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門の知識を学び、提供するプログラムを進化させていく姿勢を忘れてはいけないですね。浅井 今は35歳以上の妊娠が全出産数の3割、40歳の出産も珍しい事ではありません。勤労妊婦も増え、里帰りも早めに推奨されているため運動する時間が無いまま、産休に入り里帰りというパターンが多いですね。ですから、施設には、曜日や時間帯等の工夫をお願いしたいです。健診に行くのに休める職場も増えて来ました。いづれ、「妊婦運動休暇」なんて制度ができたら、日本の将来は明るいと思います(笑)。小林 妊婦の健康実現に運動が当たり前の時代!指導者も施設もその日に備えて準備しないといけないですね。〜妊婦や産後、ベビーの健康管理にも、前向きに携わるべき時期がきています〜〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-25-1 TEL.03-3725-0071 FAX.03-3723-9206 HP: http://www.j-m-f-a.jp E-mail info@j-m-f-a.jp 協会プログラムにご登録に頂いた施設で指導することができますマタニティフィットネスのプロになる!小林香織一般社団法人日本マタニティフィットネス協会理事小林 今回は妊婦、産後のアクアプログラムに携わっているお二人にお話をうかがいます。浅井さんは助産師のキャリアを生かして様々な面から妊婦さんや産後のママに関わっていますが、マタニティアクア(以下MAQ)の指導を通してどんなことを感じてますか?浅井 人は陸上で生活をしているので週に1〜2回、水の環境の中で体調を整える事が良いと思います。特に妊娠中は下半身のうっ滞や関節の痛み等もあるので、プールの水圧や無重力の環境を利用しての運動は効率が良いと言えます。私は地域で赤ちゃんの訪問もしてますが、「産後うつ」になりにくいのもMAQ等の運動していた妊婦さんですね。小林 妊娠中の運動が産後まで影響をしているのですね。産後のベビーママアクア(以下BMA)ではどうですか?NAoMY BMAは赤ちゃんを抱っこしながらママがアクアビクスを行うプログラムですが、赤ちゃんは水の動きや音、音楽に反応してとても楽しそうです。水は小さな命に沢山の可能性を育む力がありますね。また、身体的な効果に加え、赤ちゃんの喜ぶ様子はママを元気にしてくれる力もありますよ。小林 プールで妊婦と言えば妊婦水泳、ベビーと言えばベビースイミング(以下BS)、バリエーションが広がっていないように感じますが…。NAoMY そうなんです。健康を維持・向上するためには、水陸両方の環境で、また、様々な動プログラムでバランスよく運動することは業界では常識ですよね。陸上では様々なバリエーションが生まれる中、どうしてプールにはBS、妊婦水泳しかないのか…不思議です。浅井 妊婦さんと赤ちゃんにとって、プールの無重力の状態で体を動かすアクアの環境が最適だということは、スイミングの指導者達もよくわかっていると思うのですが…。小林 でもバリエーションが広がらない…なぜでしょう。NAoMY マタニティのことで言えば、未だに「妊婦の運動=危険」というイメージがあります。また、産後のBMAはBSと変わりがないから変更する必要はない!という声をよく聞きます。小林 アクアとスイミングが違う、ということ自体が浸透していない、ということ?NAoMY いえいえ、アクアとスイミングが違うのは業界では常識。MAQやBMAを導入しないのは、ちょっと厳しい言い方をしますが…、新しいプログラム導入の煩わしさを回避しているにすぎないと思います。小林 指導者育成と現場でのレッスンを持っているNAoMYさんだから言える、現状ですね。それらを打開するためにはどうしたら良いと思いますか?NAoMY 人々の心身の健康をサポートするのがフィットネス業界、少子化の時代だからこそ妊婦、産後の健康管理にも、もっと前向きに携わるべき時期がきてると思います。そのために指導者は、専フィットネス業界は人々の心身の健康をサポートする業界NAoMY日本マタニティフィットネス協会ディレクター病院、スポーツクラブでマタニティアクア、ベビーママアクアをはじめとする女性のためのアクアプログラムを幅広く指導。指導者育成にも携わるアクアプログラムの第一人者。浅井貴子日本マタニティフィットネス協会認定インストラクター、助産師大学病院、未熟児センター勤務を経て、マタニティアクア、ベビーママアクアの指導者となる。運動指導だけでなく、行政での母親教室や新生児訪問などもこなす専門家。

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