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摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?くなります。第一、動きの基本は、いかに楽にやるかです。レジスタンストレーニングなら、重いものをいかに楽に上げるかです。「○秒かけてあげる、○秒止める、○秒かけて下ろす」 う~ん、これでは動作の基本の正反対!伸張反射は、楽に、そしてけがをしないための神様からの贈り物なのです。例えば転倒のしそうになった時、踏ん張る筋力以前の問題として、素早い足さばきをして立脚する必要があります。「もし素早く足が出ていたら、踏ん張る筋力はあったのに!」という思いをお客様にさせないために、僕はスロートレーニングはやりません。 実際、競技スポーツの現場でスロトレが採用されているところは僅かでしょう。そして、スロトレ提唱者の多くが、スロトレを自分では実践していないことも見逃せません。やってない、わかっている人にとっては当たり前の話でしょうが、まだまだ根強いスロトレ人気です。「筋肉スローで神経スロー、おまけに機能の向上もスロー」にご注意。 元気に楽に上げましょう!S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 皆様、こんにちは。スポーツの秋です!東京五輪も決まり、私たちの仕事は今後益々成長し続けますね。まわりでも少しずつ、五輪関連の仕事が始まりつつあります。 今回のテーマは、「スロートレーニング」です。このテーマは、連載当初から温めてきたものの1つでしたが、軋轢が生じる恐れもあり逡巡していました。多くの方々の要望を受けて、やっと書くことにしました。スロートレーニングは歴史も古く、その有用性が証明されている素晴らしいトレーニング法です。しかし、その有効性の基準は、筋肥大や成長ホルモンの分泌促進といったものがほとんどです。つまり、筋肥大を主目的としたボディービルディングのトレーニング法の1つとしては、間違いなく有効なのです。ボディービルダーは、いわゆる「効かす」という行為・意識を重要視している人がほとんどです。数々の先行研究により、意識しながらゆっくり動かすことで、意識しない時より筋肉に反応が出ることが筋電図により確認されています。また、筋肉を意識せずに動作に集中することで挙上重量が10~20%アップすることも確認されています。ひとつだけ勘違いしてはいけないのは、見かけと実際の違いです。『故意にゆっくり動かす』ことと、思いきり早く動かそうとしているけれど『重くて早く動かない』のでは、体内の反応は全く違います。 通常、学生スポーツからプロアスリートまでのスポーツパフォーマンスや、高齢者の機能改善などのトレーニングの目的として、「筋力アップ」が掲げられます。しかし、筋力アップは、パフォーマンス向上のための手段の1方法に過ぎません。筋肥大は、そのまた下の概念で筋力アップのための手段です。本来の主目的である「パフォーマンスの向上」にとって、筋への意識は多くの場合弊害を伴います。最大伸展位で反射を用いず、動作ではなく筋肉に着目する「筋肉トレーニング」は、スポーツ動作のみならず、あらゆる日常動作からもかけ離れていると言わざるを得ません。「特異性の原理」から考えても、神経反応もスローに適応することが十分に考えられ、スピーディーな動きへの対応が難しvol.1332November,2013 www.fitnessjob.jp~業界都市伝説その13:「スロトレは、機能もスロー」の巻~Life is Beautiful株式会社image of life代表取締役加圧スタジオLib代表パーソナルトレーナープロデューサートレーナー・オブ・ザ・イヤー2012年最優秀賞フィットネス業界専門コンサルタントとして活動中info@hinohara-daisuke.jpProfi le 日野原大輔でいる方もいらっしゃると思います。 自分もたくさんのクライアントとセッションを行ってきました。その度にたくさんの疑問や悩みを持ちました。 人間の身体は【環境で70%】【遺伝で30%】決まります。言い換えれば【運動】【栄養】【休養】で70%【DNA】で30%決まるということです。 自分自身は持久系運動の方が向いていると日々思っていました。 しかし自分自身のDNA分析を行った結果、瞬発系に向いているということがわかりました。筋収縮遺伝子に関しては中間タイプでした、簡単にお伝えするとトレーニング次第では瞬発系にも持久系にもどちらにも傾くことができるということになります。そして血管収縮遺伝子については収縮タイプでした。血管収縮をしやすいということは、乳酸をためて成長ホルモンを発生させやすいことに繋がります。つまりは筋肉がつきやすいということになります。しかし血管収縮が強いので疲労物質を除去しにくく疲れやすいということにも繋がります。 今回は2つのDNA情報をお伝えしましたが、自分の保有する資格では9つのDNA情報を読み取ることができます。次回はもう少し詳しく書かせていただこうと思いますが、ご興味がある方はメールへご連絡いただければ詳しくお伝えさせていただきます。 Life is beautiful. このコラムを読んでいただいた方の人生が少しでも美しくなっていただけたら嬉しく思っています。 こんにちはパーソナルトレーナープロデューサーの日野原大輔です。 今月のNEXTの特集は【2020年までどう動く?!スポーツ・フィットネス業界予測30】ということで現在自分が勉強しクライアントに行っていることをお伝えしたいと思います。 今回と次回は表題にあるDNAカウンセリングについて書こうと思います。DNAカウンセリングとは遺伝子情報をもとにトレーナーがクラインアントの目的に合った【運動】【栄養】【休養】のプログラミングを行っていくものです。このような事は海外ではパーソナルジェノミクスと呼ばれています。 パーソナルトレーナーとして活動されている方の中には、同じことを行っても成果が出るクライアントと成果が出ないクライアントで悩ん第3回 DNAカウンセリング①
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