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CASE04かける時間33分5秒初回トレーニングは90分とし、この時間の中でカウンセリングとトレーニングを行っている。人によって、カウンセリングの長さをその場で調節している。カウンセリングでは「今すぐ始めよう」....

CASE04かける時間33分5秒初回トレーニングは90分とし、この時間の中でカウンセリングとトレーニングを行っている。人によって、カウンセリングの長さをその場で調節している。カウンセリングでは「今すぐ始めよう」という気持ちを引き出すことを目指すが、ここでの“打ち解け度合”が低いと感じた場合は、トレーニングでの活動力を多めにして“やってる感”を感じて貰い、運動により分泌されるアドレナリンやセロトニンの力も借りて確実な満足感を提供する。全体の流れ5秒挨拶まず自分の名前をはっきりと伝えるのがポイント。自分は自分の名前を何万回と口にしているので、はっきり言わないことが多い。最初の挨拶と、自分の名前をしっかり印象づけることで、その後の流れをはるかにスムースにできる3分健康状態の確認、目的の確認、目標の確認その日の体調、過去の体調、目標などはすべて数値化して聞いていく。体調は10を元気な状態として、0~10までの数字で答えて貰う。過去の状態、将来の目標も、「いつ」「どのくらい」を○年前、○ヶ月後、○㎝、○㎏など、数値化して話すことで認識を明確化する。数字にすることで、クライアントが実現したいことがトレーニングで実現できるかが明確になる。クライアントが実現したいと思っていることが、トレーニングで実現可能かどうかをここできちんと見極めることがポイント。数値目標を共有する以上に重要なのが、クライアントの「目的」を共有すること。「目的」とは「何のために」というクライアントが究極的に実現したいこと。ここを的確に抑えることで、数値目標がトレーニングでは実現できない場合、可能な内容に修正できるのか、トレーニングの指導では対応しきれないものなのかが判断できる。30分目標に対する現在地の確認、目標に対する選択肢の提示、質問、質問に対する返答ここでも数値化、見える化して話すことが重要。現在地の確認は測定で行う。測定項目は体重、体脂肪、筋量、ウェストサイズなど。目標に対する選択肢の提示は、そのクライアントがセッションを受ける頻度や、生活習慣などに合わせて提示する。選択肢の提示では骨格や筋肉がイラストで表示されたアプローチブックや骨格人形を活用し、トレーニングの内容も見える化していく。質問に対しては、自分の中でABCの3段階に分けて対応していく。ABCとは「A:分かって説明ができる」「B:何となく知っているがはっきりと伝えられない」「C:分からない」。BとCについてはその場で答えることを避け、次回に説明したり専門家を紹介するなど。質問への対応が信用度を左右するので、中途半端な知識で答えることは避け、妥協なく対応するようにしている。トレーナーの目が届かない日常の生活習慣の改善については?トレーニングは必ずスクワットから入る。「僕に出会ってしまった人は一生スクワットをして貰います」と話し、その重要性や方法を全クライアントに説明している。スクワットは「今井式スクワット」として、しゃがむ動作の前に両肘を肩の高さで後ろに引き肩甲骨を背中の中央に寄せる動作を加えることで、姿勢の改善にもつながるようにしている。1日10回毎日続けて貰うことで、意識も変わり、姿勢も体型も変わることに繋げている。NEXTトレーナー・オブ・ザ・イヤー2009優秀賞年間セッション数1,500本、年収4ケタ超自身の目標も達成し続ける今井公一さんのカウンセリング手法カウンセリングで、クライアントが継続してセッションを受け続けてくださるかどうかの99%が決まると感じています。私がカウンセリングにかける時間は33分5秒。ここでその後10年間の継続が決まると思っています。それだけこの時間は重要なのです。そのクライアントにとってあなたとの初回カウンセリングは歴史上1回しかありません。その1回を逃してしまえば、二度と10年間の継続を決められるチャンスは来ないのです。カウンセリングには、「マニュアル(カウンセリングの段取り)」、「感性」、「アドリブ」の3要素が必要ですが、常にこの3つを最高の状態にして初回カウンセリングに臨むようにしています。自ら肉体改造した実績も信頼につながる自分が対応できるかどうかの見極めをする今井公一さん株式会社STAY…GREEN代表取締役。「ザ・クラブ・アット・エビスガーデン」「オアシスラフィール」を中心にパーソナルトレーナーとして活躍。専門学校非常勤講師。日本「毎日スクワット」推進協会会長として、スクワットやフィットネスを一生続けることを啓発している。今井さんがトレーニングの中でも特に注目するスクワット。一人でも多くの人に一生スクワットを続けて貰うことを目指し、カウンセリングでは信頼関係を作ることを重視する。スクワットのように、いつでも、誰でも、どこでもできて、100年先でも残っているトレーニングを紹介することで、フィットネスを一生続けていただきたい。その思いに基づいてカウンセリングとトレーニングを提供している。010203今井さんのカウンセリング手法のベース日本「毎日スクワット」推進協会会長としての思いカウンセリングで押さえるべき3つのポイントクライアントが過度な期待をしていたり、クライアントが期待していることが自分の強みや専門性に合っていないままトレーニングに入ることは成果に繋がらず継続も信用も得られにくい。カウンセリングで相手の期待が自分が対応できる範囲かを見極めることは非常に重要。数字で話すカウンセリング用ファイルや人形、メジャーや電卓で「見える化」をサポート過去と現在の時系列での比較を具体的な数字で聞いていく。これにより、より適切な目標の設定と、達成への選択肢を示すことができ、成果が出せる可能性を高めることができる。クライアントの目的ベスト3を訊くカウンセリングですぐに本音を訊けることは稀で、目的があやふやな方も多い。目的のベスト3を挙げて貰ったうえでベスト1を選んでいただく過程の中で、クライアントの本音に近づけることになる。15August,2011 www.fitnessjob.jp