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April,2013 www.fitnessjob.jp13 スポーツ競技には、風が味方になってくれる時がある。背中を押してくれる風。森実利さんの背中にもそんな風が吹いているようだ。 プロ野球選手をはじめバレーボールやバトミントンなど、トップアスリート130人のトレーナー兼エージェントの仕事。そして『NIKE+RUN CLUB』のアドバイザーとして全国各地でのイベント。さらにはオフィスでのフィトネスプログラムの開発やプロデュースなど、仕事の数だけ名刺もある。『やり手』といった感があるが、ご本人は、物静かでとてもシャイな印象を受ける。 「じつは、とくに大きなビジョンがあって仕事が広がったわけではないんです。学生時代、駅伝部でしごかれ、トレーナーになりたくて専門学校にいき、さらに勉強をしたくてカナダに留学しました」 2005年、帰国後には、パーソナルトレーナーとして年間1800セッション以上を提供。そんな折、「留学時 『楽しく踊ってシェイプアップする』オリジナルのダンス系カーディオエクササイズプログラムをデザインし、東京・赤坂や有楽町で指導にあたるKANAさん。引き締まった体で、色気たっぷりだが、現役女子大生というからさらに興味をそそられる。 「インストラクターになったきっかけは、大学2年の時に留学した米・オレゴン州ポートランドのジムです。ダイエットを目的に入ったのですが、そこでZUMBAにハマったんです。帰国後も続けたいと思い、帰国前にリサーチをしたら、日本のジムの現状を知り、びっくりしました」 それは、日本のジムは会費が高くて限られた人しか通えないということ。とくに若い人には通いにくい。そこで考えた。「通えないなら自分で場を創ればいい」。帰国前にインストラクターの資格をとり、さっそく東京に戻って個人で指導を開始した。 「ところが、ZUMBAだけにとらわれていると、来て下さる人たちにも限にお世話になった先生からNIKEのお仕事を紹介されたんです」 当時、世間はランブーム。この仕事によって、アスリートとの縁が広がる。 「選手を見ようとすると、練習場所をはじめスポンサーを募るなど、彼らを取り巻く環境を整えることが必要でした。気付けば、やることが増えて、関わる人も増えて、求められることも増えて、という雪だるま式に仕事が増えた感じです」 淡々と語るが、その行動力、発想力が、自身の背中に風を吹かせているのかもしれない。 「アスリートだけではなく、フィットネスクラブに来ていない人たちにも、もっと快適にフィットネスに触れられる環境を整えていくことが課題だと思っています。その1つにオフィス内でのフィットネスの提案をしています。ただ、僕1人の力ではまだまだ足りず、同じ気持ちを持つ仲間を増やして大きな力にしたい。今はそういう仲間を探している最中です」界があり、これではダンスの楽しさを伝えるためには広がりがないなと感じたんです」 そこでまた考えた。カテゴリーにこだわらず楽しく踊って美しくなるプログラムを作ればいいんだと。現状の制限にとらわれず飛び出すのが彼女の考え方の基本にある。 「大学では商学部に在籍していて、留学したのもサスティナビリティのプログラムを勉強するためでした。経済、社会、環境という3つの側面から企業が成長することを学んできたので、考え方のベースになっているかもしれませんが、直感や肌で感じることを大事にしてます」 インストラクターになって2年。反省点はと聞けば、「やりすぎて失敗するところ」と笑うが、「経験がないゆえに、常識にとらわれないことが強み」と自分を捉え、至って前向きだ。 『賢さとは、自分は何も知らないとわかっていること』と聞いたことがある。これからの彼女の進化が楽しみだ。もり・みのり。一般社団法人ALPHA代表理事。株式会社フィールドオブドリームススポーツプロモーションマネージャー、株式会社スポーツゲイン取締役、NIKEランニングアドバイザー。1991年福島生まれ。早稲田大学商学部在籍。『NEXT AKASAKA BASE』や『WIRED CAFÉ FIT』にて活動中。TRAINERINSTRUCTORトレーナー部門インストラクター部門誰もが快適にフィットネスができる環境を。行動力と発想力で、新風を吹かせる枠にとらわれず、もっと自由に。フィットネスに新しい風を吹かせていきたいウェア、シューズは提供されるのでとても有り難く使っています理論やトレンドの情報収集のリソースとして活用しているアメリカの雑誌とテキスト森実利さん(27歳)トレーナー部門 新人賞KANA NAGAYAMAさん(22歳)インストラクター部門 新人賞MUST ITEM!MUST ITEM!

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