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――第1回日本ダンス大会は、ダンス必修化を受けて広がりをみせる高校生部活チームの選手権にとどまらず、エキシビションでは、4歳〜65歳のダンサーたちが、北は北海道、南は九州から集結し、人気のヒップホップはもちろん、ジャズやチア、アフリカン、カリビアンなど様々なジャンルを観て楽しめる場ともなりました。山川 はい、文部科学省後援事業として、新しい大会を創設するにあたり、オールジャンル、オールエイジ、オールエリアという“トリプルA”というコンセプトにこだわりました。様々なダンスを同じステージダンスとして楽しめる機会にすることは、最も実現したかったことの一つです。ダンスはこれまで、ダンススクールやフィットネスクラブ、地域の公民館、学校の部活や授業などで練習されていて、ダンスの種類の多様化とともに、参加される方々の層も広がっています。そこで、こう山川岳さん日本ダンス技能向上委員会専務理事。中学からアメフトを、高校にてソウルダンスを始め、MBAやbjリーグのスポーツエンターテイメントダンスにも携わる。現在はストリートダンス大会の主催や審査委員活動もしている。した「ダンスが好き」という共通の気持ちでダンスに打ち込んでいる人が一同に会することで、より多くの人が、より長くダンスを続けることになり、ダンスを生涯スポーツ教育として国民的スポーツに育てていきたいという思いがあります。その中で、一番の鍵を握るのが高校生です。学校教育でのダンス必修化の流れを受けて、これまでに全国で2,500校の高校にダンス部があり、部員が100名以上という学校も少なくありません。そこで、特に高校生には、普段の練習の成果を競うというモチベーションとともに、様々なダンスの魅力に触れることで、高校を卒業しても、夢を持ってダンスを続けるきっかけを掴んで貰いたいと思い、こうした「観て学ぶ」というコンセプトでの大会としました。――高校生のコンテスト部門では、ヒップホップの作品が多くある一方で、エキシビションでは、驚くほど表現力豊かな小学生によるジャズダンスの作品や、世界レベルのチアダンスのパフォーマンスなど、高校生にとっても衝撃だったと思います。山川 ここ数年のヒップホップをはじめとしたストリートダンスの浸透は目を見張るものがあり、これまでのダンスシーンと、ストリートダンスシーンが乖離し始めていることも危惧していました。ストリートダンスの格好良さに惹かれてダンスを始める子どもたちが増えることは、ダンス界としてはいいことですが、せっかくダンスに興味を持ったのなら、ジャズやチア、その他のダンスにも触れて欲しいと強く思います。というのも、ダンスは元来、楽曲を心と身体で表現することで、そこを追求していくところに、心身の成長も得られます。現状では、学校部活でもヒップホップが人気、フィットネスクラブのキッズダンススクールでもヒップホップが中心ですが、ともすると、ヒップホップの動きの練習に終始してしまい、振り付けを追いかけるだけのダンスになってしまうのはもったいない。そこで、今回のエキシビションでは、さまざまなジャンルのダンスに引き込まれる体験をして欲しいと全国からよりすぐりのチームを招聘しました。楽曲を心と身体で表現し、それが調和したとき、大きな感動が生まれます。こうしたダンスの醍醐味は、ジャンルやカテゴリー、フィールドを超えて共通することです。違いを超えてダンスに取り組めること、その環境を日本ダンス技能向上委員会 http://jdsac.jp/ info@jdsac.jp整備することが、ダンスが、スポーツとして、文化として親しまれることに繋がると考えています。――今後の日本ダンス技能向上委員会の取り組みについて教えてください山川 これからも、学校教育を中心に、ダンスを生涯スポーツとして親しんでいただけるような取り組みを提案していきたいと思います。具体的には、スポーツとして教育的な側面からダンスが指導できる指導者の育成や派遣、様々なジャンルのダンスに親しんでいただける機会の創出などです。既に、教育者として社会人としての資質を持ち、かつダンスの基礎から、ステージングのコリオグラフィーまでをお手伝生涯スポーツとしてのダンスの確立を目指して前進していけたらと思います。いできる講師陣のネットワークのもとで、学校部活や公民館などで活動するサークルへの指導者派遣をしています。また、今後こうした分野での指導者として活動したい方のための「ダンスインストラクター認定プログラム」の開催などもスタートしています。日本ダンス大会も、文部科学省の後援のもと、既に来年、再来年と開催が決定しています。生涯スポーツとしてのダンスの確立を目指して、オールジャンル、オールエイジ、オールエリアのダンス関係者の方々とともに前進していけたらと思います。August,2013 www.fitnessjob.jp21日本ダンス技能向上委員会専務理事山川岳さんSpecial Interview

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