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第3回ことが出来る、身体が元気に動けば、行動範囲も広がります。更年期は誰もが通る道、この時期をいかに過ごすかが、その後の人生にも関わってくると思います。小林 9月からスタートする講習会が楽しみです。ありがとうございました。〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-25-1 TEL.03-3725-0071 FAX.03-3723-9206HP: http://www.j-m-f-a.jp E-mail:info@j-m-f-a.jp協会プログラムにご登録に頂き指導することができますマタニティフィットネスのプロになる!小林香織一般社団法人日本マタニティフィットネス協会理事小林 リニューアルしたメノポーズケアのお話も、3回目です。今回は、プログラムについてお話をしていただきますが、まず更年期というとその後ろに〝障害〞という言葉がついてくるイメージがありますよね。福士 そうですね、なんとなく更年期=嫌な時期ってイメージがありますが、更年期自体は閉経前後の数年間のことで、誰もが通る道です。加齢によって起こる卵巣機能の低下を止めることは、残念ながら出来ません。それに伴うエストロゲンの減少が原因で、腰痛や肩凝り、めまい、ほてり、易疲労感等、様々な不定愁訴があらわれますが、全ての人が更年期障害で苦しむというわけではないですから、そのへんの誤解はといておきたいですよね。高良 なんとなく不調だな…若いときに比べて(笑)、という人も多いですよね。ただ、それを見過ごさないで欲しいとは思いませんか。せっかく、身体がサインを送ってくれているのだから、改善して予防も心がけてほしいですね。小林 メノポーズケアには4つのケアがありますが、そのうちの2つが「改善のケア」と「予防のケア」ですよね。それぞれの特徴を教えて下さい。井ノ上 「改善のケア」は、更年期に現れやすい症状をストレッチやマッサージでケアしていきます。軽めのエクササイズ中心で症状の改善を目指しますが、40歳代の女性の運動習慣率が低いことを考えると運動に不慣れな方もいますので、効果的に動かせないケースもありえます。ですから、ケアの前(プレ)には全身の関節を動かすプレケアという運動からスタートします。塚崎 「予防のケア」は身体作りがポイントです。更年期は身体の衰えに気づかされる時期でもありますが、同時に運動をすれば効果もしっかり実感できる時期でもあります。更年期症状の予防はもちろんですが、更年期以降の身体の変化を見据えたトレーニングをしていきます。小林 3つ目のケアは「ココロのケア」ですね。更年期は身体だけでなく環境が大きく変化する時期でもありますよね。宮澤 エストロゲン減少という生理的な変化に加え、環境や人間関係の変化に伴う社会的、精神的ストレスにさらされる時期でもありますね。老いの自覚や予感、空の巣症候群といわれる子どもの自立による役割の喪失感等、ある意味ストレスフルなつらい時期でもあると思います。「ココロのケア」には自律訓練法や呼吸法、動的リラクセーションなどに加え、フリートークの時間を設けるなど、様々なアプローチを取り入れています。自宅でも出来るよう指導するのも良いですね。小林 4つめは有酸素運動中心の「健康・美アップ」ですね。美、という文字が入っているのはなぜですか?井ノ上 女性なら誰しも「美」という言葉にはひかれますよね。もちろん、見た目の美しさということは大切ですが、それ以上に身体の中も外も健康であることが美しいということを知ってほしいです。高良 筋力や柔軟性のバランスがとれていて正しい姿勢がとれる、その姿勢でさっそうと歩くメノポーズ、4つのケアで更年期を人生の転換期に!誰もが迎える更年期、エストロゲンが低下したカラダをどうケアするかお話を うかがったメノポーズケア講師陣井ノ上由香 (インストラクター、大阪府)高良順子(イ ンストラクター、沖縄県)塚崎直美(イ ンストラクター、神奈川県)福士文子(助 産師、青森県)宮澤恵子(助 産師、長野県)(敬 称略、五十音順)
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