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STEP02Case Study実例HIITプログラム前向きなパワーを持つ人が集まる 2003年に1号店がオープンして以来、約10年間で世界6,000店、会員数50万人まで広がっているクロスフィット。 ここにもHIITが採り入れられているが、クロスフィットで日替わりで提供されているメインプログラムであるWOD(Work Out of the Day)では、基本的にはインターバルは設定されない。最高心拍数の100%に迫る高強度の運動の連続の中で、各自が自身の最大のパフォーマンスが発揮できるように短いインターバルをとることになる。このスタイルのトレーニングは、米国ではHIPT (High Intensity Power Training)と呼ばれるようになってきており、HIIT系トレーニングの中でも、ウェイトリフティングやケトルベルなど重りを使うトレーニングを、ほとんどインターバルなしで行うのが特徴となっている。WODにかける時間は平均15分。時間や回数の設定と、スモールグループの結束力を感じる雰囲気につられて、自分で自分を追い込む姿がある。 2013年4月に東京郊外の武蔵野の地にクロスフィットボックスをオープンさせた仲村幹さんは、「高強度エクササイズへのチャレンジこそが、クロスフィットが多くの人を惹きつける魅力」と話す。クロスフィット武蔵野は、吉祥寺エリアの北側、西武新宿線の関町北から徒歩10分ほどの完全な郊外立地。月会費1万5千円という設定からも、メンバーは30~40歳代ビジネスパーソンとOLが中心となっている。 こうした日本の郊外立地でも、クロスフィットは受け入れられると手応えを感じていると仲村さんは言う。 「クロスフィットのWODは、ウェイトリフティング、ジムナスティック(自重動作)、メタボリックコンディショニング(カーディオ)の3種類のエクササイズで構成され、毎回内容を変えていきます。ただ、毎回共通するのは、参加者一人ひとりが自身の100%の力を出し切ることにチャレンジすること。その日々の達成感が、自信に繋がり、更なるエネルギーを生み出していきます。もちろん自分を追い込むほど身体も変わっていきますから、その成果が、続けようというモチベーションに繋がります。強度が低いトレーニングでは、心肺持久力やバランス力など、部分的な運動効果しか見込めませんが、クロスフィットのWODが目指すのは、“ワークキャパシティ”を高めること。つまり、パワー、スピード、持久力などクロスフィットが着目する10の身体能力すべてを高めていくことです。当然、そのチャレンジは誰にとってもキツいものです。だからこそ、それに一緒にチャレンジする仲間との結束も強世界に浸透し続けるHIITの魅力「クロスフィット 」 仲村幹HIITの導入法High Intensity Interval Training[ハイ インテンシティ インターバル トレーニング]July,2013 www.fitnessjob.jp15
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