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ダンスリズムトレーニング サッカースクールで行われるコーディネーショントレーニングに、音楽要素とダンス動作をアレンジしたトレーニング。ダンス動作のスキルを高めるにも、表現力を高めるにも、稼働域を大きく動かし、コアを安定させながら、身体の動きをコントロールすることが求められる。マットやラダー、ミニハードルなどサッカーなどで使われるトレーニングツールを利用しながら、速い動きやジャンプを伴う動き、回転動作を含め、ダンスに必要となる身体能力を楽しく習得できるユニークなプログラムとなっている。 元々フィットネスクラブでサッカーコーチとして子どもの指導を始めた西村卓さんが、その練習方法を、学生時代から自身が趣味で続けていたダンスに応用して創り出した。特にゴールデンエイジと言われる10歳までの子どもに有効で、このトレーニングを採り入れて練習する子どもたちはダンスの基礎力が高く、身体のコントロール力も高いため、コンテストに向けた作品練習でも、少ない練習頻度で高いクオリティの作品が仕上げられる。03ジュニアダンススクールお話を聞いた方 西村卓さん株式会社レイヴ代表取締役大手スポーツクラブ等で子どもの体操、サッカー、水泳、ダンス指導などを経て、平成16年キッズ専門ダンススクールを設立。フィットネスクラブや公共施設などでの業務受託などで、現在は関東に約30教室以上を展開。コンテストなどでも数多くの賞を受賞し、注目を集めている★注目の動き★キッズ・ジュニア世代のダンスには、習い事として能力開発の視点が必要。コーディネーショントレーニングとして、体育の先生によるダンス授業にも活路。「フィットネスクラブでの指導経験から、フィットネスクラブにおけるダンスレッスンは、あくまで“フィットネスクラブ”に求められるものに応えていくことが重要だと考えています。つまり、まず基礎力を重視しつつ、応用力へと繋げられるようにレッスンの内容やカリキュラムも構築することです。スイミングスクールもそうですが、必ずしも水泳選手になることを目指すわけでなく、健康で将来必要になる基本的な対応力をつけることを目的に通う子どもも多い。ダンスでも必ずしも皆がダンサーを目指しているわけではないと思うんです。そこで、ダンスリズムトレーニングはダンスはもちろん、その他のスポーツにも活きる身体づくりができるものとして開発しました。また、フィットネスクラブでの“ダンス”は、ヒップホップだけでなく、チアやテーマパークダンスなど、様々なダンスも提供されていますので、そうした多様な選択肢を選べる基礎力をつける視点も大切だと思います。子どもの代表的な習い事にピアノがありますが、ダンスも聴覚や視覚情報を脳で処理して自分の身体をコントロールしてアウトプットする力が養われるとても優れた習い事として位置づけられる可能性を感じます。ダンスリズムトレーニングの基盤はサッカーのコーディネーショントレーニングですので、学校の先生にとっても教えやすいフォーマットになっています。ダンスの経験がない先生でも、自信をもってダンスの授業を提供して貰うことで、多くの生徒にダンスを好きになって貰うことにも繋げたいと考えています」取材協力:ゴールドジム幕張千葉14August,2013 www.fitnessjob.jp

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