NEXT77
11/60
ストリートダンス P15チアダンス P16部活動ダンス P17 ストリートダンスは路上で踊られることから発生したダンスの一種。今、小中高校生に最も人気のあるダンスの一つであるヒップホップの源流である。 ヒップホップが広く浸透する中、自分らしい格好良さを追求しようとするストリートダンスとしてのヒップホップと、他者を楽しませるダンスパフォーマンスとしてのヒップホップに分かれてきている。 ヒップホップはもともとアンダーグラウンドの黒人文化から発祥していることから、日本でも、その文化を踏襲しようとするダンススタイルが広がっている。そのスタイルでの技術向上を支えるスタジオやコンテストがある一方で、エグザイルをはじめ、小中高校生が憧れるアーチストがヒップホップダンスの動きを多用し、子どもたちに チアダンスは、米国でチームスポーツの応援をしたり、学校や地域を盛り上げる活動として発祥したチアリーディングから派生したダンス。人前に立ってリーダーシップを発揮し、笑顔や表現力豊かな表情、動作で人々を惹きつけるというチアリーディングのコンセプトが、教育的側面からも支持されており、ユニフォームの爽やかさやかわいさ、ポンポンを持って踊るという特徴への興味から、フィットネスクラブなどでも人気が高まっている。 米国では100年以上の歴史があり、もとはアメリカンフットボールやバスケットボールなどでの応援を中心に、大学や高校から広がりを見せた。日本に入ってきたのは30年ほど前で、野球やサッカーなど人気のあるスポーツの試合で、自分の学校を応援するチームダンスとして高校や大学を中心に広が 近年のダンス人気と、ダンスが学校教育で必修化されたことを受けて、今最も注目されている動きの一つが、学校の部活動にダンス部が増えていることである。そのほとんどがストリート系ダンスを中心に練習するもの。学校によっては、ストリート系の「ダンス部」と、チアダンスをする「ソングリーディング部」など複数のダンス部が存在したり、以前は創作ダンスを中心とした部活動を、ストリートダンス系のダンスにシフトさせて部員を増やしている学校もある。学校イベントなどでダンスを披露する機会も増えており、その姿を目にした生徒たちが入部を希望したり、友達や姉妹がダンスをしていることをきっかけにした入部も増えている。ダンスの必修化で学校におけるダンスが他のスポーツと近い位置づけになってきていることなどを背景に、部活のチーム数も、部員も増加している。部員が100名以上いる学校もあり、そうした学校では、入部オーディションも行われ、外部講師の派遣なども受けるなどしてダンススキルも上が「カッコいいダンス」として急速に人気が高まっていることから、子どもを対象にした安心・安全に始められるレッスンへのニーズも高まっている。 現在指導者も、ストリートダンスの高いスキルを持つダンサーが人気を集める一方で、ダンス指導者として人間性やマナーを備えたストリートダンス指導者のニーズが高まっている。った。同時に米国のチアリーディングやチアダンスの競技会が日本でも開催され始めたことから、応援の機会を持たず、ダンス競技のためだけに結成されるチームも増え、クラブチームやチアスクールとして広がっていった。 チアダンス自体が持つ好感度から、子どものスクールとしても人気が高く、始める年齢の若年齢化が進んでおり、小中学生の選手増加が著しい。また、チアダンスの指導者層・参加者層も厚くなったこと、競技性の高いダンスとして浸透していることで、年々レベルも高くなっており、世界選手権では、本場米国のチームをしのいで世界一と評価されるチームも出てきている。 日本ではバラエティ番組から人気を得た“ゴリエ”が、2005年紅白歌合戦にも出場するなど広く注目を集めたことも、チアリーディング人気を後押しした。ってきている。 授業としてのダンスでは教員免許がなければ教えられないが、部活動にはその必要がないことから、学校のOGが指導したり、地域のストリートダンサーに指導を頼むところもある。だが、基本的には日々の活動は生徒たちが自主的に進めることから、練習内容が好きなダンスの種類に偏ってしまったり、発表の機会に向けた練習に終始してしまうといった課題もある。 こうしたダンス部の活動をサポートしようと2012年ダンス技能向上委員会が組織され、学校の部活動向けに講師の派遣をスタートさせた。同委員会に所属するダンサーは、ステージダンサーが多く、ストリートダンスだけでなく、ジャズやバレエなどの経験も豊富。1~2時間のワークショップのスタイルで、多くのダンス部の課題となっている「ダンスの基礎力向上」や「一つのジャンルに偏らず様々なダンスに触れること」を中心に伝えている。0506August,2013 www.fitnessjob.jp1104
元のページ