NEXT82
32/68

摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?腹横筋、多裂筋、広背筋、腰方形筋と脊柱伸展筋群を共同で活性化させ、安定させることを目的としています。ブレーシング中はお腹を凹ませたり膨らませたりせずに、腹腔を内側から押し広げるようにします。誰かに腹部を殴られそうになったときの身体の使い方をイメージしてもらえればいいと思います。 ドローインと言うメソッドがブレーシングに劣るものではなく、元から対象が違うということです。現在のドローイン信仰は、このした背景を知らないドクターやトレーナーがつくり出した幻想なのです。 スポーツパフォーマンスにおいてドローインのような身体操作をしたり、意識を持ったりすることは、感覚的に不自然で不慣れ感じがすることでしょう。それに対して、ブレーシングはものを持ち上げるなどの日常動作からあらゆるスポーツ動作における局面で体験する馴染みのある基本動作です。 明日からは、ブレーシングが基本!S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 皆様、こんにちは。スポルテックが終わると1年の終わりを感じます。今年は、30日まで仕事、31日はゴルフ。新年は3日から仲間内での「新春スクワット1,500回!」、4日から本格的な仕事です。正月は2日しか休みがないので、ホッとしています。休みが多い年は調子が狂い、元に戻すのに時間がかかります。いつものリズムを守るのが健康の秘訣ですよね! 今回のテーマは、「ドローイン(ドローイング)」(腹横筋の分離収縮運動)です。クイーンズランド大学のポール·ホッジス教授らが発表したドローイン(マニューバー)は、世界中でトレーニングの基本のような扱いをされる向きがありました。ここ日本でも体幹トレーニングの流行とともにもてはやされ、姿勢矯正やダイエットにまで効果があるという専門家まで現れました。しかし、元々ホッジス教授は、理学療法と神経科学の博士で、失禁や呼吸障害を持つ人々、様々な外傷によって脊椎のコントロールの困難な人々を対象にした本格的なリハビリテーションのスペシャリストです。我々、フィットネスやスポーツの現場で働くトレーナーにとって、どれだけそのような方々に遭遇する機会があるでしょうか。勿論!なくはありません。尿失禁で悩まれている方、ハードコンタクトスポーツによる重度の外傷後のポストリハビリテーションの方…。しかし、日常生活は十分に送れ、運動を楽しむことができる方々がほとんどではないでしょうか?一般的にそのような方々にドローインが必要かと言ったら、“No!”です。 フィードフォワード機能(あらゆる身体活動の前に腹横筋が事前収縮すること)が十分に機能している一般健常者ではドローインは必要でないばかりか、腹横筋のみのアイソレーション(分離)の再教育は時に安全性の低下にもつながりかねません。腹斜筋群の収縮を伴わない中部体幹の安定性は、十分なものとは言えないからです。 この理論は、「ブレーシング」といいカナダのウォータールー大学教授で臨床医でもあるスチュアートマクギルが提唱しています。このテクニックは、脊柱を取り囲む腹直筋、腹斜筋群、vol.1432January,2014 www.fitnessjob.jp~業界都市伝説その14:「みんな大好きドローイング!」の巻~Life is Beautiful株式会社image of life代表取締役加圧スタジオLib代表パーソナルトレーナープロデューサートレーナー・オブ・ザ・イヤー2012年最優秀賞フィットネス業界専門コンサルタントとして活動中info@hinohara-daisuke.jpProfi le 日野原大輔になります。 脂質代謝関連遺伝子というのは脳からの脂肪燃焼を進めるアドレナリンの指令をキャッチする受容体を作る物質です。正常型は±0kcal 混合型は-170kcal 変異型-210kcalになります。この関連遺伝子変異型の方は有酸素運動による効果はあまり期待できません。 糖質関連遺伝子も脂肪燃焼を進めるアドレナリンの指令をキャッチする受容体を作る物質です。正常型は±0kcal 混合型は+40kcal 変異型+300kcalになります。この遺伝子の変異を持つ方はとても太りにくい人になります。その反対に筋合成が低く筋肉がつきにくい人になります。(このプラスマイナスの数字は論文により諸説ありますが、それぞれに大きな差はありません) 皆様のクライアントにも有酸素運動をしても脂肪が落ちにくい方や、しっかり筋トレをしているのに筋肉が発達しづらいクライアントはいませんか?その方は遺伝子が関係しているかもしれません。 今年度二月より、遺伝子検査の代行が可能となり、DNAカウンセリングができるようになる「セルフコードトレーナー養成クラス」を関東と名古屋にて開講いたします。ご興味がある方はメールで私にご連絡をいただくか、一般社団法人日本セルフコードコンディショニング機構にご連絡ください。 また自分の遺伝子が知りたいという方も大歓迎です。 Life is beautiful このコラムを読んでいただいた方の人生が少しでも美しくなっていただけたら嬉しく思います。 こんにちはパーソナルトレーナープロデューサーの日野原大輔です。 今回は前回に引き続きDNAカウンセリングについて書こうと思います。 このDNAカウンセリングは前回も書きましたが、パーソナルトレーナーにとって【環境】を変えていくためのツールになります。 前回は筋収縮関連遺伝子、血管収縮遺伝子について書きました。 今回はカロリー消費関連遺伝子、脂質代謝関連遺伝子、糖質代謝関連遺伝子について書こうと思います。今回の遺伝子はそれぞれ3タイプに分別をしています。それぞれタイプによって消費されるカロリーの差が出てきます。 カロリー消費関連遺伝子というのは人体に約40g存在している褐色脂肪細胞が熱を発生できるかを測っています。正常型は±0kcal 混合型は-45kcal 変異型は-100kcalになります。この関連遺伝子に変異をもつ日本人は約25%第4回 DNAカウンセリング②

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です