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機能解剖学を学び始めたい人にオススメ!『動作でわかる筋肉の基本としくみ』 石井直方監修 山口典孝・左明著 マイナビ この本のオススメポイントは主要な筋肉の起始部停止部が分かりやすい図で明記された横に、その筋肉を使うトレーニングとストレッチも紹介されている点です。これはトレーナーとしては、大変有り難いです。ただ筋肉の付着部を確認するだけでなく、その筋肉が収縮したらどうなるのか、伸張したらどう動くか、がとてもイメージしやすいです。 また関節の動きごとに使われる筋肉をイラスト付きで示してくれていますし、筋肉の分類、筋収縮の様態の説明など漏れなく把握しておきたい基礎知識も盛り込まれており、機能解剖学を学びたい人はもちろんですが「筋トレの勉強のために買う初めての本」としてもいいですね。価格も1,500円(税抜)と良心的! どちらも昨年末に発売された本で、今から学び始める人が羨ましいくらい、よくまとまっています(笑) どちらも図や写真が多いので、本を読むこと自体に苦手意識のある方も手にとってみてください。 私がパーソナルトレーナーとして必要な知識のジャンルを3つあげるとするならば、運動生理学・機能解剖学・栄養学をあげます。 この3つのジャンルの体系的にまとまった豊富な知識を身に付けることは、指導対象者がアスリートでも、シェイプアップ希望のOLの方でも、寝たきり予防目的の高齢者でも、機能改善のためのトレーニング指導をするにもベースとなるものでしょう。今回はその中で、これから運動生理学と機能解剖学を学びたいという方にオススメしたい本で最近出版され、入門編としてオススメのものをご案内します。運動生理学を学び始めたい人にオススメ!『筋力トレーニングメソッド』 石井直方・岡田隆著 高橋書店 一般の方向けの本ですが、筋トレで成果を出す5つのコツ(筋肉の特性、コアの操作、トルクコントロール、動作の方向、動作の速度)が分かりやすくまとまっています。 またATP(アデノシン三リン酸)や成長ホルモン、血中乳酸濃度などトレーナーとしては把握しておきたい項目が、大変分かりやすく書いてありますので、運動生理学の概要をまず把握したい人にオススメです。 さらに主要なストレッチ、トレーニングも網羅していますので、異業種からトレーナーになりたいと考えている方や学生の皆さんはまず見ておきたい1冊です。価格も1,300円(税抜)とお値打ちです!株式会社nano代表取締役。パーソナルトレーニングスタジオナノ代表。毎月、自身のスタジオで運動指導者向けの『名古屋トレーナー勉強会』を開催。NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー最優秀賞受賞。高橋順彦Profi le高橋順彦の2009Trainer of the Year!Norihoko Takahashiトレーナーのための読書入門運動生理学と機能解剖学の勉強を始めるためのオススメ本vol.15THESE DAYS9月9日(日)に『第4回名古屋フィットネスフェスタ』を開催し1,100名の方に来場していただきましたとが出来ます。さらに、現場の指導ですぐに使えるレッスンプランの作成方法、ティーチング(教え方)などを体系立てて学ぶことが出来る画期的なプログラムとなっています(詳細は本誌P8のNESTAの広告ページをご覧ください)。 東京だけでなく、大阪、名古屋でも定期的に資格講習を行っていきますので、ご興味のある方は以下、東京事務局までお問い合わせください。TEL:03-5289-7565 mail:tokyo@nesta-gfj.com 次回は、テニスのマーケットについて話をしていきたいと思います。お楽しみに!えば良いというわけではありません。自分の体力に見合わないハードなトレーニングをして故障をしたり、トレーニングのやり方を間違ってパフォーマンスにつながらなかったりすることもしばしばあります。このような状況に対して必要となってくるのが、カラダ作りの指導が出来るゴルフコーチやトレーナーです。 NESTAでは、ゴルファー(プロ、アマチュア、愛好家含め)の運動指導に関わる人たちのビジネスの成功のために、今年5月に「ゴルフコンディショニングスペシャリスト」の資格をリリースしました。ゴルフコーチのように直接ゴルフのスイング指導を行うのではなく、人間の身体の構造(解剖学)や機能(キネシオロジー)に基づいて、身体機能を段階的に高め、ゴルフのパフォーマンス向上につながるような動き作りや、動かす感覚(体感覚)を指導します。また、生活習慣や既往歴(過去のケガや病歴)などもふまえてプログラムを組むことで、無理なく安全で効果的なカラダ作りを提案し、ゴルファーが抱えている様々な問題を解決するこ 前回は、「子どものマーケットの開拓」についてお話させていただきました。今回は、ゴルフのマーケットについて展開していきたいと思います。 以前はゴルフをするためにかなりお金がかかったこともあり、「ゴルフは金持ちのオジサン達が行うもの」という認識がありましたが、ここ数年、女性や子ども達もゴルフを行うようになり、ゴルフ人口はかなり増えているようです(レジャー白書2010によるとゴルフ参加人口は約950万と言われています)。 この背景には、宮里藍や石川遼など若くてビジュアルが良く、マスコミ受けの良い選手がプロの世界で活躍し始めたのも影響しているではないでしょうか。 ゴルフ人口が増えたことで、巷の練習場も増え、平日夜は近くのゴルフスクールに通い、週末はコースをまわるという人も増えてきています。が、ゴルフのためのカラダ作りをきちんと行っている一般ゴルファーはまだまだ少なく、全く体作りを行わなかったり、自己流でトレーニングをしている方が多くみられます。トレーニングはただやみくもに行第4回 ゴルフのマーケット齊藤邦秀/有限会社ウェルネススポーツ代表取締役。NESTA JAPAN理事。アスリート・キャリア・サポート副理事。東山暦/NESTA JAPAN代表 アメリカでスポーツマネジメント、MBAを学ぶ。トレーナーの育成、プログラムの開発、フィットネスクラブのコンサルタントを展開。URL:http://www.nesta-gfj.com齊藤邦秀・東山暦Profi le続・パーソナルトレーナーの働き方!次世代46November,2012 www.fitnessjob.jp

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