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東京オリンッピックが決定したことで確実に予想されているのが、スポーツの環境整備が加速することである。東京都は、五輪の準備金として4,000億円を積み立てており、さらに今後国も五輪特別予算を組むことになる。国がスポーツにかける年間予算(文部科学省内スポーツ関連予算)は、500億円程度になったが、今後さらに予算を上乗せして、スポーツをする環境整備も、スポーツを観戦する環境整備も進められることになる。さらに、民間企業も東京五輪に向けた設備投資を増やしていくことを考えると、この7年間のスポーツ・フィットネス環境は大きく前進することは確実だ。佐々木さんは、それによりフィットネスクラブやトレーナーの役割も変わっていくと予測する。 「東京五輪をきかっけに、東京もヨーロッパのように街全体の整備が進められることが予想されます。自転車で走りやすい道路や、マラソンやウォーキングを楽しみやすい環境整備が進められていくでしょう。ですので、フィットネスクラブは既存会員の方々へのサービス拡充も重要ですが、そうした街でスポーツ・フィットネスを楽しむ方への拠点としての役割を見据えたサービスの拡充を図ることもチャンスを活かすうえで大切だと思います。また、フィットネス業界としては、五輪だけでなく、アベノミクスの第3の成長の矢で言われている『健康寿命の増進』にも着目すべきです。環境整備が進む中、フィットネス産業がその運営やサービス提供においてできることは大いにあります。2020年に向けてフィットネス業界としてできることを社会に向けて明確なビジョンとして打ち出すことで、社会的にも重要な産業として位置づけられると思います」スポーツイベント増で、トレーナー・インストラクターのキャリア領域広がる09予測し、オージースポーツが指定管理者として運営している。北九州アレアスも、障害者と一般市民がスポーツを楽しめる施設として、コナミスポーツが運営にあたっている。地方ではこうしたスタイルの施設が増え、フィットネス関係者がその運営や指導の担い手となることが予想される。福祉施設やサービス拡充ニーズが高まっていきます。既存のスポーツ施設の再開発ニーズにこの福祉サービスニーズの高まりが重なり、特に地方自治体では、スポーツと福祉の施設とサービスが融合する事例が増えるでしょう」 神戸市立市民福祉スポーツセンターでは、高齢者、障害者と一般市民がスポーツを楽しめる施設と山手線渋谷新宿品川東京成田国際空港東京国際空港(羽田空港)東京スカイツリー選手村から東京タワー東京都庁皇居オリンピックスタジアム開会式陸上競技サッカーラグビーメディアセンター晴海埠頭選手村大井町競技場ホッケー代々木公園010008km選手村から10km2000300040005000mヘリデッジゾーン東京ベイゾーン代々木国立競技場ハンドボール東京体育館卓球皇居外苑自転車競技東京国際フォーラムウェイトリフティング東京スタジアム(調布)サッカー潮風公園ビーチバレー有明体操競技場体操お台場海浜公園トライアスロン東京ビッグサイトレスリング・ファンシング・テコンドー有明アリーナバレーボールオリンピックアクティブセンター水泳(競泳・飛込・シンクロ)夢の島ユース・プラザ・アリーナバドミントンバスケットボール札幌ドームサッカー宮城スタジアムサッカー埼玉スタジアム2002サッカー横浜国際競技場サッカー日本武道館柔道国技館ボクシング2020年五輪開催計画2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会計画第32回オリンピック2020年7月24日(金)〜8月9日(日)第16回パラリンピック2020年8月25日(火)〜9月6日(日)12November,2013 www.fitnessjob.jp東京オリンピック・パラリンピック招致委員会http://tokyo2020.jp/オリンピック・パラリンピックの開催計画、概要などが一覧できる。施設インフラの環境整備の予測に。要チェック!

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