト総合優勝から2年。2013年にふたたび総合優勝を手にした山川清志さん。2年前と今回では、全く違う心境にあると話す。 2011年にルーキートップに上りつめた山川さんだが、その後仕事の環境が不安定になる経験をした。その時期を経てのルーキーコンテストへの再出場。振り返れば、ゼロからスタートし直したことが、山川さんに新たなチャンスをもたらした。 「色々な経験の後に信頼している先生から『また謙虚な気持ちでやってほしい』と言っていただき、新たな気持ちでチャレンジし直そうとコンテストにも臨みました。2年前に優勝したということも自分の中では真っ白の状態に戻して、どこで落ちても受け入れよう、その分、一つひとつやり切ろうと開き直るような気持ちでした。気負いがなかった分、心からコンテストを楽しめた気がします。優勝という評価をいただけたことは本当にありがたく感じています」 山川さんがルーキーコンテストに再チャレンジしようと思ったのは、以前からの目標であったルーキーフランス大会優勝への強い思いがあるからだ。既に海外コンベンションでのプレゼンター経験もあり海外プレゼンターとのネットワークもできつつある山川さんにとっては、フランスのルーキー大会も手続きさえすれば出場できる環境にある。だが、自分をニュートラルな状態に戻した山川さんは、日本でのタイトルを手にフランスに行くことにこだわった。そのために、基本的な実力をつけること。そして、一人でも道を切り拓いていける強さをつけることに集中した。 この2年間、山川さんはロシア、イタリア、スペインなどのコンベンションに参加、海外プレゼンターから多くの気づきを得る一方、日本でのレギュラーレッスンでは、お客様の一つひとつの表情やしぐさにまで注目しながら、自身の指導スキルや、コリオのブレイクダウン方法の微調整を繰り返してきた。そのことが、現在の山川さんのオリジナリティに繋がっている。 「2年前からの大きな課題として〝オリジナリティ〞がないことも自覚していました。今でもコリオやパフォーマンスの多くは、海外プレゼンターと似ていたり、日本のインストラクターの仲間とも似通っている部分も多いと思います。でも今回のルーキーコンテストで最終審査に残った6人がそれぞれオリジナリティでも評価されたのは、基本的で本質的な指導スキルが高くなった結果だと思います。コンテストといえど、一番大切なことは『お客さまにエクササイズを提供すること』。その意味では、フランス大会でもレギュラーレッスンでやってきたことを大切に、そこにコンテストならではの仕掛けを少し加えて臨みたいと思います。2年前は世界の舞台に立てること自体に興奮していましたが、今回は冷静に日本人プレゼンターとしての強さを世界の人に見せたいと思います。将来は世界のプレゼンターと学び合える環境づくりの一端を担いたいと思います」世界と学び合える環境をつくるフリーインストラクター山川清志さん(29)ルーキー部門優勝ルーキーフランス大会優勝、国内ではレッスン展開に関するワークショップを開催したい不安定2014年の目標好きな言葉

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