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New Market 03ている動作能力の回復を促すものです。病院で医師の指示のもとに行うのは『理学療法』ですが、メディカルな環境外で行う場合は『リハビリ』として区別されています。現在病院で(保険を適用して)理学療法を受けられる期間が減っている現実から、民間サービスとして提供するリハビリサービスにもニーズが高まってきていて、理学療法士やインストラクター、パーソナルトレーナーがその役割を担うケースが増えています。昨年の震災で、多くの方がリハビリに取り組むようになりました。それは、みんなが緊急な状態に陥った時、人の手を借りないとトイレにも行けない、食べ物も食べられないという経験をしたからだと言われています。私たちが提供しているのは、『生活を快適にする、そしてお客様の理想の姿を実現する』ためのトレーニングです」本人の状態とゴール、興味に合う専門家とチームを組む こうしたリハビリサービスは、現在、個別やグループで様々な形で提供している。提供場所は、介護施設やクライアントの自宅、屋外など。初回は必ず角田さんがカウンセリングを行い、できるだけ本人と家族、およびその方の状態を良く知る人に同席して貰う。例えば介護施設に滞在している人であれば、その施設の介護担当者や主治医など。身体の状態については外科的にも内科的にも細かく状態を把握し、身体の機能についてはオリジナルのチェックシートを使って、生活に必要な機能をチェックしていく。そのうえで、本人と家族と話し合いながら、現在困っていること、この先どうなりたいかをじっくり聞き、トレーニングによるゴールのイメージを共有化していく。本人のモチベーションを引き出すことが重要であることから、時には音楽療法士や美容に詳しい人など、本人が興味を持つ分野の専門家ともチームを組みながら、サービスを提供している。 既に成功事例も数多くある。例えば脳梗塞を患い片麻痺の後遺症が残ってしまった会社社長が、仕事に復帰するために、「サインができるようになること」「ネクタイを自分で締められること」を目標にトレーニングをスタート。理学療法士とトレーナーが連携しながらエクササイズを提供したことで、半年でその目標を達成し、さらに大好きなゴルフのクラブが振れるようになり、練習場に行けるまでに回復した。 こうした現場でも、細かな専門的なトレーニング以外に、よく取り入れているのが、コアと下半身のトレーニングだという。歩く、座る、そして生活をするためにとても重要な部分で、この部分の低下が生活に大きな影響があるからだ。 角田さんは、この市場へのアプローチのポイントとして、トレーナーのコミュニケーション力の必要性を強調する。この分野でのサービスニーズは今後益々高まることは確実だが、課題や注意しなければならないことも多い。例えば、脳の障害や高齢による認知症がある場合、本人との意思疎通が難しかったり、認知力が安定しないことで、主張が変わる可能性もある。医療行為ではないので診断をしないことはもちろん、エクササイズによる状態の改善に期待を持たせすぎず、かつモチベーションを維持することにも配慮が必要とされる。 こうした難しい環境がある中でも角田さんがこの市場開拓に取り組むのは、やはりそこにクライアントやご家族が喜ぶ姿があるからだ。表情が変わり、無口だった方がいろいろな話をするよお話を聞いた方角田ゆかりさんグローバルシステムズ株式会社取締役エアロビクスインストラクターとしてキャリアをスタートさせ、その後パーソナルトレーナーとなり運動指導歴22年。スポーツクラブ、企業、高齢者施設、個人宅などで健康や介護予防、認知症予防やリハビリプログラムを提供。各種メディアでのコラム執筆なども多数。メディカル分野の『理学療法』を『リハビリ』として民間で継続提供 角田ゆかりさんがリハビリの分野の運動指導に取り組み始めたのは約10年前。自身の父がパーキンソン病を患い、家族の一員として介護の大変さや難しさを味わったことがきっかけとなった。家族が行うリハビリではどうしても甘えが出てしまう。そこで第三者が科学的裏付けを持ってリハビリを提供するサービスを事業化することで、一人でも多くの方の自立した生活を支えられると考えた。そうして現在までに、理学療法士や、作業療法士、言語聴覚士、栄養士とチームを組みながら、パーソナルトレーニングのサービスが提供できる体制を整え、実際に脳梗塞後の麻痺やパーキンソン病で身体の機能が維持しづらい状態の方々にも安全で効果的なトレーニングを提供し成果を上げている。 「脳梗塞の場合、治療後6ヶ月までのリハビリが特に重要と言われています。また、パーキンソン病の場合、治療は困難で、できるだけ早い段階で進行を遅くするための運動が鍵となります。そうした大切な時期に適切なトレーニングを行うことで、介護になることを防ぎ、少しでも快適な生活を守ることができます。トレーニングといっても、内容は、病院内で『理学療法』とされうになる。一人で出かけられるようになり、趣味などの楽しみを取り戻していく。そうした姿を見ることが何よりのやりがいとなっている。 いくつかのフィットネスクラブで、「メディカルパーソナル」という形でサービスも提供している。理学療法士が常駐して、フィットネスクラブに通う元気な人でも持っている腰痛や股関節症、膝関節症、何らかの術後リハビリなどの相談に応じ、快適な生活を取り戻すサポートを提供していこうという取り組みだ。専門家とのネットワークを築きながら、こうしたサービスを必要としている人がいる場所に積極的に働きかけていく。そのことがこの市場の大きなニーズを確実に顕在化させていくことに繋がる。へのアプローチ新市場開拓のポイント!トレーナーのコミュニケーション力と、専門家とのネットワークで、クライアントの快適な生活を取り戻すこと、理想の姿の実現に焦点を当てる脳梗塞後遺症やパーキンソン症候群のリハビリ地域社会でフィットネス市場を開拓する!study 0218November,2012 www.fitnessjob.jp

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