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36October,2011 www.fitnessjob.jpOpening the将来を語ろうNEXT DOORて貰えることに専念してきた。当初この取材を申し込んだ時、東京での取材をお願いしたが、CHIEさんからすぐにこう返事が来た。「それなら、いつも....

36October,2011 www.fitnessjob.jpOpening the将来を語ろうNEXT DOORて貰えることに専念してきた。当初この取材を申し込んだ時、東京での取材をお願いしたが、CHIEさんからすぐにこう返事が来た。「それなら、いつもご一緒させて頂いているお客様との空間を見て欲しい」と。CHIEさんが自身の本拠地として、大切にしてきたお客様たち。提供してきたものは「レッスン」ではなく、インストラクターとメンバーさんという垣根を越えた絆であり、そこに生まれる心地良さ。それこそが、CHIEさんがこれまでやってきた17年間を最も物語るものだからだ。最後のレッスン。100名あまりのお客様とインストラクター仲間、仕事仲間がかけつけた。特別な言葉もなく普段通り曲がかけられ、レッスンがスタートしたが、その日のために作られたお揃いのオリジナルTシャツに身をつつみ、その空間を共有することを楽しむ。そこに集まる皆が、その心地よさをかみしめ、心に刻んでいるようだった。挫折から救ってくれた運動の効果CHIEさんは、とことん現場にこだわり、ひたすら前を向いて走り続けるランナーのように、仕事に真っ直ぐ取り組む姿勢が印象的だ。その気質は、生い立ちの中で育まれてきたようだ。CHIEさんは、礼儀作法にめっぽう厳しい両親のもとで育った。「父は口答えできないくらい厳しかった」と振り返るほど。幼少期にはその両親に勧提供するのは、レッスンではなく、絆から生まれる心地よさCHIEさんがインストラクターとしてデビューしたのは19歳の頃。その時、3つのことを心に決めたという。一つは、「どんなに辛くても3年間は辞めないこと」。「石の上にも3年」という諺がある。「どんなに苦しくても大変でも、じっと辛抱すれば必ず報われる」という意味がある。始めるからには辞めないという覚悟と同時に、信念を持って続けていれば自分が目指すことに近づけるという自分に対する期待を持ってのスタートだったに違いない。2つ目が「やるからには日本一楽しいレッスンをしたい」ということ。「上手いレッスン」でも「格好いいレッスン」でもない、「楽しいレッスン」。CHIEさんはそれを「お客さんの遊園地的存在のようなレッスン」と表現する。「そこにいることが楽しい」「そこに行くことが楽しみ」。そういうレッスンを目指した。そして3つ目が「一番いい時に辞める」こと。父が山口百恵ファンで、当時、山口百恵さんの引退シーンを目にしたことも影響していると言うが、人に楽しさや夢を与える仕事としてインストラクターを位置づけ、それを全うしたいという気持ちを抱き、自身のキャリアをスタートさせた。この3つの誓いを17年間持ち続け、仕事に打ち込んできた。CHIEさんは、とにかく現場を大事にする。業界で有名になることより、何より目の前のお客様に楽しいと思っ大阪・神戸を拠点にインストラクターとして精力的に活動してきた平千恵子さん(通称CHIEさん)が、7月24日コナミスポーツクラブ本店西宮でのレッスンを最後に、エアロビクスインストラクターを引退した。最終レッスンを3時間後に控えたクラブ近辺のカフェで、インストラクターとして、一人の仕事人として、一つの区切りを迎える思いを訊いた。SPETIAL INTERVIEW