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July,2012 www.fitnessjob.jp1111132アスリートを支える仕事に就く方法オリンピック選手の場合 オリンピック選手はJOC加盟の競技団体に所属し、その強化選手としてトレーニングを受けている。強化選手に選ばれると、そうした施設の利用が可能となり、動作解析やトレーニングプログラムの作成、トレーニングサポートを受けられるようになっている。チームでこうしたトレーニング指導を受ける場合は、成績に応じてサポート内容について審査が行われ実施される。トレーナーはJISS(国立スポーツ科学センター)や競技団体に所属する、もしくは個人や会社として契約してトレーニングプログラムを提供するが、契約の内容によって報酬はまちまち。施設や団体にもよるが、非常勤の場合時給1,500円〜。競技団体所属のトレーナーの報酬は、日当数千円が相場。遠征時の宿泊や食事、ウェアの提供などについても、競技の事情によって異なる。プロ選手の場合 プロ野球や、プロゴルファーなど、戦績が収入に直結する選手の場合、年俸や報酬に応じてトレーナーとの契約料が決められる場合が多い。また、プロ選手で、トレーニング施設への要望もある場合、同様の報酬体系でトレーニング施設が選手と契約し、そこで働くトレーナーは、月給または時給で報酬が支払われているケースもある。 パーソナルトレーナーとして契約する場合は、1回あたり数万円が相場。パーソナルトレーナーが出向いてトレーニングを提供する場合や、オフシーズンのトレーニングや試合への帯同については、拘束時間が長くなる分、高めの価格設定となっている場合が多い。社会人・大学・高校チームの場合 そのチームが持つ予算次第だが、トレーナーの指導がボランティアで提供されている場合も多い。それでも、高校野球などで地元の支援団体が資金力を持っていたり、学長や関係者の理解があるチームでは、トレーナーにも相応の報酬が用意されている。またスポンサーがついている実業団チームなどでも予算によっては、アスレティックトレーナーがストレングストレーナーを兼務するなど、同じ報酬で業務や職務が増える場合もある。トレーナーにとっては直接の報酬は不安定なのが現状だが、経験と実績を得ることで将来の報酬に繋げられる可能性を高められる。 オリンピックに出場する選手や、その候補選手は、JOCに加盟する競技団体から「強化指定選手」に選ばれると、国立科学スポーツセンター(JISS)等でトレーナーの指導が受けられる。競技団体所属トレーナーや、JISS、ナショナルトレーニングセンターのスタッフは、一般公募もあることから、特にコネクションがなくても、相応の指導力を備えていればオリンピック選手のトレーニングに携われるチャンスがある。公募情報は、きわめて少ないが、各団体のホームページに公開される場合もある。オリンピック種目以外でも競技団体とのコネクションを持つことで、日本のトップレベルの選手のトレーニングに携われる可能性がある。 パーソナルトレーナーとして活動し、実績ができてくると、クチコミなどで選手と出会う機会が増えていく。トップアスリートの世界は実績がすべて。実績を持つことで、パーソナルトレーナーとしての契約も、チームや競技団体との契約可能性も高まる。同じ競技の出身者や、チームの先輩後輩、友人や親戚など、お互い信頼できる人間関係の中で選手との接点が得られる場合が多い。 大学や社会人チームでのトレーニング指導をきっかけに、トップ選手やチームとのコネクションが広がっていくケースも多い。最近では、東海大学の『スポーツサポートシステム』のように、大学時代にインターンとして関連する大学や高校のチームに携わることができ、そこに日本トップレベルの選手が所属していれば、選手との繋がりを持つことができる。そこで、信頼を得ることで、卒業後や所属チームが変わった後も、個人的にトレーニングに関わり続けている事例も少なくない。 選手や競技団体、チームなどと契約し、トレーナーを派遣している企業も増えている。そこに所属することで、派遣企業が契約する団体やチームでの指導機会が得られる。世界大会レベルの選手指導を専門にしているトレーナー派遣企業も出てきている。 また、近年元オリンピック選手がプロダクションに所属し、講演活動などのセカンドキャリアを築き始めていることから、そうしたネットワークに自身を位置づけることで、現役選手との接点を得るチャンスも高められる。134トレーナー派遣企業や、プロダクションに所属する2競技団体に所属して選手の強化に携わるパーソナルトレーナーの活動の中で、選手との接点を見つけるトップアスリートが所属する学校/社会人チームに携わるアスリートを支える仕事で報酬を得る仕組み

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