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助産師の郡司麻希子さんはマタニティビクスの資格を取得し、その後ハイハットスタジオでマタニティビクスのレッスンを担当していたこともある、理事の小林香織さん曰く『スーパー助産師』である。医療者側からのマタニティビクスの捉え方を知ることで、私たちフィットネス従事者の役割も明確になるのではないだろうか。小林 マタニティビクスを受講しようと思ったきっかけを教えてください。郡司 フィットネスクラブに軽い気持ちで通い始めたところ、睡眠の質や便秘の改善といった身体の変化を感じました。それは正常な妊婦さんがよく抱えている悩みなんですね。そういった悩みに対し、保健指導の中では医師と下剤を選ぶことしかできない自分が不甲斐ないなという気持ちを抱えていた時期でもありました。助産師としての引き出しの中にフィットネスというものを取り入れたら、健康になるためのアドバイスをよりできるのではないかなと思ったことがきっかけです。小林 講習会に出てみていかがでしたか?郡司 助産師とインストラクターが半々だったので、インストラクターの動きを穴があく程見ていたのを覚資格取得・講習会・勉強会・施設登録に関するお問い合わせは協会まで〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-25-1 TEL.03-3725-0071 FAX.03-3723-9206HP: http://www.j-m-f-a.jp E-mail:info@j-m-f-a.jp協会プログラムにご登録に頂き指導することができます認定インストラクターは全国の商業スポーツ施設・医療施設場等で活躍しています。マタニティフィットネスのプロになる!小林香織一般社団法人日本マタニティフィットネス協会理事えています。動きながら喋って伝えて、さらに安全に、そして楽しくというのはすごく難しく感じましたね。小林 インストラクターの方も、難しい事を学ぶので緊張して参加しているんですよ。そんな中、助産師さんと知り合うことでとても良い勉強になっているみたいです。実際私も資格を取得したときに知り合った助産師さんや看護婦さんを辞書のように頼っていましたね(笑)郡司 私もお友達になった方からマタニティに限らず、産後や赤ちゃんのことも聞かれます。楽しいレッスンの引き出しがあったり、伝えるテクニックを持っているのはインストラクターさんなので、お互い学ぶ部分が多く、あの場は貴重だったと思います。小林 資格取得後に助産師を一回お休みしてマタニティビクスの指導に専念した時期があるけど、それはどうしてですか?郡司 いつか自分の保健指導の中にフィットネスを取り入れていきたいという思いがあり、一度は指導経験をある程度積まないと、生きた形で盛り込めないなと感じて専念しました。小林 私は、それぞれ役割があるのでそれでも問題ないとも思いますね。助産師と運動指導者のレッスンを比べても、お客様からの満足度は変わらないです。楽しませるプロはインストラクター、知識の量やお産についての話を分かりやすくできるのは助産師。どちらも妊婦さんが満足しているという点では共通です。もちろん郡司さんのようなスーパー助産師の存在は協会としてとても嬉しいですし、うまく医療側とマタニティビクスの架け橋になって頂きたいです。今後については、そのような目標を持っていますか?郡司 病院に戻ってからはレッスンができていないので、今働いている成城マタニティクリニックでマタニティビクスのレッスンをしたいです。助産師の仕事はマイナスの人をゼロにするのではなく、健康な人をより健康に…というウェルネスの考えです。ウェルネスとフィットネスは同じところを見ていると思うので、自分の助産師活動の一部としてマタニティビクスを取り入れていきたいですね。助産師のウェルネスという考え方は、フィットネスと同じところを目指しているN7604Y
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