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摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?ではなく、プログラムにクライアントをフィットさせている。これではパーソナライズとは到底呼べません。 また、日本のパーソナルトレーニングの平均的現状として特異なのは、紙がないことです。お客様用のトレーニング記録・アドバイスシートがなく、トレーニングは、やりっぱなし。僅かな記憶をたどり、覚えている分だけ反復という実に不親切な現状。私自身も以前はそうでしたが、5・6年前にお客様の一言がきっかけで気づかされました。そのお客様は、ゴルフもテニスもパーソナルで教わっている。そのいずれのコーチもトレーニングシートをくれるとのこと。「何もくれないのは、あなただけよ!」のキツい、もっともな一言。それ以来、その日のトレーニング種目のポイントと注意点のわかるものや1週間の宿題を記したものを渡しています。 NESTAの新しいスペシャリスト資格講習会では、こうしたレッスンプランの作成方法や管理~活用方法までを具体的にご紹介しています。身に覚えのある方にぜひお勧めします。S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 皆様、いかがお過ごしでしょうか?夏本番を前にシェイプアップ系、サマーシーズンスポーツの指導が多い方は大忙しだと思います。私自身もファスティング(断食)関係の仕事が、数多く舞い込んでくるようになりました。今回のテーマは、ど真ん中「パーソナルトレーニングの不思議」です。今回も勇気をもって、波紋・批判を覚悟での提言です。 本来、「パーソナルトレーニングとは、適切な評価を基に各個人に合った運動プログラムの設計と指導を1対1で行うこと」だと私自身は考えていますが、実際はそうではない場面がたくさん見られます。私自身、パーソナルトレーニングを受けることが趣味の1つですので、多くの実体験があります。 都内某有名ジムにパーソナルトレーニングの予約を取っていった時のことです。いざ始める段になって、お金持ちそうなおばさま、きれいなお姉さんを紹介され、いったい何が始まるかと思ったら、何のことはないグループトレーニングでした。「え~、パーソナルトレーニングなのにパーソナルじゃないの~!」(心の叫び)。 またまた、別の(皆様ご存じの)某有名ジム、トレーニング時間の8割は評価に費やされ、ソリューションは10分程度…。そのほとんどが、マニュアルレジスタンストレーニングとパートナーストレッチ(勿論、汗一滴かかない)。ということは、今後自分でどうしたらよいかは、職業柄私自身はわかっても、一般の方はまず無理。何度も来させるビジネス戦略としては、正しいのか…。 これらは、極端な例だとしても、よく見る風景としては、誰に対しても、同じタイプのトレーニングを提供しているということ。代表例は、ウエイトトレーニングとスタティックストレッチング(パートナーを含む)。数あるトレーニングの中でも上記2つが中心的役割を果たすことは間違いありませんが、他にもたくさんありますよね。バランストレーニング、コーディネーショントレーニング、ファンクショナルトレーニング、SAQ、ダイナミックストレッチング、アクアトレーニング、ランニング…、なのに変わるのは筋トレの種目と回数ぐらい…。クライアントにフィットしたプログラムを提供するのvol.5パーソナルトレーニングの巻パーソナルトレーニングの不思議RefineBody代表、動きを通して洗練されたココロとカラダ創りを提唱。北海道体育大学校非常勤講師、一人でも多くの方に運動を通して幸せを提供するために活動中!ブログ【札幌 田中宏明】で検索田中宏明Hiroaki Tanaka道産子がゆく!ピラティスパーソナルトレーニングとJuly,2012 www.fitnessjob.jp296月上旬に札幌で初開催されたマスターストレッチトレーナー養成受講者の皆さんと代トレーナーの方々にはこの職業のやりがい、ご自身の指導への考え、そしてトレーナーという職業の可能性を「体感」しながら、多くの「気づき」を通して共に漸進していくことが出来たら幸いです。 今回は、初回ということで私の活動レポートとさせて頂きます。 先日、母校である北海道体育大学校の20周年記念特別研修 「トレーナーとは何か?トレーナーとして必要な要素は?」という演目で1年生130名を対象に講演をさせて頂きました。トレーナーとして必要な要素というお話の中で、学生の皆さんにこんな質問をしました。「資格」「知識」「技術」「マーケティング・セールス能力」「人間力」「情熱」の中でどれがトレーナーとして一番重要だと思いますか?という問いです。皆様はどれを選ばれますか?(答えは全部必要と伝えました) 学生の皆さんの手が一番多く上がったのは・・ なんと「人間力」でした!(私の予想は知識や資格だと思っていました)驚きとともに嬉しさが溢れました。 人と人とをつなぐフィットネスにおいて「人間力」は、私も一番大切にしていきたい要素だと思っています。(もちろんトレーナーとして知識や技術、ビジネス力に磨きをかけ続けることも大切です) 私達の日常や学びの先に待っているお客様の感情をイメージし“毎日の作業”から“日々の志事”にしていきたいものですね。 私のブログでも、様々な活動情報を掲載しておりますので、是非ご覧下さい。それでは、今後の連載も宜しくお願い致します! NEXTをご覧の皆様、はじめまして! 北海道で活動するパーソナルトレーナーの田中宏明と申します。3月、トレーナーオブザイヤー2011最優秀賞を受賞させて頂いてから、お客様はもちろん、北海道で活動している仲間からも「元気が出た」「勇気を貰った」などの心温まる言葉を頂戴致しました。 改めて、この名誉ある賞を受賞させて頂いたことに感謝し、この名にふさわしいようなトレーナーになるため、もっともっと成長しなればと身が引き締まる思いです。 この連載では、道産子トレーナー&インストラクターの活動ぶりをレポートするとともに、私の指導を根本から変えるきっかけとなった「ピラティス」をトレーナーとしてどう捉え、どのようにパーソナルトレーニングセッションで活用し、お客様から喜びの声を頂いているのかをご紹介させて頂ければと思っております。 お読み下さる全ての皆様、とくに私と同じ20
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