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資格取得・講習会・勉強会・施設登録に関するお問い合わせは協会まで〒152-0035 東京都目黒区自由ヶ丘1-4-6 ヒューマン・ハーバー4階 TEL: 03-3725-1103 FAX: 03-3725-1104HP: http://www.j-m-f-a.jp E-mail:info@j-m-f-a.jp認定インストラクターは全国の商業スポーツ施設・医療施設場等で活躍しています。協会プログラムにご登録に頂き指導することができます。マタニティフィットネスのプロになる!小林香織一般社団法人日本マタニティフィットネス協会理事 産婦人科医の八田真理子先生は日本マタニティフィットネス協会インストラクターであり運動の大切さを医療側から訴えているお医者さん。産婦人科医として、エアロビクス愛好家として、そして女性として更年期とどう付き合っていけば良いのか、お話を伺いました。小林 先生は産婦人科医として更年期をどのように捉えていますか?八田 更年期というとどうしても暗いイメージがありますが、実際そんなことはありません。特に今の更年期世代の女性は、バブルを謳歌して、雇用機会均等法を得て男性と同等に仕事をして、子育てやキャリアを積んできた方たち。更年期世代になっても、洋服や髪の毛、メイクもキレイにしていて、元気な女性が多い印象です。小林 エアロビクス最盛期の方々でもあり、ガンガン動いて、仕事もバリバリやってきた世代ですね。八田 そうです。その方たちも更年期を迎え、生理不順や体調不良を感じたり、周りで同世代の知り合いに病気になる方が出てきたりと変化が現れています。年を重ねてきているのは間違いなく、それを本人たちも実感しています。産婦人科医として更年期世代の女性を診ると、見た目が若い方と老けている方の差が歴然としています。これはその方のそれまでの「生活習慣」が現れているのだと思います。特に運動している方は若いですね。小林 それは外見に出るということですか?八田 はい。どんなにキレイにお化粧して素敵な洋服を着ても、内から出てくる「美しさ」は別にあり、メノポーズ世代はそれが特に外見に表れます。日本人女性の平均寿命は86歳を超え世界一の長寿になりました。そのため、更年期以降後の人生も長くなったのです。元気で自分のことが自分でできる健康寿命と平均寿命をイコールにしていくためにも運動はとても大切だと思います。小林 私はその気づきを得るタイミングが更年期だと捉えています。特に女性は、更年期で色々考えるという意味では、一度リセットして次の50年を楽しみましょうというターニングポイントなのでしょう。八田 まさに更年期はそれまで良くなかった「生活習慣」をリセットして再スタートできるチャンスです。生理は、健康な女性のバロメーターであり大切なメッセンジャー。生理が乱れ始めたら、それは「ちょっと気を付けてね」のサイン。ほとんどの女性が45〜55歳くらいで閉経を迎えますが、ぜひ自分の身体に関心を持って欲しいですね。特に更年期世代の女性は家事や仕事に一生懸命で、自分の身体は置き去りの方が多いようです。更年期は人生の折り返し地点であり、この時期の生活スタイルが、その後の人生を左右すると言っても過言ではないのです。小林 更年期にどう対処したら良いのか分からないから怖いんですよね。病院で検診を受け、きちんとアドバイスがもらえると分かれば怖くないと思います。先生ご自身はいかがですか?八田 もちろん若い時の写真を見れば、目尻のしわはないしハリがありますが、私は年輪を重ねた今の自分の方がずっといいと思うし、ますます元気になっている感じがします。患者さんにもそうなって欲しいですね。そのために食生活や運動などの更年期は、再スタートのチャンス!「生活習慣」を整えながら、必要なら「HRT(ホルモン補充療法)」をやってみてもいいのかもしれません。今は患者さん自身でさまざまな治療法を選ぶことができる幸せな時代ですから、何も怖がる必要はありません。小林 運動指導者にもこの様な知識があり、お客様の一つの選択肢として提案できると良いですよね。八田 そうですね。あとは、更年期症状だと思っていたら、うつ病や甲状腺の病気ということもあります。更年期以降にはいろいろな病気が増えてきますので検診は必ず受ける指導していただきたいです。N8204Y
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