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1999年6月? 2003年5月南イリノイ大学教育学部体育学科アスレチックトレーニング専科2006年7月~ 8月ピッツバーグトレーナー研修ツアーる姿に大きな衝撃を受けた。「そのプレゼンターが竹ヶ原香苗さんだったんです。当....

1999年6月? 2003年5月南イリノイ大学教育学部体育学科アスレチックトレーニング専科2006年7月~ 8月ピッツバーグトレーナー研修ツアーる姿に大きな衝撃を受けた。「そのプレゼンターが竹ヶ原香苗さんだったんです。当時は僕も学生で竹ヶ原さんがどんな方かも分からなかったんですが、とにかく感動しました。大きな会場の高いステージの上で、堂々とリードを取られている姿に、『いつかは自分もあんな風になりたい』という気持ちが湧いてきたんです」だが、帰国すると、そこには現実が待っていた。専門学校生の自分は卒業後の就職先さえまだ見つかっていない。コンベンション会場で抱いた夢は胸の奥にしまい込み、卒業後はフィットネスクラブの社員としてインストラクターの第一歩を踏み出すことにした。それから5年が過ぎた2008年。インストラクターとして自信がついてくるにつれて、胸に秘めてきたワールドプレゼンターへの思いが頭をもたげるようになった。そして関西で活躍する魚原大さんに、ある日その夢を打ち明けた。「それまでは、世界で活躍することなんて、夢のまた夢で、そのことを口にすることさえ恥ずかしいと思っていました。でも、関西でインストラクターのコミュニティを作ってお互いレベルアップを図ろうと活動し、海外のコンベンションにも参加し始めていた魚原さんなら、自分の夢に耳を傾けてくれるかもしれない。そう思ったんです」山川さんの夢を聞いた魚原さんは、山川さんがサンディエゴで見た竹ヶ原さんと海外コンベンションに参加するようになっていた。そこで、竹ヶ原さんを紹介してもらい、山川さんも海外コンベンションに同行するようになる。来年は、あの舞台にそこから山川さんが夢を現実に近づけるのに時間はかからなかった。2010年6月にスペインのコンベンションに参加。世界レベルのレッスンにも、それほど違和感を感じなかったことは大きな自信になった。同時に、自分にとっての課題は、ダンスムーブの質。帰国してから、リトモス研修をはじめ、動きのスキルアップにつながりそうなワークショップに、集中して参加した。そして約半年が過ぎた2010年1月。魚原さんが、パリで開催されるルーキー大会に挑戦することが決まった。パリのルーキー大会は、30歳以下のインストラクターだけが参加できるプレゼンターとしての資質を競うコンテスト。それまで無名でも、この大会で優勝すると、世界のコンベンションでひっぱりだこになるという登竜門的イベントである。「ワールドプレゼンターへの一歩が踏み出せる」そう感じた山川さんは、魚原さんに同行することにした。そして、魚原さんはその世界レベルのコンテストで8位に入賞。身近に感じていた先輩が世界で通用することを示してくれた。その姿に自分を重ね合わせていた。「『来年はあの舞台に立ちたい』と強く思いました。帰国してからは、自宅でもダンスの練習。Youtubeにはワールドプレゼンターたちがコンベンションでお話を聞いた方山川清志さん2011年ルーキーコンテスト日本大会優勝。総合学園ヒューマン・アカデミーを卒業後、フィットネスクラブ社員を経て、フリーインストラクターに。ワールドプレゼンターを目指し国内外のコンベンションに参加。2012年1月のルーキーコンテストパリ大会を皮切りに世界への挑戦が始まる。2003年に描いた夢ワールドプレゼンターへの登竜門として、2011年11月5日に開催されたルーキーサバイバルコンテストで見事優勝し、日本のルーキー(30歳以下)インストラクター代表としてパリ大会へのチケットを手にした山川清志さん。会場に向かう前日のブログには、こう記されている。「2003年の夏、あの日、描いた夢への第一歩、踏み込んできます」胸に秘めた夢山川さんがワールドプレゼンターを夢に描いたのは、10年前に遡る。当時山川さんは専門学校生。通っていた学校が主催する海外研修で、アメリカサンディエゴを訪れていた。ゴールドジムで1週間、クラブ体験をした後、IDEAコンベンションに参加するという内容。アメリカで本場のフィットネスに触れ、その規模に圧倒されそうになる中、IDEAコンベンションの大きな会場のステージで、日本人インストラクターがプレゼンターとしてレッスンをリードすリードをとる映像がたくさんアップされていますので、とにかく研究しました。動きのパターンや、コリオの組み方、参加者とのコミュニケーションの取り方、全体のレッスンの流れ。特にヨーロッパのプレゼンターたちは、何においてもレベルが高い。その感覚で普段のレッスンに臨んで、自分が浮いてしまうこともありましたが(笑)。自分を世界レベルに近づけられると思うことを、できる限りやろうと思っていました」2011年9月にはスペインマヨルカのコンベンションに参加。世界のトッププレゼンターの一人、マーク・オリバーさんが主催するコンベンションで、改めてモチベーションを高め、12月のルーキー日本大会に備えた。世界への一歩を勝ち取るそして迎えた11月5日。この日に合わせて、好きなお酒も控えてコンディションを整えた。一次審査でリードをとるロシアのプレゼンターであるパシャ・ファティコフさんのレッスンも、事前にYoutubeで徹底的に研究。一次審査から万全の体制で臨んだ。そして一次審査を無事通過。二次審査はステップ枠を引き当て、これを通過すれば最終審査で得意のエアロビクスでリードがとれる。山川さんが思い描いていた通りに進んでいった。最終審査ではスタジオ脇に積んであったステップが崩れてレッスンが中断するアクシデントがあったものの、動揺することなく、見事に30分のプレゼンテーションを取りきった。「最終審査はさすがに緊張しましたが、夢の中にいたんじゃないかと思うくらい無我夢中でした。まだまだ自分の足りない部分もたくさんありますので、少しでもそれを克服して、パリ大会に臨みたいと思っています。そして、世界で認められる実力のあるインストラクターを目指してこれからも努力を続けます。もちろん、日本でも全国をまわってエアロビクスの楽しさを一人でも多くの方に味わって貰えるようになることを目指します!」弱冠27歳の山川さん。世界のフィールドに至るまでには数々のハードルが待ち受けている。「夢を持ち続けたいと思いますが、気持ちに波があって弱気になることもあります。それでもコンベンションに参加すると、またモチベーションが高められるんです」これからも、世界のコンベンションに身を置きながら、ワールドプレゼンターへの夢を引き寄せていくことだろう。エアロビクスプレゼンター@アメリカ、フランス、スペイン世界に学んだフィットネスCASE STUDY2003年7月IDEAコンベンション(アメリカ)、2010年6月マヨルカコンベンション(スペイン)2011年1月ルーキーコンベンション(フランス)、2011年9月イビザコンベンション(スペイン)16December,2011 www.fitnessjob.jp