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徳永幸史さん株式会社ティップネスマーケティング部 商品開発担当お話を訊いた方高強度グループエクササイズにおけるリスク回避の工夫 フィットネスクラブで高強度の運動を提供するうえでまず課題となるのが、安全性の確保である。ティップネスのBODY CHANGEでは、事前にメディカルチェックを行い、さらに該当者には医師のスクリーニングを行ったうえで、専門スタッフの指導のもとに本格的なタバタプロトコルを採用していた。しかしグループエクササイズでは事前の詳細なスクリーニングを行うことが難しいことから、強度設定は参加者それぞれに任せつつ、トレーナーが声がけと観察でリスクを回避できる方法を案出した。 強度設定については、特に明確な負荷や強度設定は行わず、レッスン前に 「頑張れば頑張るだけ効果があります」と伝えるに止めている。 また、ウォーミングアップ後、8分間のタバタプロトコルでのエクササイズに入る前に、その日タバタプロトコルで行うエクササイズの動きの説明とは別に、途中で強度を確認するためのポーズを決める。例えば、8分間のエクサイズの後半、最も身体への運動負荷が高い状況の時に、トレーナーが「ポーズ」という合図とともに、参加者はあらかじめ決めたポーズをとる。このポーズができないほどの高い強度で運動している人には注意が必要だ。トレーナーは8分間の高強度エクササイズが進行している間は、動きの指示やインターバルのキューイングを出すだけで、基本的には参加者の様子に目を配ることを徹底して安全の確保に繋げている。モチベーションは、「短時間」とオリジナルサウンドで 高強度エクササイズを導入するうえでのもう一つの課題が、キツいトレーニングに継続的に参加するモチベーションをいかに引き出すか。これに関しては、プロモーションとレッスンで使用する曲に工夫をこらしたという。徳永さんはこう話す。 「プログラムの告知ツールで『キツ楽しい』というイメージが伝わるように、ビジュアルで登場する人の表情にはかなりこだわりました。また、『短時間でカラダが変わる』という効果を訴求しました」 これまでグループエクササイズ参加のモチベーションとして重視してきた「楽しさ」とはある意味対局にある「キツさ」や「効果」を訴求することで、これまでスタジオに参加が少なかった男性や若い女性たちに支持されているという。 レッスン中に流す曲はオリジナルで作成。トレーナーがストップウォッチで測定する手間が省けるように、あらかじめ20秒と10秒で曲調が変わるようにし、敢えて動きが合わせづらいループ系のメロディーで構成した。さらに、タバタプロトコルの後半に近づくにつれて、曲調も追い立てるような雰囲気に変化し、『GO!GO!』といったナレーションもあらかじめ入れられている。トレーナーが参加者の観察と、コミュニケーションに集中できるよう配慮している。ファンクショナル×HIITで価値訴求 ウォーミングアップから、サーキット部分に至るまで、ファンクショナルトレーニングの要素をふんだんに採り入れていることも、参加者にとっての魅力になっているようだ。 ウォーミングアップは「プレパレーションパート」としてダイナミックストレッチに始まり、コアを意識して全身運動の中でより確実に体幹を安定させられるような「アクティベーション」の動きを採り入れている。股関節をはじめ主な関節の動きをつくり、全身の連動をつくる。そのうえで、サーキット部分では、「レジスタンス」「アジリティ」「カーディオ」「プライオメトリック」の4つの要素からバランス良く6つの動きを選び、8セットを構成している。ここでも、例えば「レジスタでサンプルデータを採取した442名のうち、358名に成果が見られ、80.9%の人に「体重・体脂肪の減少」が見られた。このデータには、タバタプロトコルの権威である田畑泉教授も注目するほど。 ティップネスでは、この実績を背景に、2013年4月、“tabataプロトコルで劇的にカラダを変える”ことを訴求したグループエクササイズをリリースした。名称は「TIPファンクショナルTIME」。30分のレッスンは、前半のウォーミングアップに続き、タバタプロトコルの4分間のエクササイズを2クール行う、合計8分間の高強度トレーニングが行われる。同プログラムの開発背景について、同社マーケティング部の徳永幸史さんはこう話す。 「ここ数年ファンクショナルトレーニングが注目され、当社でも『ファンクショナル』をキーワードに新プログラムの開発を進めてきました。そんな中、お客様のご意見として『ファンクショナルが身体にいいことは分かるけど、脂肪を燃焼して痩せたい自分には効果があるのか?』という疑問を持つ方も少なくないことが分かりました。そこで、ファンクショナルでも運動量が稼げるものを探したところ、タバタプロトコルがあるじゃないかということになったんです。脂肪燃焼やボディメイクへの効果は『BODY CHANGE』プログラムで確認されていましたので、グループエクササイズとして、安全に効果が出せるフォーマットを開発しました」18July,2013 www.fitnessjob.jp

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