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一般フィットネスクラブでのパーソナル(60分6,000円)高級クラブでのパーソナルトレーニング(60分8,000円)パーソナルトレーナー(60分6,000円)出張パーソナルパーソナルトレーニング(60分10,000~12,600円)セミナー業目標年収を定め、長期的な視点で今の仕事を構築島田弘さんゴールドジム公認のプロパーソナルトレーナー。週1回60分で結果を出す独自のプログラムは評判が非常に高く、62人の指導待ちがあったほどの人気ぶり。「筋トレで寝たきりを減らす!」を活動理念とし、セミナーや研修、講演で活躍する一方、後進の指導・育成にも力を注いでいる。早稲田大学大学院スポーツ科学修士卒。元東京大学22世紀医療センター技術補佐員。3月に『9割の肩こりはもまずに治せる』(中経出版)を出版する。短期的な出費額でなく投資対効果を考えるコンバージョンレートリピート率に注目する 「トレーナーで年収1200万円稼げるようになる方法」というセミナーの残り枠があと1席あるとする。価格は100万円。あなたならどうするだろうか。すぐ決断するのができるビジネスパーソン。だが実際は、多くの人が「100万円」という金額自体に引いてしまう。島田弘さんは、「金額が高いセミナーにむしろ興味を持つ」と話し、実際に2012年は年間で数百万円を自己投資に当ててきた。月に100万円を使ったこともあるという。その理由についてこう話す。 「ある尊敬している先輩から『自分が目指す年収の5%を自己投資すべき』と教えられました。自分の出費を『投資』『消費』『浪費』に分けて、できるだけ浪費を低くして、その分を自己投資に回します。また、『親しい人5人の平均年収が自分の年収』という統計があるとも聞きました。つまり年収を高めたいのなら、付き合う人を変える必要があるのです。そのうえでこうしたセミナーはとてもいい機会になります。高額セミナーで出会う人というのは、普段なかなか出会えないような人が多いのです」 島田さんは、こうした場で知り合った人との縁を大切にすることで、自身の成長のための情報や人のネットワークが得られていると話す。 島田さんは、トレーナーとしての売上を効率的に高めるうえで、見込み客や顧客の数よりも、コンバージョンレートとリピート率を上げることに注力しているという。 例えばHPのアクセス数も、むやみに数を追うのではなく、自分の理想のお客様を集めて、そこからどれだけの方が自分のお客様になってくれるかを意識する。また、クライアントもむやみに増やすことはせず、島田さん自身が「この人のために指導したいと思えるか」を直感的に判断し、そう思えない場合は引き受けないことを徹底している。実際に、これまでカウンセリングをした半数以上の人は断ってきた。それは、トレーナーとクライアントの関係はイーブンであるべきで、それが自身のためにもクライアントのためにもなると考えるからだ。 例えば、スケジュールの組み方にもそのことが見て取れる。島田さんは1ヶ月を上旬と下旬に分け、お客様全員に一斉にスケジュール表をメールし、お客様から希望日を返信して貰う。その時点で、最優先するのが島田さん自身の時間。自分の時間を確保したうえで、お客様の希望にできるだけ沿いつつ、時間を最大限に有効活用できるようにスケジュールを組んでいく。多くのメールからスケジュールに落とし込む作業は手作業で行っているため一見効率が悪いように思えるが、「ここで数時間使ったとしても、自分の1ヶ月の時間が効果的に活用でき、お客様のご都合にも合わせることができるのでお客様の満足度や継続率を高めることができる」と話す。自分のための時間を確保し成長を続けることが、将来のコンバージョンレートとリピート率を高めることに繋がり、その精度を高めることが、最も効率的に将来の収入を倍増させることに繋がると話す。2002年(指導歴3ヶ月)学習塾講師&パーソナル2003年(指導歴1年)フリートレーナー+出張2005年(指導歴3年)フリートレーナー2011年(指導歴9年)現在塾講師パーソナルトレーナー23~30歳までは塾講師。並行してルネサンスのパーソナルトレーナー養成1期生修了。トレーナーとして塾講師以上の収入が稼げるようになったらパーソナルトレーナーになろうと考えていたが、3ヶ月で達成。トレーナー専業に転身。自宅から遠いルネサンス北千住店を選んだのは、既にパーソナルトレーニングが浸透しているクラブだったから。パーソナルの無料体験を受けたクラブの中心人物となっているメンバーの方の膝痛が改善、話題が話題を呼んで“行列ができる”ように人なり、気が急上昇。予約受付日に次月の予約枠が埋まるほどに。自身、自転車競技を続けており、ウェイトトレーニングや加圧トレーニング、栄養学にも自分でも取り組み、その経験がトレーナーとしての実力と信頼にも繋がった。参加したビジネスセミナーの課題で「月100万円稼げるプラン」を作ったところ、当時の単価で月100万円を稼ぐのは無理という計算に。単価を上げる必要性を感じ、60分10,000円位の単価設定が可能な場所で活動しようと、高級フィットネスクラブで活動開始。顧客層を広げるべく、高単価のサービスにお金を払ってくれる人を自分がいるところに呼べるようになろうと考え、拠点をゴールドジムへ。HPを立ち上げ、自身でも集客活動を強化。週5日で月100~120本を指導。ビジネスセミナーと加圧トレーナーの養成をしているのは、自身の利益よりも稼げるトレーナーを増やすことが目的。稼げるトレーナーが増えることで業界のクオリティが高まり、パーソナルトレーナー市場の拡大に繋がると考える。目標年収を定め、Trainer's CASE02インストラクター・トレーナーの稼げる思考と行動島田氏のセミナーの詳細はP55へ※グラフは、年収(長さ)と収入構成比(色分け)を示しています。March,2013 www.fitnessjob.jp9

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