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体の機能性、協調性、全体性に興味を持ちだしたころです。 やがて、身体をどのように捉えているのか自分自身の考え方や感情といった脳との関連が身体の機能性と大きく関係することを知るようになると、そこからは「機能解剖学」がサイエンスからアートな世界へと変わっていきました。私の思考を大きくシフトチェンジしてくれたのが、「フランクリンメソッド(FM)」であり、「アレクサンダーテクニーク(AT)」ですが、その考え方をとっても日常的なレベルでわかりやすく楽しく紹介してくれているのが、この本です。 この著者である近藤良平氏がFMやATを学んでいたかどうかはわかりませんが、解剖学の知識の無い人でも自分の身体の捉え方を楽しく変えていける内容となっています。 そして、読み終えたころには「身体を動かしたい」「身体が動くってすごい!」という発見になります。運動という切り口ではなく、「人はまず動く、そして感じる」だからわかることがいっぱいなんだって思える本です。 この本は、NOSS(日本おどりスポーツサイエンス)でお世話になっている西川流の師範でもある西川千雅さんからプレゼントしていただいて読んだ本です。「尾陰さんがきっと好きな本だと思いますよ」とニコニコ笑いながらプレゼントしていただきました。 エアロビクスインストラクターだった私が、身体の機能性について興味を持ちだしたのは、ちょうど「エアロビクスによる怪我」が、取りざたされ出したころです。ハイインパクトからローインパクトというプログラムに移行しだしたころ、私自身が、膝の半月板損傷で手術をしたことも、解剖学の本を読みだすタイミングになりました。医者から言われた言葉から、年を重ねた時の自分を想像して「40歳以降、自分の身体とどうやって付き合っていこう」と考えているうちに、妊娠、出産ということもあって、筋力が一気に落ち、育児をする中で姿勢が変わって、危機感を感じて取り組みだしたのがコンディショニングでした。エアロビクスと違って、コンディショニングは自分の身体と対話をしているような感覚があります。毎日のストレッチやトレーニングなどは、その日の自分をよく反映してくれます。 こうやって身体を鍛えることが第一と考えてきましたが、40歳を過ぎて膝の炎症を繰り返すようになって、自分の身体の捉え方の方向転換をするようになりました。まさしく、「インナーマッスル」という言葉が徐々に浸透しだしたころです。私自身もそれまでのアメリカでの学びから、ドイツなどヨーロッパへの学びに方向転換をして、身有限会社アクトスペース企画代表取締役NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会会長Studio fi ve fにて、パーソナルセッションからセミグループレッスンまで指導中。機能改善体操の普及に邁進中!Profile尾陰由美子著者:近藤良平出版社:河出書房新社第3回からだと心の対話術出版社:出版社:出版社:河出書房新社心と身体を磨くオススメ本インストラクターのための42October,2013 www.fitnessjob.jp 今朝5時過ぎ、2020年東京オリンピック開催が決定しました!日曜なのに早起きし、感動を共にしました。新たな夢と希望が湧いてくる思いです。今回は、私が子供のスポーツに熱く関わった話です。息子は野球に水球、娘は陸上とバスケットをしていました。野球の試合を観戦するうちに、母親の集まりのチアリーダーのチームで応援したいと思いましたが、息子の猛反対で実現できませんでした。しかし、調整のためのエアロビクスレッスンの話が持ち上がり、少年たちにレッスンを行い計脈や、リカバリーの数値のデータを出したりしました。娘のバスケットでは、試合の観戦にとどまらず、一緒に練習し、アドバイスもしました。驚くことに、娘がスポ少に入った当時の監督さんは、なんと、私が中学時代に教えて頂いた方だったのです。約30年の時を経て再会し、感激しました。また、娘が教えてもらうことになろうとは!1学年14人と人数が多く、試合ごとに、応援の親さんも増え、仲良くなり、県大出場を目指して一緒に練習にも参加して、ヘルプを行うようになりました。県大出場を決めるスタジオ sunset代表・チーフインストラクターJMFA/日本マタニティ・F協会 MB・AB・MY、JAFA/ADD・代議員、トニーTパルスリズムトレーナー、ACSM/アメリカスポーツ医学会HFI、インストラクター・オブ・ザ・イヤー2012最優秀賞受賞日置智子Profi le試合前には、ビデオ勉強会を開き、1シーンずつ反省し、個々の長所を確認し、褒め合い、声を出す練習もしました。また、体育館をとり、得意なプレイに磨きをかけ、苦手を克服する練習メニューや、シュート練習等もしました。県大出場決定まで1戦1戦ハラハラドキドキしながら楽しんだこと、決定の瞬間の感動、ハグ、今でも大切な思い出。県大会出場決定からは個人に表を配り、生活や食事についてチェックし、体調を整える事にも留意。試合当日には、メンタル面でのフォロー。リラックスして自信を持って力が発揮でき、楽しめるようにと、メッセージも渡しました。こうして、やっと手に入れた県大出場でしたが、初戦、県1位のチームと当たってしまいます。しかし、なかなか対戦できないチーム。みんな健闘し、素晴らしい力を発揮しました。何より、負けていてもチームが一丸となり、楽しんでいたことに感動しました。小学生だったその子たちが高校生になってからも、OG戦等で、私も一緒にゲームをさせてもらっています。 並行して、娘の駅伝、体育祭や陸上競技会にも燃えるようになります。大会前、ストップウォッチとペットボトルを片手に、トラックでの練習に付き合います。おかげで、駅伝の面白さ、奥深さを知りました。また、800Mで新記録を目指して特訓。(私の中学時代の新記録は、軽く娘に破られ、人間は時代と共にどんどん進化しているんだなと気づかされます。)中1~2は、新記録は出せず、中3のラストチャンス、前日までは、難しいと思われましたが、当日、見事に新記録を出したのです!今年6月私の誕生日にも、陸上競技会で、100M、400Mと2種目大会新記録をプレゼントしてくれました。最高の誕生日でした。 ただの親バカかもしれませんが、とことん、子供のスポーツに熱く関わってきた人生です。色々困難なことも有りましたが、報われる瞬間が有ること、また、諦めない精神は、息子や、娘に伝わっていると確信しています。私の夢はオリンピック(笑)!まだまだ、訓練して、記録を出して欲しいと思っています。私の親バカ、そして、専属トレーナー兼サポーター人生は、まだまだ続きそうです。第3回 私の人生と子供のフィットネス

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