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10February,2014 www.fitnessjob.jp 2012年のルーキーコンテスト総合優勝、プロ部門優勝に続き、2013年もプロ部門優勝を果たした魚原大さん。頂点で追われる立場にいることのプレッシャーを自身のエネルギーにかえるように、「今回もチャレンジして良かった」と振り返る。 「年々、後輩たちの力がついていることをひしひしと感じる分、僕も本当に真剣勝負。昨年のフィードバックで評価が高かったダンススキルと音はめのスキルをさらに磨こうと1年間準備してきました。コンテスト本番、極度の緊張状態で自分のパフォーマンスを出し切ることは本当に大きなチャレンジです。でもその分、毎年得るものが大きい。切磋琢磨する中で、笑顔も涙も感動もある。インストラクターとして成長の糧が得られる貴重な場だと思います」 この1年間、魚原さんは自分のパフォーマンスを磨くため、パーソナルトレーナーをつけて動きの改善にも取り組んだ。もともと同じクラブで働いていたトレーナーの高橋裕樹さんに姿勢や動きのチェックをして貰い、主に2つの課題克服を目標にした。その2つとは、腹圧を維持して動くことと、股関節周りの機能向上。それまでも自身で週3回の筋トレを欠かさず続けてきていたので、大きく動くことができるものの、この2つの課題のために身体に負担がかかっていた。腹圧を高め関節可動域を拡げることで、楽に、しなやかに動けるようになっていった。体調も良く、この1年間は怪我とも病気とも無縁だったと話す。 ルーキーコンテスト2012で優勝し、仕事の幅が広がったことで、仕事の質が変わってきたことも良好な体調を維持できる要因と分析する。レッスンの単価が上がり、養成コースの指導などにも携わるようになった。また、企業からスポンサー契約が得られるようになり、以前から自分がやりたいと思っていた仕事にもチャレンジできるようになった。 その一つが、2013年10月に発売された「フィットネス男子カレンダー」。魚原さんが2年前から温めていたアイデアで、当初はインストラクター数人で10万円ずつ出し合って自主制作することも考えていた。それがスポンサー企業のサポートが得られたことで、トントン拍子にプロジェクトが進んでいった。出演者オーディションは魚原さんが自らブログやフェイスブックで呼びかけ約50名が応募。販売にこぎつけると、雑誌やメディアからも注目を集め、「はなまるマーケット」や「モーニングバード」などの情報番組でも紹介され、魚原さん自身も「おはよう朝日」や「サンデージャポン」などに出演する機会を得た。 「スポンサー企業との取り組みにより、フィットネス業界以外の方や企業様との出会いが格段に増えました。今後もさらに一般メディアに露出できる機会を創造していきたいと思います。行動を多くおこせば失敗も多くなると思います。それでも反省はしても、後悔はしたくない。将来インストラクターという職業が人気の職種として位置付けられるように、新たなチャレンジを続けていきたいと思います」インストラクターを人気職種にするフリーインストラクター魚原大さん(33)優勝者インタビュープロ部門優勝2013人生一度きり 「フィットネス男子」をマーケティングしてさらにメジャーにしたい 2014年の目標好きな言葉

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