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なきゃダメだ』と、安室ちゃんのビデオを見ては、見よう見まねで踊っていました」 本気でダンスを習おうと18歳で地元愛知から東京に拠点を移し、歌とダンスと芝居の勉強をしたいと、その3つが並行して学べそうなミュージカル科がある舞台芸術学院に進学。卒業後も週6~7回ダンススタジオに通っては、1日3~4本のレッスンを来る日も来る日も受けていた。ダンスを始めてみると、とにかく楽しくて、どんどんハマっていったという。気持ちがスッキリするうえに、チームで作品を踊るようになると、友達や先生との絆も強くなる。ジャンルを問わずダンススキルを高めようとしていたことから「同時に10人くらいの先生に習っていたこともあるほどで、気づくと歌を練習する時間がなくなっていました(笑)」 ダンスレッスンの指導に加え、バックダンサーや振り付けの仕事もするKAZUMINさん。ダンスエクササイズの指導に携わることになったのは、「ダンスの指導ができる先生を探している」と誘われたのがきっかけだ。あるバックダンサーのオーディションで最終審査で惜しくも選ばれず、意気消沈していたときに電話がかかってきた。それ以来、子どもから大人まで、ジャズダンスからヒップホップまで、ダンサーからフィットネス初心者まで、幅広くダンス指導に携わるようになっていった。 「ダンスを始めたのは17歳からです。小さい頃から歌うことが好きで歌手を目指していたのですが、当時安室奈美恵さんが大ヒットしていて、見ると歌が上手いうえにダンスもめちゃくちゃカッコいい。それで『これからの時代は歌手を目指すなら踊れ 幼い頃から身体を動かすことが大好きで、大学生の頃には自らダンス部を立ち上げ30名の部員とともに練習に打ち込む日々を送ったという野田真奈さん。卒業してからはスポーツクラブに就職し、ヒップホップ、キッズファンク、ヨガなど、フィットネスインストラクターとしてスタジオでの指導を10年続けた。だが、頸椎ヘルニアになり激しい動きでのレッスン指導やダンスレッスンを断念することに。その経験を活かして、現在フィットネスウェアブランドを立ち上げ、会社経営に携わりながらも、スタジオレッスンとトレーニー、ファッションモデルのパーソナルセッションなど行っている。 「頸椎ヘルニアの怪我をして自分の身体と向き合うようになり、ボディフィットネス競技も始めたのですが、ここで改めてダンスエクササイズの重要性を実感しました。ボディフィットネス競技の中でもフィットネスカテゴリでは高度のダンスパフォーマンス能力が必要とされます。踊りだけでなく、パワー系・アクロバット系などさらに進化した技術も必要。音に合わせてコリオを作るだけではなく1曲がストーリーであること。指の先まで神経を張り巡らせること。つまり見せるではなく“魅せる”。これは今まで出会ったことのない感覚で、それを追求したくてこの5年間は自分でもパフォーマンス向上のためのトレーニングを続けてきています」 ボディフィットネス競技にチャレンジし始めたのが25歳と遅かった分苦労していると話すが、ウェイトトレーニングとハイインテンシティトレーニングなどの成果で、関西ミスボディフィットネスやJBBFジャパンオープンミスフィットネスなど好きなアーティストは、ビヨンセさんビヨンセが大好きで何度も何度も動画を繰り返し見ているうちに、歩き方や振り向き方、表情やちょっとしたしぐさまでマネできるようになったCASE04kazuminKAZUMINさんダンス指導歴10年。エイベックス・アーティストアカデミー東京校で「エイベックスダンスマスター」などを担当CASE05Mana Noda野田真奈さんフィットネス指導歴13年。関西のスポーツクラブやスタジオでボディフィットネスコンテスト参加者への指導などを担当ダンスエクササイズで魅せる!コツ好きなアーティストの動画を見て、そのイメージを脳裏に焼き付け、そのイメージで動くと、かっこよく、より早く上達できる。自分が好きなダンサーやアーティストの動画を何度も見て、脳に鮮明なイメージを持つと振り返る。いつしかプロダンサーへの道を志すようになっていた。こうして、身長155cmと小柄ながらも、ダンサー、ダンス指導者、振り付け者として厚い信頼を得るに至っている。 現在は、子どもから大人まで広くダンス指導に携わっているが、エイベックスダンスマスターは楽しくやりがいのある仕事となっている。 「初心者からプロのレベルまで段階的にプログラムが用意されていて、実際に本格的なステージでパフォーマンスをする機会も多いので、子どもたちは楽しみながらも真剣。その成長の速さにいつも驚かされます。いろいろな事を柔軟にどんどん吸収していくので、基本を大切にしつつ、本物のダンスや表現を伝えていきたいと思います」14October,2013 www.fitnessjob.jp
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