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かを学ぶことです。どちらを行うにせよ、自分の身体の状態を健やかに整え、快適で幸せな生活を送るために、みなさんに取り入れてほしいと思います」 そして超高齢化社会を迎えようという今、介護分野への展開も視野に入れているという。 「健康寿命を長くするうえでヨガ・ピラティスができることはたくさんあります。ですが、ご高齢でスタジオに来られない方には、その良さや価値を伝えられていないのが現状です。そこで、今後は訪問看護の一環として、看護師さんと連携し、インストラクターが一緒に出向いて、ヨガやピラティスを提供する仕組みづくりを模索しています。まだ試行錯誤の段階ですが、より多くの人の健康と幸せを実現するために、私たちができることを提案していこうと思っています」ターゲットは女性から男性へメディカル、法人へ 全国に「スタジオ・ヨギー」を16店舗展開する株式会社ロハスインターナショナルも、ヨガ・ピラティスともに、依然市場は拡大傾向にあると見ている。特にメディカル分野や法人向け事業と男性のマーケットに注目する。同社マーケティング部の杉谷雄平さんは、その動向についてこう話す。 「健康志向、コアトレーニングのブームなどもあり、専門スタジオでもフィットネスクラブでもプログラムが多様化して、それぞれのレベルや属性に合うヨガ・ピラティスが選べるようになってきています。選択肢が増えたことで、市場規模は今後もますます大きくなっていくでしょう。現在当社で強化しているのは、医療的なアプローチと法人向けのサービスです。自律神経測定サービスを手がける企業と組んだ講座を開催したり、『ヨガとうつ病』というテーマで医師の座学とヨガの実技を組み合わせた講座も実施しています。法人向けには、企業の会議室などでの出張クラスを行っています。そのほか、スマートフォン向けアプリの開発などを通じ、ヨガやピラティスをより身近に感じてもらえるよう取り組んでいます。」 男性マーケットについては、提供側に工夫が必要であるものの、今後も伸びると予測している。男性がフィットネスクラブなどでヨガにも多数参加し始めていることや、男性アスリートでヨガやピラティスを実践している人が増えるなど、男性にとっても身近なプログラムとして捉えられるようになってきている。昨年行われたヨガフェスタでも、来場者に占める男性の割合が初めて2割を超えるなど、そのニーズは顕在化してきている。 ただ、専門スタジオではこれまで女性中心にマーケティングしてきたことから、現状では男性にとって入りにくいイメージがあるのも事実。杉谷さんは「スタジオとしても、こうした市場の変化に柔軟に対応することで、まだまだ潜在需要を掘り起こせると考えています」と話している。14June,2013 www.fitnessjob.jp
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