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CASE05NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2010優秀賞恵比寿でパーソナルトレーニングスタジオを経営して6年。自身もパーソナルトレーナーとして月間平均140セッションを維持し続ける鈴木謙太郎さんのカウンセリング手....

CASE05NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2010優秀賞恵比寿でパーソナルトレーニングスタジオを経営して6年。自身もパーソナルトレーナーとして月間平均140セッションを維持し続ける鈴木謙太郎さんのカウンセリング手法鈴木謙太郎さんかける時間5分座って話をするのは5分程度。トレーニングの目的や既往症は「カウンセリングシート」に書いて貰い、実際に動きながら現状の評価と、要望についての詳しい内容の把握を行っていく。カウンセリングの5分間では、特に痛みがあるクライアントに対して、トレーニングにおけるリスクの確認を行う。トレーナーは「診断」はできないものの、メディカルな治療でとれない痛みがトレーニングで改善されることもある。この5分間は特にトレーナーとしてできることの範囲を見極める時間として使っている。全体の流れ5分挨拶・リスク確認「カウンセリングシート」をもとに、主にリスクの確認を行う。すぐにフィットネスチェックへ実際に動きながら、主に痛みが出る動き、バランスが悪い動きを見つけていく。例えば、「階段の上がり下がりで膝に痛みが出る」という方の場合、片足のランジをして貰うことで、下半身の筋肉のアンバランスや動きの癖を本人にも認識して貰うことができる。また、関節可動域が狭くなっていることがこりや痛みの原因になっているとすれば、その関節可動域をホリスティックコンディショニングの手法で広げることで、その場で違いを感じて貰うことができる。また、可動域が広がるだけで、楽に動けたり、より強い力が発揮できることをトレーニングで実感して貰うことで、トレーニングへのモチベーションを高めることに繋げている。トレーナーの目が届かない日常の生活習慣の改善については?特に当初は週1回のペースで来て貰うようにして、その1時間を、その方の状態と目的に合った内容でしっかりトレーニングすることで、気づきが得られる。気づきが得られれば自然に日常の意識や動きも変わっていく。週1回トレーニングに来るだけでも、その前後は体調管理に気をつけることになり、週1回のトレーニング習慣をつくるだけで日常の生活習慣も変わっていくと考え導いている。私はトレーニングしたいと来てくださっているお客様の時間を大切にしたいと思い、一般的に“カウンセリング”と呼ばれる座って話す時間は5分程度に抑えています。必要な情報はカウンセリングシートに記入して貰い、あとは実際に身体を動かしながら、その方の身体の現状や、その方の要望に対して自分が提供できることを紹介していくという方法をとっています。ですので、カウンセリング技術よりトレーナーとしての技術を重視しています。ただトレーナーの技術と言っても、最新のトレーニングメソッドを知っているといったことではなく、その方の状態やニーズに合うトレーニングを的確に紹介し、即時的にも長期的にも『変わった』と効果を感じていただくことが重要だと考えています。トレーナーの技術は料理で言えば一皿一皿の作り方。それをどう組み合わせて食卓に並べていくかが腕の見せどころです。一皿が美味しく作れることはもちろん、その方がその日美味しいと思っていただけるメニューを出せることが重要だと思います。カウンセリングで押さえるべき3つのポイントリスク管理株式会社Trainer's…Mind代表取締役。恵比寿にMind_Bodyを3スタジオ展開。「生活に溶け込むトレーニングライフの提案」をテーマにセッションを提供。高いリピートが特徴で82%以上のクライアントが1年以上レッスンを継続している。実際に身体を動かして貰い、可動域や左右のバランスなどを評価していく。ストレッチ版と筋トレ版がある。それぞれ10の動きが用意されており、その人の要望や身体の状態に合わせてその中からいくつかの動きを実際にして貰いながら状態を判断し、トレーニングプランの作成に繋げていく01鈴木さんのカウンセリング手法のベースフィットネスチェックその方に合ったフィットネスチェックをしながらカウンセリング痛みの軽減はトレーニングを始めたり続けたりするモチベーションに繋がりやすいが、その分、リスクを事前にしっかり把握しておくことが重要。トレーニングでは痛みの原因を探し、その原因となっている硬くなっている部分や弱くなっている部分を改善することで、即時的にも長期的にもトレーニングの成果を感じて貰えることになる。0203目標値を定めるそのクライアントに合った目標値とそれへの達成方法を提示すること。クライアントの中には、パーソナルトレーナーが何をしてくれる人なのか、トレーニングでどんなことができるのかを十分認識しないままカウンセリングを受ける人も少なくない。実際に動く中で、その方が「変わりたい方向に自分が変われる」ことを体感して貰い、トレーニングを続けることでどんなことが実現できるのかを紹介していく。長期的な目標設定トレーナーとして、週1回×10回の約3ヶ月間でクライアントに効果を実感して貰える技術力を備えておくことは基本中の基本。さらに、長期的な目標設定があったうえでの3ヶ月プラン、毎回のトレーニングプランが提供していければ、確実にクライアントにトレーニングの成果や満足感を感じて貰うことができ、継続に繋げられる。August,2011 www.fitnessjob.jp16