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コンディションを軸にした生活習慣指導お話を聞いた方小島美和子さん有限会社クオリティライフサービス 代表取締役管理栄養士 産業栄養指導者 栄養情報担当者(NR) 健康運動指導士女子栄養大学卒業後、食品会社での商品開発業務、大学病院、自治体関係の施設・病院などに勤務。結婚・出産を経て現職。「指導者は実践者に!健康の表現者をめざす!」との思いから、学生時代に打ち込んだ陸上競技に復帰し、ランニングに加えて、短距離マスターズにも参戦。CASE07栄養学運動を続けられる土台を見直す 「運動は身体を壊す作業ですので、壊れた身体を修復する食事や休養といった生活習慣のベースを整えることがとても重要です。フィットネスクラブで運動している方は、健康への意識が高いイメージがありますが、運動以外の生活習慣の土台が驚くほど崩れている人が少なくないんです」 こう指摘するのは、クオリティライフサービスの小島美和子さん。管理栄養士として企業や健保組合、自治体などでの食事指導サービスから、食事栄養に関するコンテンツ開発、大手フィットネスクラブでの栄養サービスなどにも長年携わってきている。 「運動を継続する土台となるのは、休養や栄養も含めた生活習慣。ここが崩れているために運動効果が出ないと感じ、効果を高めようとサプリメントやプロテインを摂っても、効果は限定的。その結果、『運動もサプリメントも効果がない』と努力をやめてしまう人も少なくないんです。そこで、まず普段の生活習慣が、日常のコンディションにどう繋がっているのかを実感していただくことで、基本的な生活習慣の大切さに気づいていただこうと考えました。生活習慣がコンディションに繋がる実感が得られれば、習慣を変える確かなモチベーションが得られるからです」生活習慣と、結果としてのコンディションを繋ぐ感度を磨く この考え方を元に、株式会社ティップネスと共同開発したのが「コンディションチェック」。「コンディションチェック」と、「コンディショニングファクター」の2種類のチェック表で、該当する項目に○をつけていくだけで、習慣を改善する優先順位が把握でき、優先順位の高い項目について、どんなことに気をつけたらいいのかが分かるように資料が用意されている。 「改善の優先順位が分かったら、何か一つでもできることを見つけていただき、それをしつつ1~2週間体調を記録していただきます。例えば、夜食を食べ過ぎる傾向が見られる人なら、夜食を食べ過ぎた日は×、昼ご飯や間食でコントロールして夜食を食べ過ぎずに済んだ日は○などと記録し、その一方で、朝の体調も記録してもらうようにしています。体調はその方が一番気にしていることに絞って確認してもらいます。例えば、便秘やむくみ、目覚めの良さなど。一つ何か習慣を変えるだけでも、不調が改善されることが分かり、習慣とコンディションの関係を実感していただくことができます。最近は男性でも便秘の方が多く、こうしたチェックとアドバイスをするだけで、自分がより良く変われることを実感していただけます。習慣とコンディションが繋がる感度が高まるにつれて、土台を整えようという意識が高まり、結果、運動が快適に続けられる身体になって、運動効果も出やすくなります。そして運動習慣も強化されるという好循環に入ることができるのです」ライフスタイル、ライフステージに合わせたアドバイスへ 運動が続けられる土台となる生活習慣と、日々やっているトレーニングと、その結果としての身体の変化の感度が高まれば、栄養や運動に関する様々なアドバイスを実践しようというモチベーションを高く維持できることになる。ここで次の課題となるのが、ライフスタイルやライフステージに応じたアドバイスだ。フィットネスクラブに来るメンバーのライフスタイルもライフステージも多様化する昨今、その違いに配慮したアドバイスへのニーズが高まっている。 例えば減量したいという目標は同じでも、20歳代の方と60歳代の方では、運動面でも栄養面でも、効果的な方法は全く違うものになります。さらに、同じ20歳でも、10年前の20歳と、今の20歳ではその世代を取り巻く環境が全く違っていて、例えば今の20歳代の女性たちはダイエットのし過ぎで生理がない人も多く、それが普通と考えている人も多い状況です。こうしたライフスタイルやライフステージの違いに目を向けて、フィットネスの指導者が適切なアドバイスができる仕組みも考えていきたいと思います」コンディションチェックと活用法ティップネスのカウンセリングサービス「ボディドック」の一つの評価指標として活用されているコンディションチェック。生活習慣のコンディショニングファクターと、実際の体調として感じられるコンディションの繋がりを感じやすく、また何をすれば改善できるかが分かりやすくツールにまとめられている。自己チェックや自己改善も可能で、トレーナーも指導しやすく配慮されている。18September,2012 www.fitnessjob.jp

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