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にチャレンジしている環境では、自分も自然にチャレンジしたくなる。自分よりはるかに高い強度設定で取り組む姿も、自分より運動経験が少なそうな人が一生懸命に取り組む姿も、「もっと頑張ろう」という気持ちを引き出す。お互いが支えになりつつ、キツいWODをやり切った時には、笑顔のハイタッチでお互いの頑張りを称え合う。こうした環境が、自分一人では続けられないキツいトレーニングにもチャレンジしようという自主性を引き出していく。 また男女・年齢・体力差に関わらず、スケール(それぞれの体力に合わせて負荷、回数・時間で調整)することで同じクラスで、同じメニューに参加できるのも醍醐味の一つとなっている。まさしく大人の部活といえる新しい感覚のフィットネスと言える。 仲村さんは、ここでトレーナーの重正しいフォームで続けられること。負荷や強度が高くなることで、フォームが崩れやすくなりますので、フォームを崩すことなくできる負荷設定をします。通常WODでは1種目5~10回の反復回数でインターバルを組んでいきますので、通常はその日設定された回数が、フォームを崩さず、ようやく行える最大の重量を確認していきます。そして最後に目指すのが『インテンション』。つまり強度です。WODでは最大重量や最大の強度にチャレンジすることはできないので、このフォームチェックの時間に、各種目の最大重量や最大強度に挑戦する時間も定期的にとります。例えば最大重量の測定は、1回だけ挙げられる重量の測定。十分にウォーミングアップしたうえで、トレーナーや仲間のアシストのもと行うことで安全に挑戦し、定期的に測定することで、自分の新記録に挑戦できることも、キツいことでも続けようと思うモチベーションに繋がるのです」高強度エクササイズを楽しみに変える仕組み このように、クロスフィットが目指すのは、参加者全員それぞれが常に自分の100%の力を発揮することに挑戦し続けること。限界に挑戦するのは、当然キツい。毎日のWODも、たった数分のエクササイズで会話ができないほど息が切れ、終わると同時にフロアに倒れこむ人さえいる。 それでも世界中で多くの人が日々これに参加し続けるのは、そこに自主性を引き出す仕組みがあるからだ。キツいことも、他人からの強制でなく、自分から取り組んだ時に残るのは達成感、充実感、そして自信だ。それを実現する仕組みがクロスフィットにはあると言える。 その一つが、WODにおける時間設定と記録である。WODは通常、3種類のエクササイズで構成されるが、必ずそこに時間的要素が加えられている。例えば、3種類のエクササイズを5ラウンドできる時間を測定したり、逆に10分で決められたエクササイズを何ラウンドできるかを測定し、その結果をトレーナーがホワイトボードに名前とともに記録していく。重量や強度の設定は一人ひとり違うものの、特定の時間の中で最高の記録を出そうと自分や仲間との競争心が自主性を引き出していく。 グループでWODを行うことも、その気持ちを支える。周りの人が前向きまりやすく、前向きなパワーを持つ人、持ちたいの和が広がっていくのだと思います」高強度エクササイズを安全に提供する仕組み クロスフィットのWODは強度が高い分、ウォーミングアップと、フォームチェックにはたっぷりと時間をかける。通常1レッスンは60分~90分だが、前半30分以上が、このウォーミングアップとフォームチェックに費やされる。 ウォーミングアップでは、モビリティに焦点を当てたエクササイズを行う。モビリティとは関節可動域を広げたり、身体に動きの連動をつけること。ダイナミックストレッチやセルフマッサージ、軽いフィールドワークなどを取り混ぜながら、筋温を上げ、関節の動きをつくり、コアを安定させた全身の動きで身体の準備を整えていく。 次に行うのが、フォームチェックである。その日のWODに出てくる動きを中心に、軽い負荷から徐々に負荷を高めていき、トレーナーが各自のフォームと適正な負荷を確認していく。特に、ウェイトリフティング種目では、ここで各自の適切な負荷設定も行う。幹さんは説明する。 「ここでは、『メカニクス▼コンシステンシー▼インテンション』という順番を徹底して守るようにしています。『メカニクス』とは動きのフォームや身体の使い方で、身体の正しい動きを練習すること。バーベル種目であれば、軽いパイプをバーベルに見立てて練習します。次の『コンシステンシー』は、仲村幹さんリーボッククロスフィット武蔵野オーナー2011年より自身でクロスフィットトレーニングの研究を始め、デザイナーの仕事の傍らクロスフィットサークルを立ち上げ、公園などで指導をスタート。2013年リーボッククロスフィット武蔵野をオープンURL: http://crossfitmusashino.comMail: info@crossfitmusashino.comお話を訊いた方16July,2013 www.fitnessjob.jp

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