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16January,2012 www.fitnessjob.jp今年最も注目したことは?櫻井今年は日本のピラティス業界にとっては大革命とも言えるほど凄い年でした。というのも、ピラティスの第一世代、つまりジョセフ・ピラティス氏に直接教....

16January,2012 www.fitnessjob.jp今年最も注目したことは?櫻井今年は日本のピラティス業界にとっては大革命とも言えるほど凄い年でした。というのも、ピラティスの第一世代、つまりジョセフ・ピラティス氏に直接教わっていた、今では世界に4人しかいない人のうち2人が、今年日本に来ました。日本でピラティスを学ぶ者としては、その真髄に触れられる貴重な年になりました。それに関連して、ピラティスでもフィットネスでも、より深く本質に向かう流れと、バリエーションを豊富にして華やかさや楽しさを追求する流れの二極化が進んだ年でした。もう一つはランニングの盛り上がりにも改めて注目しました。特に大阪マラソン、神戸マラソンなど関西地域に大型の大会が増えたこともあり、一般の方々の関心が高まりました。私も30代最後の思い出にホノルルに挑戦しますが、ランニングウェアもグッズも豊富で、ピラティスのクライアントさんにも「ランニングのためにピラティスをする」という方も増えてきています。樋口私も個人的にピラティスに注目しました。今でもエアロビック競技を選手として続けていますが、若いときのように体力まかせの練習では身体を壊しかねません。より効率良く身体を動かしたり、高いパフォーマンスを発揮できるかを追求していくとピラティスに辿り着きます。ここから学んで競技エアロビックのマスターズに参加している方々に勧めたり、レッスンにも採り入れていきました。お客様の興味が高まったという点では、ストレッチポールが今年最も注目されました。フィットネスツールは多種多様にありますが、ストレッチポールはその上に寝るだけでも効果が感じられるというところが、何よりお客様にとっては使いやすい。継続して使っていただける数少ないツールの1つだと感じました。三木僕が今年最も注目したのは、同じ関西で活動するインストラクターの山川清志です。彼は私が専門学校で講師をしていた時の教え子なのですが、彼が今年1年間で自分の大きな夢を叶えたことに、感動と勇気をもらいました。去年のちょうど今頃「世界を目指します」と言い始めたのですが、周りの反応はかなり冷ややか。笑われたり、言葉で叩かれることも耳にしました。僕自身も「目指すことはいいことだけど、絶対ムリだろう」と正直思っていたんです。でも、清志はそんなことも気にせず、何度も海外に足を運んだり、自分のレッスンを世界標準に合わせた路線に変えて、お客様からご意見を貰ったり。リスクをとりながら努力する姿も見てきました。その結果、11月に日本のルーキーコンテストで優勝を勝ち取って、12月には国内外でプレゼンターとしてデビューですよ。周りのインストラクター仲間にもすごい勇気Stretch Out Strap(SOS)身体が立体的に動くことが伝えやすい注目のツールストレッチポールその上に寝るだけでも効果が感じられ、継続して使ってもらいやすい数少ないツールの一つピラティス第一世代(左:ロリータ・サン・ミゲル右:メアリー・ボーエン)ほとんど地震の影響はなく、スタジオも通常通り営業を続けました。自分自身「笑顔でレッスンしてる場合か」と感じたこともありましたが、メンバーの方の「身体が動かせて良かった、スッキリした」という声や表情に触れて、休まないでやって良かったと思いました。その後、私が定期的にマッサージをお願いしている知人が急に「ボランティアに行く」と言い出したことから、岩手で活動しているインストラクターの藤野恵美さんに連絡をとって、必要なものやボランティアとしての協力の仕方を聞きました。その縁で自分も被災地に行くことになり、3人でレンタカーを借りて4月6日に応援に行きました。でも応援に行くつもりが、現地のこどもたちや、喜んでくださる避難所の方々から逆に勇気をもらいました。2012年の注目は?櫻井昨年まで、自分の最大の興味は「キネティックチェーン」でしたが、今注目しているキーワードは「テンセグリティ」。これは、引っ張る力(tensional)と圧縮する力(integrity)によって均衡が保たれる構造を表現する造語で、構造学では良く使われる言葉です。「必要最低限で、最も安定する構造のことであり、さらには一つの動きが他の全てに関わっている」ということなのです。自分がピラティスを通じて追求したいのは、身体がその状態にあることなんだと気づきました。さらに、身体だけにとどまらず、多くの人が健康になることで他に影響をもたらし、社会も環境も、よりシンプルに安定する構造に近づくことができることになる。それに関連してもう一つ注目しているのは「立体」です。身体の動きは本来立体的なもので、横から手を挙げるという動作も、表面的には平面に見えても、胸骨や肩甲骨などが立体的に動いている。これをもっと伝えるうえで注目しているのが、StretchOutStrap(SOS)です。アメリカではフィットネスやピラティスシーンでは良く目にするツールですが、これを日本にも紹介したいと思っています。身体が立体的に動くことをサポートする魔法のようなツールなんです!三木僕の注目はズバリ!「DSB」です。「ダンススピリットバトル」。北海道の樋口さんと、東京の石塚直樹さん、北陸の島田厚さんの3人が2009年に始めたイベントで、今年も3会場で合計50チーム以上が参加する、凄い感動のイベントです。2012年に、僕も関西大会を立ち上げようと思っています。このイベントは、1チーム最大15名による3分間のパフォーマンス受賞者が注目した